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2008年10月17日
たんぽぽ食べて/谷山浩子
オケがないよりは…と作ってみましたが…、歌声は漏れますので、これはご近所にはとても怪しい曲ではないかと。
まだまだこの曲にはテンションが低いのですが自己満足なブログなので、谷山浩子さんの曲がまた1曲増やせた、ということで。
まだまだこの曲にはテンションが低いのですが自己満足なブログなので、谷山浩子さんの曲がまた1曲増やせた、ということで。
オケがないよりは…と作ってみましたが…、歌声は漏れますので、これはご近所にはとても怪しい曲ではないかと。
まだまだこの曲にはテンションが低いのですが自己満足なブログなので、谷山浩子さんの曲がまた1曲増やせた、ということで。
たんぽぽ食べて/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
この街には昔から悪い噂があった
誰も口にしたがらない悪い噂があった
やがて時が流れて人々は噂を忘れた
やがて時が流れて噂は誰も知らない噂になった
誰も知らない噂は どんよりと街にたちこめ
アスファルトにしみこんだ
やがて噂を一杯に吸いこんだアスファルト道路の
あちらこちらから
ある日突然いっせいに芽を吹き出したものがある
たんぽぽ食べて やさしいきもち
たんぽぽ食べて 軽くなったよ
たんぽぽ風に ゆらゆらゆれない
たんぽぽ雨に ぬれないぬれない
あたしの耳に赤いたんぽぽはえた
あたしのヒザに青いたんぽぽはえた
なぜか近頃なぜだか胸がはずむ
あたしの胸の黒いたんぽぽ
ぬけないぬけない強い
たんぽぽ風に ゆらゆらゆれない
たんぽぽ雨に ぬれないぬれない
たんぽぽ生まれ あなたとあたし
たんぽぽ育ち 恋するふたり
あなたの目玉 赤いたんぽぽはえた
あなたの骨に 青いたんぽぽはえた
それでも動く それでも動く あなた
愛の言葉も あまいたんぽぽ
ぬけない ぬけない 強い
たんぽぽ (赤い)
たんぽぽ (青い)
たんぽぽ (黒い)
たんぽぽ 食べて
たんぽぽ食べて やさしいきもち
たんぽぽ食べて 軽くなったよ
たんぽぽ風に ゆらゆらゆれない
たんぽぽ雨に ぬれないぬれない
たんぽぽ食べて 笑ってみせて
たんぽぽ食べて 泣いてもみせて
たんぽぽ食べて アイしてみせて
たんぽぽ食べて アイしてみせて
まだまだこの曲にはテンションが低いのですが自己満足なブログなので、谷山浩子さんの曲がまた1曲増やせた、ということで。
たんぽぽ食べて/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
この街には昔から悪い噂があった
誰も口にしたがらない悪い噂があった
やがて時が流れて人々は噂を忘れた
やがて時が流れて噂は誰も知らない噂になった
誰も知らない噂は どんよりと街にたちこめ
アスファルトにしみこんだ
やがて噂を一杯に吸いこんだアスファルト道路の
あちらこちらから
ある日突然いっせいに芽を吹き出したものがある
たんぽぽ食べて やさしいきもち
たんぽぽ食べて 軽くなったよ
たんぽぽ風に ゆらゆらゆれない
たんぽぽ雨に ぬれないぬれない
あたしの耳に赤いたんぽぽはえた
あたしのヒザに青いたんぽぽはえた
なぜか近頃なぜだか胸がはずむ
あたしの胸の黒いたんぽぽ
ぬけないぬけない強い
たんぽぽ風に ゆらゆらゆれない
たんぽぽ雨に ぬれないぬれない
たんぽぽ生まれ あなたとあたし
たんぽぽ育ち 恋するふたり
あなたの目玉 赤いたんぽぽはえた
あなたの骨に 青いたんぽぽはえた
それでも動く それでも動く あなた
愛の言葉も あまいたんぽぽ
ぬけない ぬけない 強い
たんぽぽ (赤い)
たんぽぽ (青い)
たんぽぽ (黒い)
たんぽぽ 食べて
たんぽぽ食べて やさしいきもち
たんぽぽ食べて 軽くなったよ
たんぽぽ風に ゆらゆらゆれない
たんぽぽ雨に ぬれないぬれない
たんぽぽ食べて 笑ってみせて
たんぽぽ食べて 泣いてもみせて
たんぽぽ食べて アイしてみせて
たんぽぽ食べて アイしてみせて
タグ:谷山浩子
2008年05月01日
あやつり人形/谷山浩子
あやつり人形/谷山浩子
作詞・作曲:谷山浩子
あたし悲しいあやつり人形
あなたは あたしの人形使い
いくら逃げても すぐに ひきもどされて
泣きながら 泣きながら あなたの腕の中
人形小屋の幕が上がれば
まぶしいライトに 照らされながら
あたしは踊るの あやつり人形
あなたのつくった 舞台の上で
何度も思った あなたを殺せば
わたしはひとりで 歩けるかしら
だけどかぼそい こんな腕では
ナイフひとつも にぎれはしない
あたし悲しいあやつり人形
あなたは あたしの人形使い
いくら逃げても すぐに ひきもどされて
泣きながら 泣きながら あなたの腕の中
あなたはいつも 片手間にしか
あたしの糸を たぐり寄せない
あなたはいつも よそ見している
あたしひとりが 踊りつづける
愛しているわと あたしが言えば
愛しているよと あなたも答える
不思議なものね あたしとあなた
ひとつの言葉が こんなにちがう
あたし悲しいあやつり人形
あなたは あたしの人形使い
いくら逃げても すぐに ひきもどされて
泣きながら 泣きながら あなたの腕の中
ある日気づくと あなたいなくて
あたしひとりが 踊っていたわ
あなたの動かす 癖のとおりに
あたしそれでも 踊っていたわ
あたし 悲しいあやつり人形
人形使いの指をはなれて
ひとりになっても どこへも行けない
いつまでも いつまでも あなたの影の中
タグ:谷山浩子
2008年03月22日
たんぽぽ/谷山浩子
たんぽぽ/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
春のおわりの夕焼け空に
たんぽぽひとつ黄金にもえる
春に抱かれて恋する娘
たんぽぽひとつ黄金にもえる
いつもあなたは言葉少なく
わたしをじっとみつめてくれる
もしもあなたが後ろをみせて
あした旅立つことがあっても
あとは追わない 涙見せない
赤い夕焼け 燃えて落ちても
きょうの思いは わたしに残る
熱い思いは わたしにのこる
春のおわりの夕焼け空に
たんぽぽひとつ黄金にもえる
春に抱かれて恋する娘
たんぽぽひとつ黄金にもえる
今度 も一度風が吹いたら
行くよと言った あなたが言った
風よ吹くなと 祈るわたしの
髪を乱して 春風吹いた
あとは追わない 涙見せない
赤い夕焼け 燃えて落ちても
あとは追わない 決めた心が
ゆれてゆらいで 風にはじけた
春のおわりの 夕焼け空に
たんぽぽ白く もえて旅立つ
春に抱かれて 恋する娘
たんぽぽ白く もえて旅立つ
たんぽぽ白く もえて旅立つ
タグ:谷山浩子
2007年08月14日
恋するニワトリ/谷山浩子
コーラス参加は、りりなさんです。
恋するニワトリ/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
晴れた朝のニワトリは
元気がないの ゴメンナサイ
トサカサカサカ さか立ちしても
かなわぬお方に恋をした
ココ コココ ココ ココ
コココ 恋は恋は恋
屋根の上に 呼びかける
わたしはここよ ここ ここよ
だけどあの人 こっちをみても
すぐに 向きをかえる くるくると
ココ コココ ココ ココ
コココ 恋は恋は恋
あのひとりっぱな 風見鶏
わたしは小さい ニワトリよ
貝がら食べても 鉄にはなれず
貝がらはじける 胸の中
ココ コココ ココ ココ
コココ 恋は恋は恋
旅に出るのは ツバメたち
お化粧するのは ジュウシマツ
庭にはニワトリ 思いをこめて
ひとりでタマゴを うみました
ココ コココ ココ ココ
コココ 恋は恋は恋
恋するニワトリ/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
晴れた朝のニワトリは
元気がないの ゴメンナサイ
トサカサカサカ さか立ちしても
かなわぬお方に恋をした
ココ コココ ココ ココ
コココ 恋は恋は恋
屋根の上に 呼びかける
わたしはここよ ここ ここよ
だけどあの人 こっちをみても
すぐに 向きをかえる くるくると
ココ コココ ココ ココ
コココ 恋は恋は恋
あのひとりっぱな 風見鶏
わたしは小さい ニワトリよ
貝がら食べても 鉄にはなれず
貝がらはじける 胸の中
ココ コココ ココ ココ
コココ 恋は恋は恋
旅に出るのは ツバメたち
お化粧するのは ジュウシマツ
庭にはニワトリ 思いをこめて
ひとりでタマゴを うみました
ココ コココ ココ ココ
コココ 恋は恋は恋
タグ:谷山浩子
2007年08月11日
悪魔の絵本の歌/谷山浩子
跳ねません。
悪魔の絵本の歌/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
まずはひとつめの物語 タマゴの タマゴの
割れてこなごなの片思い 誰ももとにもどせない
これはあなたのことよ そうよあなたのあなたの
平気な顔をしてもだめよ ぜんぶほんとのことよ
割れてくだけたきみの心 きれいな黄色の絵の具で
描いてあげるわ消えないように わくわく悪魔の絵本に
そしてふたつめの物語 ピアノのピアノの
音が狂って歌えないの 誰ももとにもどせない
これもあなたのことよ そうよあなたのあなたの
歌えるふりをしてもダメよ ぜんぶほんとのことよ
誰もきかないあなたの声 すてきなピンクの絵の具で
描いてあげるわ消えないように わくわく悪魔の絵本に
そしてみっつめの物語 くつしたくつした
とても汚れて穴があいてる 誰ももとにもどせない
これもあなたのことよ そうよあなたのあなたの
ポイと捨てられてそれきりよ ぜんぶほんとのことよ
見るも哀れなその姿を あかるいブルーの絵の具で
描いてあげるわ消えないように わくわく悪魔の絵本に
そしてお別れの物語 描くのはあなたよ
絵の具はあざやかな赤い色 白いページの上に
いやがるあなたのその指が 絵筆を握れば
ほらたちまちぬりつぶしてる あなたの胸の中を
悪魔の絵本の歌/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
まずはひとつめの物語 タマゴの タマゴの
割れてこなごなの片思い 誰ももとにもどせない
これはあなたのことよ そうよあなたのあなたの
平気な顔をしてもだめよ ぜんぶほんとのことよ
割れてくだけたきみの心 きれいな黄色の絵の具で
描いてあげるわ消えないように わくわく悪魔の絵本に
そしてふたつめの物語 ピアノのピアノの
音が狂って歌えないの 誰ももとにもどせない
これもあなたのことよ そうよあなたのあなたの
歌えるふりをしてもダメよ ぜんぶほんとのことよ
誰もきかないあなたの声 すてきなピンクの絵の具で
描いてあげるわ消えないように わくわく悪魔の絵本に
そしてみっつめの物語 くつしたくつした
とても汚れて穴があいてる 誰ももとにもどせない
これもあなたのことよ そうよあなたのあなたの
ポイと捨てられてそれきりよ ぜんぶほんとのことよ
見るも哀れなその姿を あかるいブルーの絵の具で
描いてあげるわ消えないように わくわく悪魔の絵本に
そしてお別れの物語 描くのはあなたよ
絵の具はあざやかな赤い色 白いページの上に
いやがるあなたのその指が 絵筆を握れば
ほらたちまちぬりつぶしてる あなたの胸の中を
タグ:谷山浩子
2007年08月08日
風になれ〜みどりのために/谷山浩子
風になれ〜みどりのために/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
空にうつれ 水に響け
空気に染まれ みどり
静かな腕に 力をこめて
たたけ 風のドラム
梢を渡る声が おまえの名前を呼ぶ
遠い過去をうつす 鏡 みどり 光る
それとも銀の靴で あしたの空を翔ける
おまえのその指の中に みどり あふれるもの
空をつかめ 水をくだけ
彼方に 夢の世紀
ほほを染めておもいをこめて
鳴らせ 時のシンバル
透きとおるものたちが おまえのうなじに降る
ふせたまつげの先に きらり みどり 雫
記憶の森の乙女 黒い土の中から
涙とほほえみ 限りなく みどり つむぎ出すよ
空をつかめ 水をくだけ
彼方に 夢の世紀
激しく 深く GREEN
タグ:谷山浩子
2007年05月23日
MAY/谷山浩子
MAY/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作詞:MAYUMI
MAY そんなにふくれないでよ
笑った顔見せて いつもみたいにおどけて
MAY そんなにふくれないでよ
そのただひとことも 口に出せないの私
困らせてる
今も あなたしずんでても
なぐさめの言葉は
百も思いつくけど・・・
どれも言えない! 噴水の虹を見てるふりで
「きれいね」とつぶやくだけ きっと
内気だと思ってるね・・・
だけど言えない!! あなたが魔法をかけた
こんな秘密の庭の中では どんな
言葉もみんなウソなの
MAY 内緒でそう呼んでるの
初めて逢ったのも まぶしい木もれ陽の中
MAY 声に出して呼びたいな
でもこれ夢だから 醒めると困るからダメ
教えないわ
まるで きゃしゃなガラスの鳥
ふたりでいる時も
自分だけの夢を見て
ばかね私 あなたを喜ばせたい なのに
この夢から出られない 少し
うつむいて微笑むだけ・・・
だけど好きよ 好きよ好きよ誰よりも好きよ
世界がふるえるほどに いつか
この鳥カゴをこわして
いつも私 あなたを喜ばせたい なのに
この夢から出られない 少し
うつむいて微笑むだけ・・・
だけど好きよ 好きよ好きよ誰よりも好きよ
世界がふるえるほどに いつか
大きな声で告げるわ
2007年03月06日
岸を離れる日/谷山浩子・手嶌葵〜歌詞
以前、ヤマハMIDIで歌いました。
岸を離れる日/谷山浩子・手嶌葵
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
その日も川は流れてた
いつもと変わらぬ姿で
なぜだか わけも知らず家を出て
わたしはひとり歩き出した
赤い靴をはいていた
初めてはいた 赤い靴
夢から生まれ出た赤い火が
とまどう足を せきたてる
わたしをどこへ誘う
明け方の道
夜明けの風の岸に立ち
透明な炎のように
心は燃えていた あなたへと
やみくもにただ あなたへと
わたし 無造作に靴を脱いで
投げた瞬間も 上の空で
あなたに ただあなたに会いたくて
あなたに ただ届きたくて
でもわたしを乗せた舟は
わたしだけ乗せてすべり出した
これから始まる旅の孤独を
孤独とさえ まだわからずに
わたしをどこへ運ぶ
運命の川
体は空に溶けて
虚空をいだく
岸を離れ 走る舟の
風がわたしの髪を乱し
心は燃えていた あなたへと
やみくもにただ あなたへと
岸を離れる日/谷山浩子・手嶌葵
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
その日も川は流れてた
いつもと変わらぬ姿で
なぜだか わけも知らず家を出て
わたしはひとり歩き出した
赤い靴をはいていた
初めてはいた 赤い靴
夢から生まれ出た赤い火が
とまどう足を せきたてる
わたしをどこへ誘う
明け方の道
夜明けの風の岸に立ち
透明な炎のように
心は燃えていた あなたへと
やみくもにただ あなたへと
わたし 無造作に靴を脱いで
投げた瞬間も 上の空で
あなたに ただあなたに会いたくて
あなたに ただ届きたくて
でもわたしを乗せた舟は
わたしだけ乗せてすべり出した
これから始まる旅の孤独を
孤独とさえ まだわからずに
わたしをどこへ運ぶ
運命の川
体は空に溶けて
虚空をいだく
岸を離れ 走る舟の
風がわたしの髪を乱し
心は燃えていた あなたへと
やみくもにただ あなたへと
2006年09月02日
テルーの唄/手嶌葵 〜ゲド戦記より
テルーの唄/手嶌葵〜ゲド戦記より
作詞:宮崎吾朗 作曲:谷山浩子
夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる
鷹はきっと悲しかろう
音も途絶えた風の中
空を掴んだその翼 休めることはできなくて
心を何にたとえよう 鷹のようなこの心
心を何にたとえよう 空を舞うよな悲しさを
雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている
花はきっと切なかろう
色も霞んだ雨の中
薄桃色の花びらを 愛でてくれる手もなくて
心を何にたとえよう 花のようなこの心
心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを
人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる
あなたもきっと寂しかろう
虫の囁く草原を
ともに道行く人だけど 絶えて物言うこともなく
心を何にたとえよう 一人道行くこの心
心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを
2006年06月17日
そっくりハウス/谷山浩子〜みんなのうた
そっくりハウス/谷山浩子〜みんなのうた
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
真夜中 目がさめた おへやのまん中に
小さなおうちがありました
わたしの住んでいる おうちとよくにてる
やねもとびらも かべの色も
そっくりハウス どこからきた
そっくりハウス ここにある
そっくりハウス 何から何までおんなじおうち
まどからのぞいたら 小さなおとうさん
小さなテレビを見ているよ
小さなおかあさん 小さなテーブルで
小さな花びんに花をいけた
そっくりハウス あかりが消えた
そっくりハウス 夜がふける
そっくりハウス きこえてくる しずかなねいき
小さな子どもべや 小さな女の子
わたしとおんなじパジャマをきて
こちらに せを向けて 何かをのぞいてる
ほんとに小さな 小さなまどを
そっくりハウス おうちの中に
そっくりハウス うちがある
そっくりハウス その中にまた おんなじおうち
そっくりハウス おうちの外に
そっくりハウス うちがある
そっくりハウス その外にまた おんなじおうち
2006年03月09日
まっくら森の歌/谷山浩子〜みんなのうた
2005年12月12日
お早うございますの帽子屋さん/谷山浩子
お早うございますの帽子屋さん/谷山浩子 1975年
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
誰だってみんな 優しい人ばかり
だから お早うございますの帽子屋さん
微笑む時は誰でも優しい人ばかり
だから お早うございますの帽子屋さん
赤い帽子 紫の帽子 みんなにあげます
ひとつずつ ルル・・・・
笑ってください そして手をつないで
疲れるだけですよ 憎んでみたところで
だから お早うございますの帽子屋さん
一言話をすれば 誰でも友達
だから お早うございますの帽子屋さん
白い帽子 オレンジの帽子 みんなにあげます
ひとつずつ ルル・・・・
笑ってください そして手をつないで
小さなしあわせ 小さなしあわせ
だから お早うございますの帽子屋さん
赤い帽子 紫の帽子みんなにあげます
ひとつずつ ルル・・・・
笑ってください そして手をつないで
タグ:谷山浩子
ねこの森には帰れない/谷山浩子
ネコの森には帰れない/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
きのう手紙がとどきました
ふるさとのねこの森から
お元気ですか もう10年も
帰らないので心配してます
あたしの好きな 赤いきのこ
なつかしい 朝のそよ風
思い出したら 泣きたくなった
だけど 今では 仕方ないこと
ねこの森には 帰れない
ここでいいひと見つけたから
ねこの森には 帰れない
なくした夢は もどらない
きのう手紙がとどきました
ふるさとのねこの森から
どこにあるのか もうわからない
海の底か 雲のあいだか
だけど返事を書きました
ここはとてもいいところです
仕事をしてます 恋もしました
人ごみの中は とても休まります
ねこの森には 帰れない
帰る道だって 覚えてない
ねこの森には 帰れない
なくした歌は うたえない
きのう手紙がとどきました
ふるさとのねこの森から
お元気ですか もう10年も
帰らないので心配してます
思い出すなんて したくないの
淋しいのは いやだから
淋しくなったら 電話をかけて
あのひととふたり 街を歩くわ
ねこの森には 帰れない
ここでいいひと見つけたから
ねこの森には 帰れない
なくした夢は もどらない
タグ:谷山浩子
カントリー・ガール/谷山浩子
カントリー・ガール/谷山浩子 1980年
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
にぎやかな都会の景色は 変わる万華鏡
いつでもきみを驚かせる 七色プリズム
きみは おふるのスカート はじらうように
それでも瞳を輝かせて 街を歩いてたね
カントリーガール
きみの目の中で夕焼けが燃える
カントリーガール きみのほほえみは
草原のにおいがする
好きだよ!
とまどいがちの きみの視線が
いつも追いかけるのは
長い煙草をきざにくわえた 若い男だった
そいつがある日 きみに手わたした 青い封筒
手紙の中に書かれていたのは
こんなセリフだったね
カントリーガール
きみの目の中で 夕焼けが燃える
カントリーガール
きみのほほえみは 草原のにおいがする
好きだよ!
あいつがきみを捨てたのは
たった七日目のこと
化粧のうまい おしゃれな娘に
さっさとのりかえたのさ
きみは鏡に映った 自分の顔にむかって
あいつがくれた いつかの言葉を
泣きながらつぶやいてたね
カントリーガール
きみの目の中で 夕焼けが燃える
カントリーガール きみのほほえみは
草原のにおいがする
好きだよ!
ぼくは初めから終わりまで きみを見ていた
真っ赤なルージュ そっとひいてみて
すぐに拭き取ったのも
今すぐうしろをふり返れ ぼくはここにいるよ
ぼくが書いたあの手紙の言葉を
もう一度きみに贈ろう
カントリーガール
きみの目の中で 夕焼けが燃える
カントリーガール
きみのほほえみは 草原のにおいがする
好きだよ!
タグ:谷山浩子
おひるねしましょう/おかあさんといっしょ
おひるねしましょう
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
おひるねしましょう こねこになって
ひざの上で おやすみなさい
こねこのゆめは どんな夢かな
しっぽがはえてる お日さまのゆめ
おひるねしましょう ちょうちょになって
はねをたたんで おやすみなさい
ちょうちょのゆめはどんなゆめかな
ひらひら空とぶ たんぽぽのゆめ
おひるねしましょう さかなになって
うみのそこで おやすみなさい
さかなのゆめは どんなゆめかな
おしゃべりのすきな かいがらのゆめ
おひるねしましょうちきゅうになって
まわりながら おやすみなさい
ちきゅうのゆめは どんなゆめかな
かみさまがたべた みかづきのゆめ
タグ:おかあさんといっしょ 谷山浩子
2005年12月09日
河のほとりに/谷山浩子
河のほとりに/谷山浩子 1977年
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
河のほとりに ふたり坐れば
さざ波のかすかな 歌がきこえる
黙ってこのまま そばにいてください
悲しい思い出 流してしまうまで
ずっと昔から 知っていたような
そんな気がする あなたが好きです
たくさんの時代が
水の面を走りぬけていったのが
見えるような気がします
そして今 こんなにちっぽけな
あなたとわたしを
河はやっぱりやさしく
つつんでくれるのです
河のほとりに ふたり坐れば
たそがれ風さえ ふとたちどまる
黙ってこのまま そばにいてください
あなたの肩に もたれていたいのです
はじめからずっと 知っていたような
そんな気がする あなたが好きです
タグ:谷山浩子
2005年12月08日
谷山浩子/歌詞 〜あかさたな
1ページに入り切らず分けました。は行〜わ行は こちら です。
会いたくて
愛の妖精
青い鳥
赤い靴
悪魔の絵本の歌 〜歌あり
朝の扉をひらく時
あたしの恋人
あやつり人形 〜歌あり
アリス
イーハトーブの魔法の歌
意味なしアリス
うさぎ
海の時間
エッグ・ムーン
おいしく食べよう
王国
おさかなはあみの中
おはようクレヨン
お早うございますの帽子屋さん 〜歌あり
おひるねしましょう 〜歌あり
お昼寝宮・お散歩宮
OYASUMI
おやすみ
カーニバル
鏡よ鏡
風になれ〜みどりのために 〜歌あり
風の子供
風のたてがみ
風を追いかけて
風を忘れて
仇
神様
紙ひこうき
紙吹雪
ガラスの巨人
ガラスの子馬
河のほとりに 〜歌あり
カントリーガール 〜歌あり
北風南風
キャロットスープのうた
キャンディーヌ
銀河通信
銀の記憶
草の上
くま紳士の身の上話
恋するニワトリ 〜歌あり
穀物の雨が降る
ここは春の国
ごめんね
サーカス (ひとりぼっちのサーカス)
再会
SAKANA−GIRL
桜貝
SEAGULL
静かに
しっぽのきもち
ジャンク
ジャンニ(朝をつれてくる人)
スケッチブック
すずかけ通り三丁目
砂時計
そっくり人形展覧会
そっくりハウス 〜歌あり
その時
空のオカリナ
SORAMIMI
ダイエット
たずねる
ただ風のために
誕生
たんぽぽ 〜歌あり
たんぽぽ食べて 〜歌あり
小さな魚
地上の星座
積木の家
DESERT MOON (外国曲、歌詞掲載できません)
テルーの唄 〜歌あり
テングサの歌
てんぷら☆さんらいず
遠い夏―津軽に寄せて
DOLL HOUSE
時の少女
ドッペル玄関
扉
トマトの森
土曜日のタマネギ
鳥は鳥に
なおちゃん
二月の部屋
人形の家
猫が行く
ねこの森には帰れない 〜歌あり
眠りの森
眠レナイ夜
会いたくて
愛の妖精
青い鳥
赤い靴
悪魔の絵本の歌 〜歌あり
朝の扉をひらく時
あたしの恋人
あやつり人形 〜歌あり
アリス
イーハトーブの魔法の歌
意味なしアリス
うさぎ
海の時間
エッグ・ムーン
おいしく食べよう
王国
おさかなはあみの中
おはようクレヨン
お早うございますの帽子屋さん 〜歌あり
おひるねしましょう 〜歌あり
お昼寝宮・お散歩宮
OYASUMI
おやすみ
カーニバル
鏡よ鏡
風になれ〜みどりのために 〜歌あり
風の子供
風のたてがみ
風を追いかけて
風を忘れて
仇
神様
紙ひこうき
紙吹雪
ガラスの巨人
ガラスの子馬
河のほとりに 〜歌あり
カントリーガール 〜歌あり
北風南風
キャロットスープのうた
キャンディーヌ
銀河通信
銀の記憶
草の上
くま紳士の身の上話
恋するニワトリ 〜歌あり
穀物の雨が降る
ここは春の国
ごめんね
サーカス (ひとりぼっちのサーカス)
再会
SAKANA−GIRL
桜貝
SEAGULL
静かに
しっぽのきもち
ジャンク
ジャンニ(朝をつれてくる人)
スケッチブック
すずかけ通り三丁目
砂時計
そっくり人形展覧会
そっくりハウス 〜歌あり
その時
空のオカリナ
SORAMIMI
ダイエット
たずねる
ただ風のために
誕生
たんぽぽ 〜歌あり
たんぽぽ食べて 〜歌あり
小さな魚
地上の星座
積木の家
DESERT MOON (外国曲、歌詞掲載できません)
テルーの唄 〜歌あり
テングサの歌
てんぷら☆さんらいず
遠い夏―津軽に寄せて
DOLL HOUSE
時の少女
ドッペル玄関
扉
トマトの森
土曜日のタマネギ
鳥は鳥に
なおちゃん
二月の部屋
人形の家
猫が行く
ねこの森には帰れない 〜歌あり
眠りの森
眠レナイ夜
1ページに入り切らず分けました。は行〜わ行は こちら です。
会いたくて
愛の妖精
青い鳥
赤い靴
悪魔の絵本の歌 〜歌あり
朝の扉をひらく時
あたしの恋人
あやつり人形 〜歌あり
アリス
イーハトーブの魔法の歌
意味なしアリス
うさぎ
海の時間
エッグ・ムーン
おいしく食べよう
王国
おさかなはあみの中
おはようクレヨン
お早うございますの帽子屋さん 〜歌あり
おひるねしましょう 〜歌あり
お昼寝宮・お散歩宮
OYASUMI
おやすみ
カーニバル
鏡よ鏡
風になれ〜みどりのために 〜歌あり
風の子供
風のたてがみ
風を追いかけて
風を忘れて
仇
神様
紙ひこうき
紙吹雪
ガラスの巨人
ガラスの子馬
河のほとりに 〜歌あり
カントリーガール 〜歌あり
北風南風
キャロットスープのうた
キャンディーヌ
銀河通信
銀の記憶
草の上
くま紳士の身の上話
恋するニワトリ 〜歌あり
穀物の雨が降る
ここは春の国
ごめんね
サーカス (ひとりぼっちのサーカス)
再会
SAKANA−GIRL
桜貝
SEAGULL
静かに
しっぽのきもち
ジャンク
ジャンニ(朝をつれてくる人)
スケッチブック
すずかけ通り三丁目
砂時計
そっくり人形展覧会
そっくりハウス 〜歌あり
その時
空のオカリナ
SORAMIMI
ダイエット
たずねる
ただ風のために
誕生
たんぽぽ 〜歌あり
たんぽぽ食べて 〜歌あり
小さな魚
地上の星座
積木の家
DESERT MOON (外国曲、歌詞掲載できません)
テルーの唄 〜歌あり
テングサの歌
てんぷら☆さんらいず
遠い夏―津軽に寄せて
DOLL HOUSE
時の少女
ドッペル玄関
扉
トマトの森
土曜日のタマネギ
鳥は鳥に
なおちゃん
二月の部屋
人形の家
猫が行く
ねこの森には帰れない 〜歌あり
眠りの森
眠レナイ夜
会いたくて/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
会いたくて 会いたくて 夜の中 歩いて
はずませた 白い息 きみの窓が見える
呼び出す口実なら いくらでも 思いつくけれど
顔を見た瞬間に きっと なんにも 言えなくなる
きみのこと知る前は ひとりで 生きることが
好きだった 風よりも ぼくは自由だった
淋しいという気持ちを 初めてぼくは覚えた
歩いても 歩いても ぼくはもう 風にはなれない
銀色のサカナたち ぼくはもう帰れない
惑星のスピードで もう空を飛べない
一日きみのことだけ ぼくはただ考えつづけてる
無限の空の果てまで ほら きみで うずめてしまったよ
会いたくて 会いたくて 夜の中 歩いて
会いたくて 会いたくて もう何も見えない
ハルニレの並木道 木立ちの数をくり返し
数えても 数えても いつまでも ぼくはひとりきり
淋しいという気持ちを 初めてぼくは覚えた
歩いても 歩いても ぼくはもう 風にはなれない
愛の妖精/谷山浩子 1979年
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
愛の妖精 街を流れる
透きとおる 空気の中で
軽いおしゃべりと
コーヒーの 香りだけで
恋が始まる
愛の妖精 街を行き交う
あざやかな 陽射しの中で
誰もが恋する 誰もが別れる
そして少し 傷つく
かすり傷かかえ みんな泣き真似上手
愛の妖精 街にあふれる
銀色の も服をまとい
悲しみの 好きな
妖精の 群れが
ごらん 今日も 恋する
青い鳥/谷山浩子 1977年
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
月の光の青い鳥
この手が 触れれば黒こげの
月の光の青い鳥
この手が 触れれば黒い鳥
つかまえそこねた ただ一羽
黄金の瞳のその鳥は
あたしの背中の思い出を
くわえてどこかの遠い空
踊れ静かな 夢のまにまに
つかれた心よ ひとり目ざめよ
こぼれ落ちて行くものばかり
夜の国へと
あたしひとりが陽射しの中で
またふり返る きのうのきのう
うしろの闇を 闇を
月の光の青い鳥
この手が 触れれば死んで行く
月の光の青い鳥
やけに明るく死んで行く
踊れ静かな 夢のまにまに
つかれた心よ ひとり目ざめよ
赤い靴/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
知らないわけじゃなかった
一度はいたら死ぬまで
踊りつづける魔法の靴に
出合ったが 私の運のつき
離れられない どうしても
裸足になんかなれない
踊りつづける魔法の靴で
心も体もフラフラ
踊り子と赤い靴
ふたりきりの舞踏会
おまえが破けてこわれるまで
あたしが疲れて倒れるまで
くるくるまわる
白い花をつみたい
白い雲を食べたい
裸足になっておまえ裏切って
でかけても誰も責めないさ
だけどだめ 赤い靴
はなれられないどうしても
踊りつづける 眠れない夜
ふたりだけ また 目覚めてる
踊り子と赤い靴
ふたりきりの舞踏会
おまえが破けてこわれるまで
あたしが疲れて倒れるまで
くるくるまわる くるくるまわる
くるくるまわる……
朝の扉をひらく時/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
あさのまちかど つぶやいた白いサンダル
ひとりのゆめが はじまるとき
あさのまちかど ショーウィンドにうつるわたしのかお
ほしくずのなかから うまれた いま
うたいだせせかい わたしのまわりで
かけめぐれかぜ あさのまど あさのこずえを
ひろがれ うみのかなたへ ひろがれくものかなたへ
ひろがれ せかいのはてへ せかいのせかいのはてへ
あさのまちかど しのびわらいのあおいぼうし
まほうつかいが かげふみかえる
あさのまちかど くちぶえひとつうまれて
とおいそらへと きえていく いま
うたいだせせかい わたしのまわりで
かけめぐれかぜ あさのまど あさのこずえを
ひろがれ うみのかなたへ ひろがれくものかなたへ
ひろがれ せかいのはてへ せかいのせかいのはてへ
あたしの恋人/谷山浩子 1978年
作詞・作曲: 谷山浩子
あたしの恋人は 飛行士で
初めての 空を 飛んだ時に
真赤な炎 吹き上げながら
落ちて来たけど 死ななかった
それから今まで 生きつづけて
あたしのとなりに 今もいるわ
これからもずっと このままだと
あたしの髪をなでながら
あたしは知ってる あの人が
夜ごとの眠りに夢みるのは
あの日の きらめく 風の中で
燃えつき砕ける 自分の夢
夢から醒めれば またためいき
あたしのからだにしがみついて
光のかわりに暗い汗を
風のかわりにくちづけを
あなたが好き
あなたが好き
死ぬまで そばに いてあげるよ
あなたのもの
あなたのもの
死ぬまで そばに いてあげるよ
アリス/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
(プロローグ)
世界の行き止まりのむこうに きゃべつ畑
世界の行き止まりのむこうに 幻の国
文字盤の上を 時計の針がまわる
終わりのない時の上を 少女がまわる
あの子はアリス
お母さん 青いうさぎ 雨ふり 赤いキャンドル
絵本の中のように 色あせず日々はつづく
文字盤の上を 時計がまわる
終わりのない時の上を 少女がまわる
あの子はアリス
(エピローグ)
ある朝 窓が暗い ある朝 背中が寒い
すりきれた いつのまにか すりきれた 小さな靴
文字盤の上を 時計の針だけがまわる
一緒にまわってたのに 迷子になった
あたしは アリス
迷子のアリス
イーハトーブの魔法の歌/谷山浩子 1979年
作詞:清水一寛 作曲:谷山浩子
雪の中 こんなに静かな夜は
イーハトーブの魔法の歌が
白く輝く雪たちが
思い出 みんなつつむ夜
しあわせかいって 誰かが聞いた
そんな気がして ふりむいても
そこには私の足跡だけ
雪の中 こんなに静かな夜は
イーハトーブの魔法の歌が
ほら 本当に聞こえてきます
街の灯りのステージで
踊るよ踊る 雪たちが
寝静まった町 ふるさとの夜
ひとり歩きの帰り道
悲しい記憶も 薄らぎはじめ
雪の中 こんなにきれいな夜は
イーハトーブの魔法の歌が
ほら 本当に聞こえてきます
意味なしアリス/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
キノコの上の芋虫は 淋しさを教える教授だった
それじゃ始めるよと言い残して 芋虫はどこかへ行ってしまった
もう二度と帰らない キノコだけ残った
アリスはそこで待っていた 2時間 2ヶ月 2100万年
それでも芋虫は帰らない どうしていいのかわからなくなって
アリスは試しに キノコと寝てみた
それは全然意味がないアリス 何をやってるのかわからない
まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがそこにいる
公爵夫人はわからない 何を言われてもわからない
足し算と引き算と割り算と チェシャ猫とカボチャの見分け方は
なんとかなるけど それだけじゃしょうがない
なにしろなんにも聞いてない そもそも興味をもっていない
頭にきたよもう アリスは 公爵夫人の顔を持って
鍋にぶちこんで キノコと煮てみた
それは全然意味がないアリス 耳のないウサギが言いました
まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがくしゃみした
キノコの上に陽があたる 2100万年陽があたる
いつまでもアリスは待っている いつまでも待ってる 石になって
苔むしたアリスの上にも陽があたる
というのは実は言い過ぎで そんなにたいした話じゃない
ほんとのアリスはアパートで 伸びすぎた足の爪を切ってる
何もない暮らしに うんざりしてただけ
ダメだ全然意味がないアリス 何をやってるのかわからない
まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがそこにいる
ダメだ全然意味がないアリス 2100万年 すわったきり
まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスは動かない
うさぎ/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
きみ この間 改札口で
誰かを待っていたひとだね
リボンをかけた包みをかかえて
白い靴をはいて
もう長いこと待っているのは
その目をみればすぐわかったよ
こらえてもあふれる涙 手のひらで
こすったあとが赤かった
うさぎ うさぎ 誰を待って泣いた
みんな きみのこと 忘れてる時
うさぎ うさぎ 寒くなってきたよ
いつか日も暮れた 人ごみの中
ぼくも友達 待つふりをして
しばらくきみのこと見てたよ
ざわめく街の中でそこだけが
時を止めたようで
子供の頃に泣いて欲しがった
おもちゃの時計が目の前で
不思議な音をたててまわりだした
ぼくの胸をたたいてるよ
うさぎ うさぎ 誰を待って泣いた
いつまでも そうして 待っているの
うさぎ うさぎ 声もかけられずに
ぼくはただ黙って きみを見てたよ
うさぎ うさぎ 涙ながせもっと
知らん顔で過ぎる 都会の夜
うさぎ うさぎ 駅も街も人も
きみのその淋しさで うずめるまで
海の時間/谷山浩子 1996年
作詞・作曲: 谷山浩子
ずっときみとこうしたかった
寒い夜にベッドの中で
頬と頬をくっつけあって
雨の音を聴いているよ
きみの中指にキスをして
きみの髪に顔をうずめて
きみをほんとにダイスキだよ
何度言っても言いたりない
あかりを消して 息をひそめて
はじまるよ 静かにね
ぼくたちのベッドの船が
今 すべりだした 時を超えて
ごらん とてつもなく背の高い
不思議な樹が伸びていくのを
不思議な樹の大森林が
胞子の雨を降らせている
遠い昔の植物たちの
淡い夢が 空をうずめて
とても小さなぼくときみは
空を見ている水の岸辺
それから時を さらにさかのぼり
たどりつく 船は今 海の底
気の遠くなるような
長い長い 海の時間
揺れる海百合 三葉虫
ぼくときみの境目もなく
漂うだけ 無限の現在を
どんな言葉も ここにはない
水が命を うみだすように
森が息をするように
星が生まれ死んでいくように
ぼくたちは 恋をする
ずっときみとこうしたかった
冷えた肩を手で温めて
もっともっと やさしくしたい
もっともっと 夢の中まで
ずっときみとこうしたかった
きみの髪に顔をうずめて
きみをほんとにダイスキだよ
何度言っても言いたりない
ずっときみとこうしたかった
きみの髪に顔をうずめて
きみをほんとにダイスキだよ
何度言っても言いたりない
エッグムーン/谷山浩子 1980年
作詞・作曲: 谷山浩子
ねえ きみ きみ きみは タマゴのきみ
まるくて きいろい ふしぎな
きみ きみ きみは タマゴのきみ
ときどき 自分のこと考える
もしや もしや もしや もしや
ぼくは お月さまじゃないかしら?
ねえ きみ きみ きみは タマゴのきみ
どこかの夜空に ぽっかり
きみ きみ きみが 浮かんでたら
みんな驚いて ふりかえるよ
なんだ なんだ なんだ なんだ
あの きいろい変なやつは?
だから ここに いなよ
きみは ここに いなよ
きみは 空にはやっぱり 似合わないよ
べつにいいけど とめやしないけど
きみの夢は たくさんあるもんね
ねえ きみ きみ きみは タマゴのきみ
まるくて きいろい ふしぎな
きみ きみ きみは お皿の上
まるい お皿の上の小宇宙
るらら るらら るらら るらら
きみの 歌は るらら るらら
おいしくたべよう/谷山浩子 〜いないいないばあっ!
作詞・作曲: 谷山浩子
おいしくおいしく たべよう
たべよう たべよう たべよう
げんきに げんきに たべよう
たべよう たべよう たべよう
たべるって たのしいね
たべるって うれしいね
むしゃむしゃ ぱくぱく
いきているっていいね
いっしょにいっしょに たべよう
たべよう たべよう たべよう
みんなでみんなで たべよう
たべよう たべよう たべよう
おいしくおいしく たべよう
たべよう たべよう たべよう
げんきに げんきに たべよう
たべよう たべよう たべよう
たべるって たのしいね
たべるって うれしいね
むしゃむしゃ ぱくぱく
いきているっていいね
いっしょにいっしょに たべよう
たべよう たべよう たべよう
みんなでみんなで たべよう
たべよう たべよう たべよう
王国/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
歪んだ王国に ぼくたちは住んでる
歪んだ鏡を守っている
歪んだ王国の歪んだ鏡に
ぼくときみだけが まっすぐにうつる
広間にさしこむ 日射しの角度は
凍りついたように幾千年 動かない
ほかに誰もいない ふたりだけの国で
ヒスイの玉座に きみをそっとすわらせて
やさしく きみの目に 目かくししてあげよう
白い首筋に キスをあげよう
歪んだ王国に ぼくたちは住んでる
ほかに住めるところが ふたりにはない
ここでだけ ガラスの美しい花が咲き
泉は歌い 風はまどろむ
広間の地下には 巨大な迷宮
ひとすじの光も 射さない闇の底
死者のざわめきと 身もだえ泣く声
錆びついた仮面と 砕かれた時計たち
だけど きみは何も 知らないままでいい
ふるえて お休み ぼくの腕の中で
翼ある鳥は 翼をもぎとれ
世界へと続く 通路をとざせ すべて
そして ぼくたちは 王宮の床に
輝く偽りの歌を 刻みつけた
『きみを永遠に ぼくは 愛しつづける
きみだけを ぼくは愛しつづける 』…
おさかなはあみの中/谷山浩子 1977年
作詞:谷山浩子/あまんきみこ 作曲:谷山浩子
うみのそばを そらいろのタクシーはしる
おきゃくさんねむってる おさかなは あみのなか
はしる よるのなか はしる ゆめのなか
うみのなかを そらいらのタクシーはしる
おさかながおよいでいる あおいみず ゆれている
かいそうも ゆれている おさかなも ゆれている
かえせ(かえせ…)かえせ(かえせ…)かえせ(かえせ…)
かえせ(かえせ…)かえせ(かえせ…)かえせ(かえせ…)
うみのなかで そらいろのタクシーゆらり
おさかなは でていくよ あみから でていくよ
うみのなか でていくよ さよなら でていくよ
きたよ(きたよ…)きたよ(きたよ…)きたよ(きたよ…)
きたよ(きたよ…)きたよ(きたよ…)きたよ(きたよ…)
おはようクレヨン/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
あかいクレヨン いちばんさきに
はこの中で 目をさました
おはよう おはよう おはよう
ぼくはだれかな?
あかい あかい あかい…そうだ
トマトかもしれない!
みどりのクレヨン 2ばんめ おきて
あかいトマト すぐに見つけた
おはよう おはよう おはよう
つぎはだれかな?
みどり みどり みどり…そうだ
レタスのはっぱ!
あおいクレヨン おさらになって
ピンクのクレヨン テーブルクロス
おはよう おはよう おはよう
つぎはだれかな?
しろい しろい しろい…そうだ
ミルクのコップ!
ちゃいろくやけた トーストの上
きいろいバター オレンジマーマレード
おはよう おはよう おはよう
つぎはだれかな?
ぼくの ぼくの ぼくの
あさごはんにおいで!
そうだ ごはんにおいで!
そうだ ごはんにおいで!
お昼寝宮・お散歩宮/谷山浩子 1989年
作詞・作曲: 谷山浩子
遠い思い出の 空にただよう
光るゆりかご お昼寝の舟
わたしはいない どこにもいない
さがしに行こう はるかな国へ
遠い思い出の 空にただよい
何を見ている お昼寝の月
太古の眠り 植物の夢
石に恋した かすかな記憶
POM POM POM POM 花の種 かくれているよ
大事な秘密が わたしの中に
風が心に 心が風に
入れかわる道 お散歩の道
わたしはひとり 見えない森で
見えない鳥の歌を聴いたよ
足には軽い 銀の靴をはき
どこまでもただ 歩いて行くよ
遠く遠くへ もっと遠くへ
知らない国へ 昔の海へ
遠い思い出の (POM POM POM POM 花の種)
空にただよう (かくれているよ)
光るゆりかご (大事な秘密が)
お昼寝の舟 (わたしの中に)
わたしはいない (針のない時計の)
どこにもいない (動かない真昼を)
さがしに行こう (眠れ 眠れ)
はるかな国へ (眠りの中に秘密のかぎが)
さがしに行こう はるかな国へ
OYASUMI/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
おやすみ あしたはきっと あのひとに会えるよ
おやすみ あしたはきっと やさしくなれるよ
こんな夜にひとりぼっちで 目覚めてはいけない
おやすみ あしたはきっと あのひとがもどる
おやすみ 今夜どこかに 眠れない人がいる
おやすみ 今夜どこかに 泣いてる人がいる
だからそうさ ひとりじゃないよ わたしの声がきこえたら
おやすみ あしたはきっと あのひとがもどる
おやすみ 悲しい時は 幸せのふりをして
おやすみ 悲しい時は 子供の頃のように
好きな歌や夢のカケラを 枕もとに並べてごらん
おやすみ あしたはきっと あのひとがもどる
だからそうさ ひとりじゃないよ わたしの声がきこえたら
おやすみ おやすみ 今はすべてを忘れて
おやすみ/谷山浩子 1982年
作詞・作曲: 谷山浩子
おやすみぼくの 大好きな人
遠くはなれて 会えないけれど
おやすみぼくは あなたのことを
想っているよ どんな時でも
淋しくないか ひとりの夜は
話す相手は いるのだろうか
おやすみ今夜 あなたのために
灯りをひとつ ともして眠るよ
おやすみぼくの 大好きな人
遠い窓辺で 祈っているよ
おやすみぼくは あなたのために
ほほえみひとつ あげられないけど
淋しくないか ひとりの夜は
暗い夜道で 迷っていないか
おやすみ今夜 あなたの夢の
かたすみにでも はいれるものなら
淋しくないか ひとりの夜は
ひざをかかえて 泣いてはいないか
おやすみぼくの 大好きな人
今夜また とどかない子守唄
カーニバル/谷山浩子 1980年
作詞・作曲: 谷山浩子
ララララ・カーニバル
ララララ・カーニバル
時が移る 風が変わる
夜が 闇が 動きはじめる 少しずつ
静かな 眠りはマジシャン
ふりかえるものすべてを その腕に
ララララ・カーニバル
ララララ・カーニバル
星がうるむ 夢が走る
今は 誰も 明日を想わぬ
思い出の虹色グラス
ふりそそぐ 夜空に 時のレザリアム
さあ 今 きみの心のカーニバル
歌えよ
きみが歌える時は 今だけ
今だけ 今だけ
ララララ・カーニバル
ララララ・カーニバル
腕をのばせ 足をならせ
今は 誰も 明日を想わぬ
金色の 踊り子たちよ
夜の心の 灯をともせ
ララララ・カーニバル
ララララ・カーニバル
鏡よ鏡/谷山浩子 1978年
作詞・作曲: 谷山浩子
鏡よ鏡 不思議な鏡
まま母なんかやりたくないの
白雪姫をやりたいの あたし
鏡よ鏡 不思議な鏡
乞食の役は やりたくないの
王子の役を やらせてよ
日毎夜毎 この国の 鏡の部屋に
世界中からおしよせる 手紙たち 言葉たち 涙たち
鏡よ鏡 不思議な鏡
サクランボなんか やりたくないの
ストロベリーを やらせてよ
鏡よ鏡 ほんとはあたし
きたないからだ 欲しくはないの
真白なのが欲しいのよ
鏡よ鏡 ほんとはあたし
やきもちなんか やきたくないの
やかない心が 欲しいのよ
きょうも朝から忙しい鏡の部屋は
悲しそうな声ばかり
悪い人 弱い人 馬鹿な人
鏡よ鏡 どうしてもだめ
それならいいわ 毒入りりんご
白雪姫を殺しちゃえ
きょうも朝から忙しい鏡の部屋で
自分の入れた りんごの毒に
むせかえる 青くなる 黒くなる
鏡よ鏡 不思議な鏡
お願いだから かなえておくれ
白雪姫になりたいの あたし
風の子供/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
空は青く 山はまどろみ
あなただけは 言葉がない
光に溶けて ゆらゆら燃える
どこから生まれた 風の子供
たんぽぽ れんげ 小川の子ブナ
みんなあなたに あまえてる
草むらの山羊 青い眼の子猫
やさしく語る 風の子供
にぎやかな都会のかたすみで
どんな夢を見ていたのか
水にかえった さかなのように
きらきら光る あなたの目が
追いかけてゆく やさしい季節
どこまでゆくの 風の子供
わたしのはいる すきまはないけれど
ただ黙って そばにいたい
水にかえった さかなのように
きらきら光る あなたの目が
追いかけてゆく やさしい季節
どこまでゆくの 風の子供
風のたてがみ/谷山浩子 1995年
作詞・作曲: 谷山浩子
明け方の月が 僕の夢を揺らしてる
耳もとでだれかが僕に何かを告げる 不思議な声
長い眠りから目を醒ませと 夢の時は終わりだと
ささやきかける声にせかされ 目を開いた
僕の目に映るものは 見知らぬ広い世界
どこまでも続く空と 乾いた寒い大地
夢の王国はどこに消えた 光満ちる孔雀の庭
金と銀の天使たちの 楽の調べ
崩れ落ちていく城壁や 財宝抱いた難破船
かがり火の中 踊る娘の白い足も
今はない どこにもない 呼んでも答はない
ただひとり 僕はひとり 無人の荒野に立つ
風が叫んでる これでやっと やっと君は自由だと
風は激しく空を叩いて 笑っている
僕も風になり 風とともに旅に出よう あてもなく
朝日を受けてきらめく僕の 銀のたてがみ
僕を呼ぶきみの声が 確かにきこえている
この胸に星のように まだ見ぬきみが光る
僕を呼ぶきみの声が 確かにきこえている
ただひとり 僕はひとり 無人の荒野に立つ
風を追いかけて/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
やさしい人の面影を 忘れられないその時は
ひとりで丘にのぼりなさい 風に心をあずけなさい
ああ 誰もわからない 誰もわからない
夢がくだけた 悲しみは
ああ 風が歌うだけ 風が歌うだけ
立ちつくす わたしのそばで
丘の上からみる町は わたしのことなど知らぬ気に
吐き出す幸せ不幸せ つくり笑顔で 流して行く
ああ わたしひとりだけ わたしひとりだけ
遠くはなれて 丘の上
ああ 風を追いかけて 風を追いかけて
つばさのない鳥のように
きょうもあしたもあさっても 針の止まった風時計
二度と帰らぬ思い出が 帰るその日を待ちつづけて
ああ わたしひとりだけ わたしひとりだけ
遠くはなれて 丘の上
ああ 風を追いかけて 風を追いかけて
つばさのない鳥のように
ライライ ライラライライ ライライライライ
ライラライライ ライライライライ……
風を忘れて/谷山浩子 1975年
作詞・作曲: 谷山浩子
気まぐれ風に 傷ついた
あの子の心 どこへ行くの
その日を見るのがつらいから
そんなに楽しそうに もう電話かけないで
あやまらないわ私
悪いことは してない
気になんかしてないわ
だけど あなた 風を忘れて
風は気まぐれ いつだって
誰かの心を 吹きぬけて
どこかへ とんで行きたいの
夢のすきまを ふらふらと ふらふらと
あやまらないわ私
悪いことは してない
気になんかしてないわ
だけど あなた 風を忘れて
仇/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
わたしの父の仇 恋人
物腰おだやかで美しい
見上げるほどに身分の高い
光る車に乗って
今夜も来る わたしに会いに
残骸だけのこの家に
口もきかず ただうつむくだけの
わたしに会いに来る
わたしの父の仇 恋人
夜更けに巨大な家を建てる
夜明けに湖を折り畳む
暗い闇の窓から
いつものように「愛している」と
伝えるだけで帰っていく
猫目石の夜
戸口に残る翡翠の首飾り
わたしの父の仇 恋人
つぶやく ドアの向こうで母が
つぶやく 病の床で母が
やがて声は薄れる
口に出せない 殺したいほど
死にたいほど 愛している
あなたの愛するわたしを
あなたの前で壊したい
私の父の仇 恋人
私の母の仇 恋人
私の家の仇 恋人
わたしの国の仇 恋人
神様/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
日暮れの雨に濡れている
わたしをわたしがみつめてる
どこから来たの どこへ行くの
その先どこへ帰るの
わたしは浮かぶ道の上
地面にとどかないつま先
誰かがみてる夢の中で
自由に遊ぶ夢を見る
声が聞こえる 誰か呼んでる
鳥も友だちも みんなもう帰ったよ
あなたをそばに感じると
私の体は満ちてくる
重さや温度 色や匂い
なくしかけてた何もかも
あなたの糸は途切れない
ひとりになっても 遠くても
わたしが小さく固くなり
重さや色が薄れても
声が聞こえる 誰か呼んでる
とても懐かしい その声は途切れない
自分の影と遊んでる
わたしをわたしがみつめてる
どこから来たの どこへ行くの
最後はどこへ帰るの
わたしを見てるそのわたしを
誰かが黙ってみつめてる
ほんとの名前知らないけど
たとえばそれは神様
紙ひこうき/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
ふるえる指で 紙ひこうきを折る
いくつも いくつも 数限りなく折る
飛んで行けよ 紙ひこうき
あの人の胸に つきさされ
悲しみだらけの つぎはぎだらけの
この思い あの人に つきさされ
凍えた指が 紙ひこうきを折る
殺した夢の なきがらをのせて
飛んで行けよ 紙ひこうき
あの人の胸に つきさされ
暗い宇宙を 燃える銀河を
きり裂く きり裂く どこまでも
蒼ざめた指に 思い出を折りこめ
何も欲しくない 何も夢みない
飛んで行けよ 紙ひこうき
あの人の人生に つきさされ
後ろ姿の 遠い世界の
あの人に あの人に つきさされ
紙吹雪/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
つまらない女だと 活字の文字が
あたしの顔も見ずに バカにする
うすっぺらな 本の中で
誰もがよくて おまえだけだめと
世界中の 「いい人」 が
口をそろえて 言うには
つまらない女よりも
心うごかす歌の方が 大切なんだ
おまえなど 要らぬ
大切でない女の
大切でない指が
本のペイジを ひき裂く
部屋中に舞う 紙吹雪 紙吹雪 紙吹雪
いい歌も いい本も いいやさしもまとめて
あたしのこの部屋の中じゃ
嫌われ役 かたき役
いい気味だ いい人なんか
みんな 死んじまえ
ガラスの巨人/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:崎谷健次郎
きみは見上げていたね 見えない星空を
風吹くビルの陰 夜更けの街
両手を高く上げた 背伸びをしながら
でも 星は遠すぎて きみは小さい
車も人もいない 静かなアスファルトの ステージ
たたずむきみの姿を ライトが照らし出す
やがてきみのからだは 大きくひろがる
高層ビルだ きみは ガラスの巨人
ほら 歩き出した ゆらゆら 空を横切る きみの影
チカチカ赤いランプが とてもきれいだよ
見おろせば街は 星の海のよう
ぜんぶぼくのものだって きみははしゃいでいた
楽し気に歩くきみが 突然立ち止まるその時
胸にあいた風穴に 誰かがしのびこむ
忘れてることがある 何か悲しいこと
確かにさっきまでは 覚えていた
悲しみが攻めてくるよ もっと大きくならなければ
悲しみが攻めてくるよ もっとひろがれぼくのからだ
ガラスの子馬/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
どこか 遠い 遠いところに
ガラスの子馬が 住んでる
どこか 遠い 宇宙の果てに
ガラスの子馬が 住んでる
言葉が おまえを曇らせる
だから私は 何も言えない
ほほえみが おまえを曇らせる
だから私は ただみつめるだけ
PA・PA・PA……
どこか 遠い 遠いところに
ガラスの子馬が 住んでる
どこか 暗い 鏡のむこう
ガラスの子馬が 住んでる
言葉が おまえを光らせる
だから私は 言葉をさがす
ほほえみが おまえを光らせる
だから私は ほほえみをさがす
PA・PA・PA……
今 私の ななめ上あたり
ガラスの子馬が 跳ねるよ
今 私の ひろげた手の上
ガラスの子馬が 跳ねるよ
こんなに こんなに 輝いて
見ているだけで すべてがわかるよ
心もからだも 世界中
きらきらと 踊り出すんだよ
PA・PA・PA……
北風南風/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
旅の子供は 風のいたずら
秋の日暮れにどこかへ消える
子供は遊ぶ不思議な国
半ば本当で 半ばは夢
南風吹けば 帰らない
片道切符の行ったきり
TU・TU・TU………
風はいつでも一本道を
ひき返せない もどれない
北風が吹けば 帰って来る
旅の子供たち帰って来る
TU・TU・TU………
北風にのれば もうすぐに
キャロットスープの歌/谷山浩子 1983年
作詞:垣内一浩・谷山浩子 作曲:谷山浩子
ぼくにんじん 赤いにんじん 子供には嫌われるけど
ぼくにんじん 赤いにんじん ぼくのせいじゃない
みんな知らないだけさ ぼくの食べ方を
ぼくにんじん 赤いにんじん おいしいよ ほんとだよ
ぼくにんじん 赤いにんじん お母さんの腕しだいさ
ぼくにんじん 赤いにんじん あなたのにんじん
ぼくのおいしい食べ方 おしえてあげるよ
ぼくにんじん 赤いにんじん にくめない野菜だよ
おなべにいれて
にこめば にこめば
おいしく おいしく
とろけて とろけて
キャロットスープ キャロットスープ
キャロットスープの 出来上がり
ぼくにんじん 赤いにんじん たとえれば野菜のプリンセス
ぼくにんじん 赤いにんじん やさしくみがけば
そうさうっとりするほど きれいになるよ
ぼくにんじん 赤いにんじん 愛されて 変わります
おなべにいれて
にこめば にこめば
おいしく おいしく
とろけて とろけて
キャロットスープ キャロットスープ
キャロットスープの 出来上がり
ぼくだいこん 白いだいこん ぼくからもおすすめします
かれにんじん 赤いにんじん とにかくおいしい
いつも野菜仲間で すごいうわさです
かれにんじん 赤いにんじん 一度まず食べてみて
おなべにいれて
にこめば にこめば
おいしく おいしく
とろけて とろけて
キャロットスープ キャロットスープ
キャロットスープの 出来上がり
キャロットスープ キャロットスープ
キャロットスープの 出来上がり
キャンディーヌ/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
7123年前に
僕はきみと初めて出会ったんだ
通りかかる人もいない 高速道路の下で
星を口に詰めこんで 笑っていた
それがキャンディーヌ きみ
きみは誰より巨大な女の子
普通の人のおよそ3倍くらい
時々は25倍 クリスマスには100倍
でも誕生日には小さくなる 7123分の1
めまいがする こんなの初めてさ
夢のような でも夢じゃないような
長い長いキスをした 高速道路の陰で
ぐらりと傾く柱
7つの色 変わるキャンディーヌ きみ
7つの色の7つの海へと ふたりは行く
7つの草原 ギラギラ光る 油の虹
< モウ目ガ覚メナイヨ >
< モウ僕ハ帰ラナイ >
時が流れた 長い長い時が
7124年の時が
きみは今どこにいるの?
もちろんあなたの前よ。
あれからどこへも行かず
ずっと愛した そして今も
星を口に詰めこんで 笑っている
僕のキャンディーヌ きみ
銀河通信/谷山浩子 1984年
作詞・作曲: 谷山浩子
真夜中 ひとりで 黙っていると
遠く遠くから 電話がかかる
もしもし きみは 元気ですか
淋しくて 泣いては いませんか
それはどこか 宇宙の果ての
知らない星からの 長距離電話
窓をあければ 暗い夜空に
いちめんの星たちが 光りさざめく
真夜中 ひとりで 黙っていると
遠く遠くから 電話がかかる
もしもし 少し つらい夜です
きみの窓のあかりを 想っています
百億光年 はるか彼方の
きみを なぜだか 信じられます
銀河はめぐり 星は消えても
ひとつのおもいは 消えず 流れる
真夜中 わたしも 電話をかける
心の奥のダイヤルまわす
もしもし 見知らぬ わたしのトモダチ
わたしは ちゃんと 歩いています
今は 小さな 命の種が
遠いあしたに 花ひらくまで
静かな河が 流れ流れて
大きな海に ひろがる日まで
銀の記憶/谷山浩子 1994年
作詞・作曲: 谷山浩子
真っ白な冬の曇り空 黙ってみつめてた
放課後の 淡く光る窓 ガラスごしに
その時ふいに 廊下を歩いてきた ひとつの影
それはまるで 少年の姿をした音楽のように
瞬間にわたしをとらえた あなたのまなざしが
永遠を 銀色の爪で 刻みつけた
あなただけが 見えない翼を背中に持ち
高く高く 灰色の人の群れをすり抜けて飛んだ
世界が遠のき 薄れて消えたその後に
あなただけがそこにいた 確かな記憶
真っ白な冬の曇り空 あなたはもういない
日暮れ前 降り出した雪に 凍えながら
こんな広く淋しい宇宙の ふたつの船
離れて行く 時に隔てられ もう声も届かない
草の上/谷山浩子 1980年
作詞・作曲: 谷山浩子
あおむけに ねころぶと
あおむけの 風が吹く
あおむけの 風吹けば
風の腕は 透きとおる翼
くさはら 地面ごと
あたしを 持ち上げる
このままねたまま
ねたままつれてく
遠いとこ 遠いとこ
あおむけに ねころぶと
あおむけの あおぞらだ
あおむけの あおぞらは
さかさまに ぶら下がるおわん
不思議な 声がする
呼ぶ声 話す声
どこから はじまる
どこから うまれる
夢の中 夢のそと
くま紳士の身の上話/谷山浩子 1977年
作詞:谷山浩子/あまんきみこ 作曲:谷山浩子
しろい雪のまぶしさが 胸に 胸にしみたよ
こたたん山のくまたちが 山を捨てた朝
ほほえむ友のその目から 涙 涙こぼれたよ
はなればなれの旅ならば もう会うこともない
こたたん山よ (草のにおい)
こたたん山よ (風の音)
遠くはなれて暮らす この身のせつなさよ
生きることだけ考えて 夢も 夢も捨てたよ
そうしてしあわせ手に入れた 人並みのしあわせを
このまま死ぬまで戻れない もう もう戻れないよ
あきらめ捨てたはずなのに きょうもまた歌うのよ
こたたん山よ (ぬれ土の手ざわり)
こたたん山よ (光る空)
人にまぎれて暮らす この身の淋しさよ
穀物の雨が降る/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
街にトカゲが出てくる 青い背中光らせて
どこかへ行くわけじゃなく うごめきたまっている
どうしてこんなに トカゲばかりなんだ?
ライ麦もようのシャツで 怒りながら歩いてる
きみが空を指させば 突然イナホの雨
ハリボテのビルが くしゃくしゃとくずれて
落ちる 落ちる 落ちる!
穀物の雨が降る どしゃ降りの雨が
バラバラと音をたて FOO-WA FOO-WA
悪いマジョの魔法がとける
クルマは動けなくなり 電車も全部とまった
重なるように倒れて ヒトも息をしなくなる
こわれたオモチャのようにころがる街
きみは笑う はればれと これで自由に歩ける
狭苦しい部屋の中 いつも考えていた
やつらかぼくかが いなくならなければ
そうだ そうだ そうだ!
穀物の雨が降る 終わらない雨が
午後5時の日をあびて FOO-WA FOO-WA
光る 光る 最後の街が
穀物の雨が降る 終わらない雨が
午後5時の日をあびて FOO-WA FOO-WA
いつかきっと 地球も止まる
ここは春の国/谷山浩子 1980年
作詞:森田荘平 作曲:谷山浩子
春の海 砂浜ぞいに 草がぽつぽつ
波は 静かに音を立て 白い小石に打ち寄せる
はるかむこうに はるかにかすんで
何もない 何もないんです
ここは ここは 春の国
静かな 静かな 春の国
…あれはなんですか…あれは ひねもす ですよ…
…ひねもすってなんですか…知りませんか…知りませんねえ…
春の海 砂浜ぞいに ひねもす のたのた
波のきれいな あわしぶき ひねもす のたのた 打ちよせる
はるかむこうは はるかにかすんで
何もない? 何もないんです?
ここは ここは 春の国
ひねもす ひねもす 春の国
ごめんね/谷山浩子 1981年
作詞・作曲: 谷山浩子
雨が降ってる きょうは一日
ぼくの心にも 銀のしずくが
何も知らずに きみは眠るよ
あどけない横顔が ぼくをはなさない
ごめんね ごめんね 嘘を言ったね
ごめんね ごめんね 何もあげずに
ぼくを待ってる人のところへ
帰る ぼくは 帰る
夜が明ければ きみはひとりだ
さよならは 言わないよ そのままお休み
笑顔だったね ぼくの前では
まるで 幸せな少女のように
責める言葉も 何も言わずに
いつだって さりげなく 悲しみかくして
ごめんね ごめんね きみを泣かすよ
ごめんね ごめんね 夢をみさせて
いつも言ってた きみの口癖
いいの あたしは いいの
きみはひとりで 生きて行けると
信じても いいよね 信じて帰るよ
ごめんね ごめんね 嘘を言ったね
ごめんね ごめんね 何もあげずに
ぼくを待ってる人のところへ
帰る ぼくは 帰る
雨が降ってる きょうも あしたも
降りつづく きっときみの眠りの中まで
サーカス/谷山浩子 1982年
作詞・作曲: 谷山浩子
あなたが帰ったあとの 私の部屋には
汚れた灰皿 散らかしたままのトランプ
ごめんねと言って帰った ごめんねと言ってあなた
人の気も知らないで やさしい人が待っていると
さあ目をさませ 人形たち
さあ目をさませ ナイフに鏡
さあ目をさませ ひとりの部屋の
午前零時の 夢つづれ
もう少しいればいいのに もう少しお茶をいかが
お酒もあるのよ レコードでもかけましょうか
ごめんねと言って帰った ごめんねと言ってあなた
しんと静かな真夜中は いつもきまってひとりぼっち
さあ目をさませ 人形たち
砕けた心 包んでおくれ
ひとりの部屋の ひとりサーカス
せめて涙の かわくまで
(la la la la ……)
あなたがいない あなたがいない
ひとりサーカス 夜がふける
あなたがいない あなたがいない
ひとりサーカス 夜がふける
再会/谷山浩子 1984年
作詞・作曲: 谷山浩子
それはとても遠い記憶
百年 二百年前の
その頃 わたし住んでいた
名前も忘れた町で
朝の光 おどる道を
わたしはでかける ひとりで
あなた 戸口にたたずんで
わたしを見送る
壁の木目に 陽射しあたり
垣根の枝に 羽虫あそび
庭にころがる 古ぼけた
子供の長靴
あなたの髪が ひたいにかかり
風に あそばれていた
そのくちびるが 動いていたのも
かすかに 覚えている
それはとても遠い記憶
今と違う名前で呼ばれ
違う顔 違う声 違う髪
それでも確かに わたしとあなたで
いくつもの朝 昼 夜 夜明け前を
あなたと過ごし
嵐の窓辺 あなたの手をとり
暗闇を みつめていた
それはとても遠い記憶
百年 二百年前の
それから たぶん長い時が
流れ 流れて
今夜 わたしのとなりに眠るあなたに
ひさしぶりだね 逢えたね
やっと逢えたね
歌う夜の ララバイ
SAKANA−GIRL/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
なぜきみは僕を見ない なぜきみは何も言わない
なぜきみは悲しまない なぜきみは 驚かない
なぜきみは 僕をみない なぜきみは何も言わない
なぜきみは目を閉じない なぜきみは逃げ出さない
SAKANA−GIRL ひらかれて塩にまみれ
SAKANA−GIRL 透きとおるラップの中
僕はきみをこれから 柔らかな火の上に置き
僕はきみをこれから 焼いて食べる
SAKANA−GIRL 変わり果てたきみの姿
お店のかたすみに 積み上げられ
人に買われる時を待つだけの哀しい女
そして食べられ消える それだけの
きみが僕のことを忘れた罰だよ
きみが僕のことを忘れた罰だよ これは
何度も生まれ変わり サカナになり
冷たい暗い海の中で生きる
きみは言葉を持たず 感情も感覚もない
僕に食べられるほか 救いはない
SAKANA−GIRL なんて白いきみの素肌
ゆっくり焦げ目をつけ 焼いてあげよう
僕はナミダを流す 焼けていくきみを見ている
僕はナミダを流す きみのために
きみが僕のことを忘れた罰だよ
きみが僕のことを忘れた罰だよ
ほんの数億年 それとも数日離れていただけで
なぜきみは僕を見ない なぜきみは何も言わない
なぜきみは悲しまない なぜきみは 驚かない
なぜきみは 僕をみない なぜきみは何も言わない
なぜきみは目を閉じない なぜきみは逃げ出さない…
桜貝/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
桜貝 頬にあてると さよならのにおいがする
あなたにひとつ あげましょう
やがて来る 別れの日のために
桜貝 耳にあてると さよならをつぶやいている
あなたの瞳を 見つめるたびに
あなたへの想い 風に舞う
遠くの空を流れてく
思い出
それとも 残されたふたりの日々
桜貝 何をうたうの さよならの あの子守唄
ふたり からだを寄せ合えば
胸の奥は いつも 別れ唄
沖の波間に かすかに浮かぶ
しあわせ
それとも 信じないあの約束
桜貝 何をうたうの さよならの あの子守唄
ふたり からだを寄せ合えば
胸の奥は いつも 別れ唄
SEAGULL/谷山浩子 1983年
作詞・作曲: 谷山浩子
どしゃ降りの朝の シーガル
あなたとわたし走る 寒い二月
雨にうたれて
かけこんだドアの中
かわいた椅子とテーブル グラス 灰皿
静かなレストラン
ほおづえをついた シーガル
流れる歌は 皆 あなた愛した 十七の少女の声で
トモダチニナリタイ…トモダチニナリタイ…トモダチニナリタイ……
幸せは 白く透きとおる カモメのかたちをして
わたしの上に はかない円を描きはばたいていた
わたしはただみつめるだけ 何もできずみつめるだけ
薄れて行く そのかたちを その白さを その記憶を
どしゃ降りの朝の シーガル
あなたとわたし走る 時を走る
もどれない道を
静かに…/谷山浩子 1981年
作詞・作曲: 谷山浩子
静かに 静かに 私の心
あの人の声が きこえるように
ひとりの夜ならば ひとりですごす
誰にも会わずに 電話もせずに
静かに 静かに 私の心
あの人の声が きこえるように
今頃あの人は 星たちの戦に
それとも誰かの ひざ枕
淋しくて 淋しくて 眠れない夜は
逃げないで 泣かないで ほら窓をあけて
空もひとりだよ 生まれた時から
誰にも守られずに それでもやさしい
静かに 静かに 私の心
今度また 会えた時 笑えるように
疲れたあの人を 抱きよせながら
きかせてもらおう 旅の話を
静かに 静かに 私の心
今度また 会えた時 笑えるように
さよならがまつ毛を つたって落ちたら
なんにも言わずに みつめてあげよう
今頃 あの人は 誰の夢みてる
歌ってあげるよ 遠い子守唄
しっぽのきもち/谷山浩子 1986年
作詞・作曲: 谷山浩子
なりたいものは たくさんあるけど
いちばん なりたいものは きまってる
それは しっぽしっぽ しっぽよ
あなたの しっぽよ
スキというかわりに しっぽがゆれるの
そよかぜふいて わたしをさそうの
「ぼくとあそぼう」ダメよ 行かないわ
わたし しっぽしっぽ しっぽよ
あなたの しっぽよ
スキというかわりに しっぽがゆれるの
だけどねすこし みじかいきがする
これじゃ あなたのかおが 見えないよ
わたし しっぽしっぽ しっぽよ
あなたの しっぽよ
あなたが にしをむけば しっぽはひがしよ
あなたがわらう しっぽもわらうよ
あなたがふりむく しっぽもふりむく
わたし しっぽしっぽ しっぽよ
あなたの しっぽよ
ガンバル わたしまけない しっぽのきもちよ
しっぽしっぽ しっぽよ
あなたの しっぽよ
スキというかわりに しっぽがゆれるの
ジャンク/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
ジャンク ジャンク 静かな舟
ジャンク ジャンク 漂う舟
見たことはまだないけど
あの人に似ているだろう
ジャンク ジャンク 静かな舟
ジャンク ジャンク もやの中に
音もなく ゆれているよ
そこには 時も流れない
私をつつんでくれるよ
あの人の腕のように
私はゆれるよ ゆれるよ
あの人に愛されて いるように
ジャンク 夢の中 すべるよ
ジャンク ジャンク 静かな舟
ジャンク ジャンク 漂う舟
見たことはまだないけど
いつも まぶたに浮かぶよ
ジャンク ジャンク 静かな舟
ジャンク ジャンク 雨の街に
いつも淋しい幻
追いかけて 歩いている
いとしい舟は 消えたよ
この海に 私ひとり
どこにも 帰れる場所がない
街の中 いつまでも 波の音
ジャンク 夢の中 すべるよ
ジャンニ/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
ジャンニ 夜明け前 遠い国から
ジャンニ ガラスの笛を吹く 少年が やって来る
ジャンニ 目をとじて 眠ったふりして
ジャンニ わたしは 待っている その時を ひとときを
ジャンニ ジャンニ 誰もが待ちわびた
世界のはじまりの合図
ジャンニ 夜明け前 地平線から
ジャンニ 朝もやの言葉を つれて来る つれて来る
ジャンニ ジャンニ あなたの笛の音が
すべての目をさます 朝よ
ジャンニ ガラス窓 わたしの部屋を
ジャンニ まぶしげな目をして のぞいてる のぞいてる
ジャンニ ジャンニ あなたにみつめられ
わたしも 目をさます 朝よ
(セリフ)
テーブルの上の ガラスのコップも
くしゃくしゃの帽子も
めくり忘れたカレンダーも
ピアノの白い鍵盤も
まださめきらない ゆうべの夢のかけらも
何もかもが 朝の色に染まる
あなたの指先が 触れる時
スケッチブック/谷山浩子 1980年
作詞:小林睦子 作曲:谷山浩子
スケッチブック みつけた
いつもの店で
何か描いてみたい
海のある町を
スケッチブック 水色の
いつかきみに
贈りたいと思っていた
きみは何を描くのだろう
星たちの物語を
祭りの灯を
きみは 描いてくれるかい
ぼくの 贈り物に
スケッチブック 買おうか
いつも思う
何か描いてみたい
ぼくの乗る船を
スケッチブック 水色の
いつかきみに
贈りたいと思っていた
ぼくの小さな夢なんだ
若草の萌える春を
丘の協会を
きみは 描いてくれるかい
ぼくの贈りものに
だけど 本当は
知らないんだ きみの誕生日
だから ぼくの心は
秘密なんだ
秘密なんだ
すずかけ通り三丁目/谷山浩子 1976年
作詞:谷山浩子 作曲:あまんきみこ
何気ない町の角を ふとまがったら
そこはまるで 静かな夢
けむるような 陽射しの中で
突然 思い出してしまった
朝のにおい 水の音
突然 よみがえるあの頃の
しあわせな あの子と私
思い出は 眠っている心の奥に
だけど きょうはたずねてきた
時の彼方 すずかけ通り三丁目の白い家
突然 思い出してしまった
雨のやさしさ 雲の色
かすかな 記憶のかたすみに
風の中 あの子の鐘
思い出は 眠っている心の奥に
だけど きょうはたずねてきた
時の彼方 すずかけ通り三丁目の白い家
砂時計/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
午前三時
かすかな寝息
壁ぎわのサルビア
脱ぎすてたシャツ
汗ばむ背中
腕のぬくもり
ふるえるくちびる
夢へと つづいてる
あなたは眠る
あなたは眠る
歌の中に閉じこめられない
歌の中に閉じこめられない
眠るあなたの
胸に頬あてて
"いとしいひと"と
つぶやいてみる
朝は必ず やって来るけど
今だけは あたしの
あたしのひと
あなたは眠る あなたは眠る
夢をみてる ひとりきりの夢
夢をみてる ひとりきりの夢
そっくり人形展覧会/谷山浩子 1989年
作詞・作曲: 谷山浩子
そっくりだけどちがう そっくりだけどちょっとね
どこがどこがちがうの? よく見てごらん
目がふたつ 鼻ひとつ 口ひとつで 耳ふたつ
まる顔で 面長で ちょっぴりタマゴ型 (ホー)
そっくりだけどちがう ちがうけど平気
なぜなぜ平気なの? そっくりだから
こっそりととりかえて にっこり笑えばわからない
わたしでもあなたでも 誰でもかまわない (エー)
そっくりだけどちがう そっくりだけどちょっとね
どこがどこがちがうの? あててごらんよ
ほんものはひとつだけ チャンスはたった一度だけ
まちがえて選んでも つれて帰らなきゃ (マー)
まちがえたその人が 死ぬまできみのもの
まちがえたその人が 死ぬまできみのもの
そっくりだけどちがう ちがうけど平気
なぜなぜ平気なの? そっくりだから
その時/谷山浩子 1980年
作詞・作曲: 谷山浩子
きみがくれた バラの花は
とても素敵 素敵だけど
なんだかどこか ちがうちがう
なんだか おかしい気がする
トゲの形 花の色も
申しぶんない 出来ばえだが
なんだかどこか ちがうちがう
それがどこだか 見えない
ぼくにはわからないよ
ぼくにはわからないよ
目をこらして こらして
みつめる みっめる
どうしても 見えない
見えなければ 仕方ないと
目をつぶってバラを食べる
ゴクリとのみこんだ そのとき
べつに何も 変わらないけれど
どこか 遠くの 遠くの町で
知らない猫が ころんだ
ぼくのつくる ベビードール
愛くるしい人形だが
なんだかどこか ちがうちがう
なんだか おかしい気がする
服も髪も美しくて
肌の色も 真珠のよう
けれどもどこか ちがうちがう
それがどこだか 見えない
ぼくにはわからないよ
ぼくにはわからないよ
目をこらして こらして
みつめる みつめる
どうしても 見えない
見えなければ それでいいと
目をつぶって 人形を抱く
白い頼に くちづけた そのとき
べつに 何も変わらないけれど
どこか 遠くの 遠くの国で
知らない子供が 死んだ
ぼくにはわからないよ
ぼくにはわからないよ
目をこらして こらして
みつめる みつめる
まぶたが重くて
街を歩く若い人は
他愛のない はやり言葉
クスリと笑った そのとき
べつに何も 変わらないけれど
どこか 遠くの 遠くの宇宙で
知らない星がはじけた
空のオカリナ/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
指を空にひたせば 心までも染まる
ピポポ パポポ ピポポ パ
透きとおる青さ
空色の少年が オカリナを吹いてる
ピポポ パポポ ピポポ パ
雲にこしかけて
ほら 風の中 足をとめれば
きこえてくる
しかられて泣いている 子供たちのために
疲れたおとなたちを なぐさめるために
どんなにぎやかな 街の中でも
きっときこえる
ピポポ パポポ ピポポ パ
ぼくはここにいるよ
ピポポ パポポ ピポポ パ
きみのすぐそばに
SORAMIMI/谷山浩子 1986年
作詞・作曲: 谷山浩子
あなたを見ていたのよ いつでもあなただけを
友だちの中ではしゃいでいても
心だけ黙りこんで
だけど口に出しては いけないとわかってる
一度だけふれた指の熱さを
ポケットにかくした
送ってくれる いつもの海岸通り
木立ちの枝に今夜は
たくさんの星を飾った
星がささやく 「あなたが好きです」
風が ゆするたびに
あなた ふりむき 耳をすましても
それはたぶん SORAMIMI
さりげないサヨナラで 別れた風の駅の
通路のよごれた壁にもたれて
あなたを思っていた
不幸になるわきっと 愛をかわしあっても
誰かの涙とひきかえにした
記憶が重すぎて
やさしい雨が 木立ちをぬらす夜更けに
星は流星になって
眠るあなたのもとへ走る
星がささやく 「あなたが好きです」
闇のカーテンごし
あなた 目覚めても あかりつけないで
それはただの SORAMIMI
星が泣いてる 「あなたが好きです」
かくしきれない恋
あなた 気づかないふりをしていてね
それはただの SORAMIMI
星がささやく 「あなたが好きです」
風が ゆするたびに
あなた ふりむき 耳をすましても
それはたぶん SORAMIMI
ダイエット/谷山浩子 2001年
作詞・作曲: 谷山浩子
カシューナッツの三日月が机の上に並んでる
PoPoPoPoPoPoPo 7つ
どうしてこんな家の中のさわれる場所に空があるの
PoPoPoPoPoPoPo めまい
体が痩せていく 自然が痩せていく
宇宙が痩せてキレイ
時間が痩せていく 悩みが痩せていく
驚く速さ
健康器具のカタログがアンドロメダの彼方から
PoPoPoPoPoPoPo とどく
凹凸のある地球儀を指で旅するユーラシア
PoPoPoPoPoPoPo 7秒
コンピュータが痩せていくマウスが痩せていく
視力が痩せてキレイ
ファイルを捨てまくる ごみ箱カラにする
もう戻せない
プラスチックの朝ごはん 玉虫色のカプセルを
PcPoPoPoPoPoPo 7錠
においも味もしないから口に入れてもイヤじゃない
PoPoPoPoPoPoPo 呑む
ニュースが痩せていく ドラマが痩せていく
世間が痩せてキレイ
キレイが痩せていく やせるが痩せていく
驚く進化
カシューナッツの三日月が頭の上に並んでる
カシューナッツの三日月が後光みたいに並んでる
PoPoPoPoPoPoPo 7つ
たずねる/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
ピアノ 本棚 帽子 ドライフラワー
トランプ 目覚し時計 鏡 灰皿
私の部屋の中の やさしいおまえたち
同じほど 激しく 人間のひとりが
この私に やって来ることが あるのでしょうか
いわし雲 河 木の葉 夕焼け
雨だれ コスモス 坂道 風
私の世界の中の やさしいおまえたち
同じほど激しく 人間のひとりが
この私を みつめ返す時が 来るのでしょうか
やさしさ、青春、などと 歌いながら
街の 夕暮れが 流れて行く
流れて行け 消えてしまえ
笑いさざめく 夢の中へ
私を通りすぎる 明るい愛の歌
流れて行け 消えてしまえ 今
それでも たったひとりが あとに残るものならば
キラキラ光る ほんものの心を抱いて
私にたったひとりが 消えず残るものならば
ただ風のために/谷山浩子 1989年
作詞・作曲: 谷山浩子
わたしが動くのは ただ風を起こすために
彼から誰かへと そしてまた べつの人へ
風がとまるたびに わたしは すりぬける
夕暮れがおりてきた 湖の小舟の中
あなたが つぶやいた はじめての謎のような
遠い国の言葉 答はさがさない
言葉や約束には 何の力もない
本当にやさしいものは ただ ひたいの汗と 吐息
あなたの背中で 地球が ざわめいてる
わたしは 山になる 森になる さかなになる
さがしていたものが 今 この手の中に
愛という名前の 小さな部屋を捨てて
今はただ 風のためにだけ
ただ 風のためにだけ
はずした時計を 湖に投げ落として
少しずつ影になる その顔を みつめている
このまま 消えていい 大きな風の中
誕生/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
ひとひらの光る雲の中から 私は生まれた
川面を走る風の中から 私は生まれた
雲よ 私の名前を知っていますか
風よ 私の名前を知っていますか
遠くに響く夜汽車の笛から 私は生まれた
梢を渡る鳥の歌から 私は生まれた
夜汽車よ 私の行方を知っていますか
鳥よ 私の行方を知っていますか
私は 小さな赤ん坊だった
私は 小さな生まれたてのいのち
草木や花や雨や大地から
たくさんのちからを もらって育った
そしてある日 目を見開いて
はじめての言葉をつぶやいた
少年の奏でるオカリナの音から 私は生まれた
道端にころがる石ころの夢から 私は生まれた
歌よ 私の名前はあなたと同じ
世界よ 私の名前はあなたと同じ
小さな魚/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
青い春のせせらぎを 水をけり しぶきをはね
きらりきらり 銀色の 背を光らせて泳いでいる
荒い波をこえてきた 凍えそうな寒い冬も
ひとつひとつこえていけば
いつか会えると信じていた
明日はもっときれいになる
もっと強くやさしくなる
音をたてて割れていく 氷が自由な水にかわる
きれいになった わたしをつれて
会いに行きたい人がいる
はるかな水の流れをたどり
いつかあなたに 笑いかける
今 わたしは小さな魚だけれど
あなたへと 泳いでいく
今 わたしは小さな魚だけれど
あなたへと 泳いでいく
あなたがただそこにいて 生きている そのことで
わたしはきょうも生きていける
日射しに顔を 上げていける
雨降る朝に 風の夜更けに
わたしはいつも祈っている
あなたの額に輝く星が
どんな闇にも 翳らぬよう
今 わたしは小さな魚だけれど
あなたへと 泳いでいく
今 わたしは小さな魚だけれど
あなたへと 泳いでいく
地上の星座/谷山浩子 1982年
作詞・作曲: 谷山浩子
夜めざめれば 窓の彼方に
さざめく 水銀の星たち
あの窓 この窓に 人たちのともす
見知らぬ 街の灯がゆれてる
遠い異国に 置き去りにされた
名前も忘れた 子供の心が
灯りをつないで 星座をつくる
想いをつないで 星座をつくる
ほら おかあさんの指のあいだを
車が 走りぬける キラリと
あそこの赤い灯は あのひとのセーター
遠くで手をふる わたしに
ここは 見知らぬ 都会の空の
誰にも見えない 暗い雲の中から
灯りをつないで 星座をつくる
想いをつないで星座をつくる
今まで傷つけた人たちの数を
ひとつぶひとつぶ つなげて
つめたいこの肌に 光る星たちは
触れれば消えて行く 幻
積木の家/谷山浩子 1978年
作詞・作曲: 谷山浩子
積木の家で あなたを待つの
窓にもたれて 日がな一日
あなたは来ない もう日が暮れる
山のむこうに 夕陽が沈む
ちっぽけな夢だけどあたしにはこれだけ
あなたのそばで死ぬまで 死ぬまで
積木の家は あたしの心
誰も見えない 暗闇の中
あなたがいない あなたがいない
手のひらの中 夢が崩れて
今すぐに会いたい 追いかけて行きたい
あなたのいるところを 探しに
積木の家で あなたを待つの
ドアにもたれて 日がな一日
あなたは来ない 時は流れて
すきま風吹く 淋しい部屋に
とどかない夢だけど あたしにはこれだけ
あなたのそばで死ぬまで 死ぬまで
テングサの歌/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
紀勢本線 各駅停車 南部の次の岩代駅の
ひと気のないホームの 古いベンチの上にあたしはいるの
あたしはテングサ海からとれた 紫色よもじゃもじゃ髪よ
誰が忘れた誰が捨てたの 思い出せない何も知らない
ぽかぽかお陽さまよ いい天気
誰もいないのよ なぜかしら
そりゃあ あたしにとってはどうでもいいことだけど
人間のいない地球って きもちいいものね
汽車の時間に汽車が来ないの 夜になっても灯りがつかない
海はみえるが船は通らず 道は見えるが車は通らず
あたしテングサ海からとれた 海の生まれは退屈知らずよ
何万年でも 何億年でも ずっとこうしてぼんやりできるの
しゅるしゅる そよ風よ いいきもち
駅長さんの帽子が ほらころがっているわ
そりゃあ あたしにとってはどうでもいいことだけど
人間のいない地球って もぎたてトマトみたい
紀勢本戦 各駅停車 南部の次の岩代駅の
ひと気のないホームの古いベンチの上であたしはフワフワ
てんぷら★さんらいず/谷山浩子 1981年
作詞・作曲: 谷山浩子
午前5時ノ新宿駅 長イホームニ散ラバル
赤イ朝陽ヲ集メテ 新鮮ナトコロヲ オナベデ
カラリト カラリト カラリト
コレガ てんぷら★さんらいず!
てんぷら★さんらいず!
一度食ベタラ モウ帰レナイ
午後6時ノ表参道 交差点ヲ染メテ行ク
ユレル夕陽ノ誘惑 マダ若イトコロヲ 選ンデ
アゲマス アゲマス アゲマス
コレガ てんぷら★さんせっと!
てんぷら★さんせっと!
一度食ベタラ モウ帰レナイ
タタケ 桜貝!
吹キ鳴ラセ 白熊!
踊レレレレオ!
本日開店!
御来店 オ待チ申シ上ゲマス
TU・TU 帽子 アゲマス
夜霧ノタタキ ネオンノ刺身 春一番ノ酢ノモノ
ちょいと一杯ノヒトニハ 夢正宗 涙雨フラセル
ザザザト ザザザト ザザザト
ココハ てんぷら★さんらいず!
てんぷら★さんらいず!
サアサ ドウデス ネエ オ嬢サン・・・
遠い夏−津軽に寄せて−/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
真白な空の下 人は眠ってる
寒い夏の中 入は眠りつづける
雨は降る 雨の道
人々眠らせて 草木は目覚める
人々眠らせて 森は歌いつづける
鳥はとぶ 鳥の道
あなたを奪われた 私の行くところ
あなたを奪われて 死んだ心をうずめに
今帰る 今帰る
DOLL HOUSE/谷山浩子 1989年
作詞:谷山浩子 作曲:崎谷健次郎
小さな金魚鉢の中 漂うさかなみたい
瑠璃色のスカートが ゆれてる 夢のように
ほんとと嘘のストライプ ふんわり腰かけて
髪のリボンなおしてる あなたの腕の中
恋人たちの役を演じてる 紙でできた愛の部屋
でもわたしたち ほかに何も持っていない
こわさないで
知らない 青いリボンより ときめく愛なんて
嘘じゃない でも嘘よ 忘れていたいだけ
人形のまま無限のループに 迷いこんでしまえたら
でも夢だけで生きられないよと あなたは
笑うのでしょ
かすかに波の音が 暮れていく窓にもたれて
あなたの目の中の引き潮 気づかないふりしてる
ほんとと嘘のストライプ ふんわり腰かけて
髪のリボンなおしてる あなたの腕の中
時の少女/谷山浩子 1981年
作詞・作曲: 谷山浩子
時の少女が 心をのせて
黄金の舟で 川を下る
時の少女は 目も鼻も口もない
まっしろな顔で にたりと笑う
<悪いけど 思い出もらった
あきらめておくれ
このまま 流れて
夢にも帰らない海の彼方>
時の少女が あの人のせて
あやつる櫂の 黄金の雫
あたしの手の中 撮りしめてた
ダイヤが突然 石に変わる
<悪いけど この人もらった
あきらめておくれ
あたしの腕の中で
やさしくやさしく死なせてやるよ>
時の少女の 黄金の川は
あたしの目の中 流れて行くよ
いろんな人の 泣き顔 笑い顔
ドッペル玄関/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:石井AQ
誰も目にした人はない 誰も生きてる人は
しゃべれなければ だから誰も知らない
ドッペル玄関 誰でもどうぞ
ドッペル玄関 ガラガラどうぞ
ドッペル玄関 いらっしゃいませました
ラララすてきなホスト あなた最高ラッキー!
ラララすてきなホステス さあさ奥へ奥へ!
誰もはいれば出られない 誰も出られない人は
出られなければ中にいる 出られる人ははいれない
ドッペル玄関 あけたら最後
ドッペル玄関 ほんとに最後
ドッペル玄関 いらっしゃいませました
ラララすてきなホスト 丸くて四角い!
ラララすてきなホステス 横と縦に伸びる!
青青赤赤黒黒透明内内外外上上地下地下
ぐるりぐるっと回れば 体の裏と表も
きれいに裏返るって噂。
雨雨雲雲晴晴大雪馬馬牛牛うさうさアザラシ
回り回ってぐるぐる きみがあんまりカッコよくて
誰でも気絶するって仕掛け。
誰も見ててもわからない 外から見てるだけじゃ
中で何が起っているのか 起こで何が中ってない
ドッペル玄関 一度はどうぞ
ドッペル玄関 一度で最後
ドッペル玄関 いらっしゃいませました
ラララすてきなホスト 縄で吊り下げた!
ラララすてきなホステス 裂けて中が見える!
ラララすてきなホスト あなた最高ラッキー!
ラララすてきなホステス さあさ奥へ奥へ!
扉/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
いつでも 真夜中に
おとずれるものがある
細長い 指で
私の心の
扉を たたく
扉をたたく
どこだか わからない
胸の奥の その奥の
暗がり のぞけば
忘れて いたものを
思い出すだろう
思い出すだろう
トマトの森/谷山浩子 1992年
作詞・作曲: 谷山浩子
おはよう ここはトマトの森です
光が からだの中を 流れている
まだ夢の中にいる 白い朝の
きみの目がみつめてる 無限の色
ここからきみのきょうが始まるよ
世界が生まれる ここは秘密の場所
透きとおるアルペジオ 冷たい水
つまさきにキラキラと はじけてとぶ
おはよう ここはトマトの森です
おはよう ここはトマトの森です
両手をのばせば きみの指先
宇宙の彼方の風に とどくだろう
始まりと終わりとが ひとつになる
くりかえし くりかえし 波のように
ここから きみのきょうが始まるよ
世界が生まれる ここは不思議な場所
ふりそそぐ朝の陽や 風や雨に
はぐくまれ あざやかに色づくまで
おはよう (おはよう) ここはトマトの森です
おはよう (おはよう) ここはトマトの森です
きみ をほんとに育てる力は
きみ のいのちの中に 隠れているんだ
大地から生まれ出た 子供たちの
晴れやかな歌声が 聴こえてくる
おはよう (おはよう) ここはトマトの森です
おはよう (おはよう) ここはトマトの森です
土曜日のタマネギ/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:亀井登志夫
ゆらゆらスープの海を 小舟のように漂う
行き場はないカケラ まるで私の気持ちみたい
つめたい電話のせいね 火を止めるのも忘れた
踊りつかれたでしょう ためいきついた ポトフー
WHY WHY WHY? ほほをそめて
おなかすかせた恋人を 待ちわびていたのに
みんな幸せね 土曜の夜 街も華やいでる
どうしておまえとわたしだけ
こんな目にあうのかしら
サヨナラにんじんポテト 宇宙の果てへお帰り
胸の残り火ごと 全部捨てたと思ったのに
おなべの底にタマネギ ひとりでしがみついてる
「いやよ、あきらめない!」たぶんこれがわたしね
WHY WHY WHY? 今夜わたし
いらないオンナになりました
ころがる床の上
バカげた小指のバンソーコ 見せるつもりだった
一緒に笑ってくれないの?
いつもの土曜日なのに
鳥は鳥に/谷山浩子 1984年
作詞:大島弓子/谷山浩子 作曲:谷山浩子
少しずつ おとなになる 悲しみを かぞえるたびに
鳥には鳥の 名前がある 鳥は知らない わたしの名前
いつの日かみんな ひとつになれるまで
鳥は鳥に 人は人に それぞれの時
風は風に 星は星に それぞれの夢
いつのまに おぼえていた 背中をなでる こんな淋しさ
抱きしめるあなたの手が わたしの手では ないということ
いつの日かみんな ひとつになれるまで
鳥は鳥に 人は人に それぞれの時
風は風に 星は星に それぞれの夢
なおちゃん/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
なおちゃん 雨はやみましたか
あなたの心に降る雨は
なおちゃん ユーツはなおりましたか
口をとがらす いつもの癖も
弟みたいなものだって いつもあなたに言ってたけビ
一度 一度だけ言いたかった カギをかけたこの胸の想い
なおちゃん 彼女とどうですか
噂も少しは きいたけど
なおちゃん やっぱり笑わなくちゃね
しあわせにねと 言わなくちゃね
泣きたい場面で泣けないで 笑って見守る役なんて
いやね 大声で言いたかった 好きよ どこへも行かないでよと
なおちゃん 今は静かです
淋しい夜にも 慣れました
なおちゃん いつか言ってたでしょ
誰でも ほんとはひとりだと
ことばが心にしみこんで あなたの影が笑っている
指に残る髪のやわらかさ ほほをなでるあの日の口笛
指に残る髪のやわらかさ これが これだけがわたしのもの
二月の部屋/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
(セリフ)
その家敷には、十二の部屋がありました
一月の部屋には 松竹にしめ飾り
二月の部屋には 桜に梅に桃の花
三月の部屋には 赤い毛せんにひな人形
四月の部屋には 菜の花に……
二月の扉をあけてはならぬ
あければ悔やむ あければ悔やむ
二月の部屋はのぞいちゃならぬ
訳は言われぬがのぞけば悔やむ
二月の部屋をのぞけば悔やむと
言われながらものぞくが人情
アー
うぐいす とんで出た
うぐいす とんで出て 逃げていった
短いおらが春
短いおらが春 逃げていった……
あけてはならぬと言われた扉を
あけてみたらばすべてが消えた
黄金の林 星降る沼も
全ては夢よ 全ては夢よ
二月の扉をあけてはならぬ
あければ悔やむ あければ悔やむ
人形の家/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
ぼくは夢をみている 夢をみている 巨大なテレビの中で
ぼくは壁をみている ほんとはそれは壁ではないとわかってるのさ
深い夢の中でも 誰かがドアをたたく
何か不安なことを 思い出させるように
見慣れた部屋の中の 机や椅子の陰に
夢の破れ目がある アクマの手がはえてくる
ぼくは夢をみている 夢をみている 四角い窓のほほえみ
ぼくは眠り人形 眠り人形 眠りはじめた あれはいつから?
からだを傾ければ 自然にまぶたをとじる
誰も教えないのに いつのまにか覚えた
やがて四方の壁が 少しずつ狭くなって
柔らかに このぼくの 息の根をとめるまで
ぼくの世界は 人形の家
まるで壁にかけた カレンダーさ
笑いかける いつでも同じ
これが ぼくの家族
平たい壁の顔の
ぼくの壁の家族は ぼくを見てない 何も見てない
からだを傾ければ 白然にまぶたをとじる
誰も教えないのに いつのまにか覚えた
粉雪散らつく夜 窓の外に細い足
遠い日そんな夢を 見ていたような気もする
猫が行く/谷山浩子 1980年
作詞・作曲: 谷山浩子
猫が行く 猫が行く ぴかぴかの 小ちゃな猫
ふらふらと お散歩で 今夜も ごきげん
どこ行くの? どこ行くの? きこえても きこえぬふり
ビルのかげ 橋の下 心むくまま
サヨナラと サヨナラと 人がうつむく 秋を
ふみつけて ふみつけて 足どりも軽やかに tu.tu
猫が行く 猫が行く きらきらの 星をまとい
うずくまる人たちの 影を よこ切る
恋をして 捨てられて 傷ついた人形たち
聞くも涙よ 語るも涙 涙・涙
不思議から 不思議へと ただひとりわたり歩く
猫だけが 猫だけが 虹を見てた
ゴメンネと ゴメンネと 人がふりむく 秋に
上を見て 横を見て 小ちゃなアクビをひとつ
猫が行く 猫が行く きらきらの 星をまとい
猫が行く 猫が行く 今夜も ひとり
眠りの森/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
夜明けの街は 眠りの森です
かぞえきれない 蒼い屋根の下で
誰もが静かに 眠っている
誰もが心に 汗をかいて
夜明けの街は 眠りの森です
かぞえきれない 暗い窓の中で
いくつもの吐息が からまりあう
いくつもの夢が 空を走る
あなたの心は 遠くをさまよい
抜けがらだけが わたしのそばに眠る
どこまで行ったの あなたの愛
もどって来ないの この部屋には
夜明けの街は 眠りの森です
このままあなたの 思い出の国へと
歩いて行きたい ひとりきりで
はじめて出会った 時の中へ
眠りの森/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
夜明けの街は 眠りの森です
かぞえきれない 蒼い屋根の下で
誰もが静かに 眠っている
誰もが心に 汗をかいて
夜明けの街は 眠りの森です
かぞえきれない 暗い窓の中で
いくつもの吐息が からまりあう
いくつもの夢が 空を走る
あなたの心は 遠くをさまよい
抜けがらだけが わたしのそばに眠る
どこまで行ったの あなたの愛
もどって来ないの この部屋には
夜明けの街は 眠りの森です
このままあなたの 思い出の国へと
歩いて行きたい ひとりきりで
はじめて出会った 時の中へ
眠レナイ夜/谷山浩子 1978年
作詞・作曲: 谷山浩子
眠レナイ夜ヲ ドウシヨウ 僕ハ タメイキツクバカリ
眠レナイ夜ヲ ドウシヨウ 外ハ ツメタイ月明カリ
ミンナ 眠ルヨ 眠ルヨ 花モ草モ木モ
僕ダケ残シテ 夢ノ中 tu tu tu…
世界中蒼イ月ノ夜
月ノ夜二
僕ハ透キトオル
透キトオル
眠レナイ夜ヲ ドウシヨウ 誰モ僕ニハ気付カナイ
眠レナイ夜二 思イダス 僕ハヒトリダッテコトヲ
ミンナ 眠ルヨ 眠ルヨ 鳥モ虫タチモ
僕ダケ残シテ ユラユラト tu tu tu…
モノミナ休ラウ 月ノ夜
月ノ夜二
僕ハ透キトオル
透キトオル
会いたくて
愛の妖精
青い鳥
赤い靴
悪魔の絵本の歌 〜歌あり
朝の扉をひらく時
あたしの恋人
あやつり人形 〜歌あり
アリス
イーハトーブの魔法の歌
意味なしアリス
うさぎ
海の時間
エッグ・ムーン
おいしく食べよう
王国
おさかなはあみの中
おはようクレヨン
お早うございますの帽子屋さん 〜歌あり
おひるねしましょう 〜歌あり
お昼寝宮・お散歩宮
OYASUMI
おやすみ
カーニバル
鏡よ鏡
風になれ〜みどりのために 〜歌あり
風の子供
風のたてがみ
風を追いかけて
風を忘れて
仇
神様
紙ひこうき
紙吹雪
ガラスの巨人
ガラスの子馬
河のほとりに 〜歌あり
カントリーガール 〜歌あり
北風南風
キャロットスープのうた
キャンディーヌ
銀河通信
銀の記憶
草の上
くま紳士の身の上話
恋するニワトリ 〜歌あり
穀物の雨が降る
ここは春の国
ごめんね
サーカス (ひとりぼっちのサーカス)
再会
SAKANA−GIRL
桜貝
SEAGULL
静かに
しっぽのきもち
ジャンク
ジャンニ(朝をつれてくる人)
スケッチブック
すずかけ通り三丁目
砂時計
そっくり人形展覧会
そっくりハウス 〜歌あり
その時
空のオカリナ
SORAMIMI
ダイエット
たずねる
ただ風のために
誕生
たんぽぽ 〜歌あり
たんぽぽ食べて 〜歌あり
小さな魚
地上の星座
積木の家
DESERT MOON (外国曲、歌詞掲載できません)
テルーの唄 〜歌あり
テングサの歌
てんぷら☆さんらいず
遠い夏―津軽に寄せて
DOLL HOUSE
時の少女
ドッペル玄関
扉
トマトの森
土曜日のタマネギ
鳥は鳥に
なおちゃん
二月の部屋
人形の家
猫が行く
ねこの森には帰れない 〜歌あり
眠りの森
眠レナイ夜
会いたくて/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
会いたくて 会いたくて 夜の中 歩いて
はずませた 白い息 きみの窓が見える
呼び出す口実なら いくらでも 思いつくけれど
顔を見た瞬間に きっと なんにも 言えなくなる
きみのこと知る前は ひとりで 生きることが
好きだった 風よりも ぼくは自由だった
淋しいという気持ちを 初めてぼくは覚えた
歩いても 歩いても ぼくはもう 風にはなれない
銀色のサカナたち ぼくはもう帰れない
惑星のスピードで もう空を飛べない
一日きみのことだけ ぼくはただ考えつづけてる
無限の空の果てまで ほら きみで うずめてしまったよ
会いたくて 会いたくて 夜の中 歩いて
会いたくて 会いたくて もう何も見えない
ハルニレの並木道 木立ちの数をくり返し
数えても 数えても いつまでも ぼくはひとりきり
淋しいという気持ちを 初めてぼくは覚えた
歩いても 歩いても ぼくはもう 風にはなれない
愛の妖精/谷山浩子 1979年
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
愛の妖精 街を流れる
透きとおる 空気の中で
軽いおしゃべりと
コーヒーの 香りだけで
恋が始まる
愛の妖精 街を行き交う
あざやかな 陽射しの中で
誰もが恋する 誰もが別れる
そして少し 傷つく
かすり傷かかえ みんな泣き真似上手
愛の妖精 街にあふれる
銀色の も服をまとい
悲しみの 好きな
妖精の 群れが
ごらん 今日も 恋する
青い鳥/谷山浩子 1977年
作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
月の光の青い鳥
この手が 触れれば黒こげの
月の光の青い鳥
この手が 触れれば黒い鳥
つかまえそこねた ただ一羽
黄金の瞳のその鳥は
あたしの背中の思い出を
くわえてどこかの遠い空
踊れ静かな 夢のまにまに
つかれた心よ ひとり目ざめよ
こぼれ落ちて行くものばかり
夜の国へと
あたしひとりが陽射しの中で
またふり返る きのうのきのう
うしろの闇を 闇を
月の光の青い鳥
この手が 触れれば死んで行く
月の光の青い鳥
やけに明るく死んで行く
踊れ静かな 夢のまにまに
つかれた心よ ひとり目ざめよ
赤い靴/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
知らないわけじゃなかった
一度はいたら死ぬまで
踊りつづける魔法の靴に
出合ったが 私の運のつき
離れられない どうしても
裸足になんかなれない
踊りつづける魔法の靴で
心も体もフラフラ
踊り子と赤い靴
ふたりきりの舞踏会
おまえが破けてこわれるまで
あたしが疲れて倒れるまで
くるくるまわる
白い花をつみたい
白い雲を食べたい
裸足になっておまえ裏切って
でかけても誰も責めないさ
だけどだめ 赤い靴
はなれられないどうしても
踊りつづける 眠れない夜
ふたりだけ また 目覚めてる
踊り子と赤い靴
ふたりきりの舞踏会
おまえが破けてこわれるまで
あたしが疲れて倒れるまで
くるくるまわる くるくるまわる
くるくるまわる……
朝の扉をひらく時/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
あさのまちかど つぶやいた白いサンダル
ひとりのゆめが はじまるとき
あさのまちかど ショーウィンドにうつるわたしのかお
ほしくずのなかから うまれた いま
うたいだせせかい わたしのまわりで
かけめぐれかぜ あさのまど あさのこずえを
ひろがれ うみのかなたへ ひろがれくものかなたへ
ひろがれ せかいのはてへ せかいのせかいのはてへ
あさのまちかど しのびわらいのあおいぼうし
まほうつかいが かげふみかえる
あさのまちかど くちぶえひとつうまれて
とおいそらへと きえていく いま
うたいだせせかい わたしのまわりで
かけめぐれかぜ あさのまど あさのこずえを
ひろがれ うみのかなたへ ひろがれくものかなたへ
ひろがれ せかいのはてへ せかいのせかいのはてへ
あたしの恋人/谷山浩子 1978年
作詞・作曲: 谷山浩子
あたしの恋人は 飛行士で
初めての 空を 飛んだ時に
真赤な炎 吹き上げながら
落ちて来たけど 死ななかった
それから今まで 生きつづけて
あたしのとなりに 今もいるわ
これからもずっと このままだと
あたしの髪をなでながら
あたしは知ってる あの人が
夜ごとの眠りに夢みるのは
あの日の きらめく 風の中で
燃えつき砕ける 自分の夢
夢から醒めれば またためいき
あたしのからだにしがみついて
光のかわりに暗い汗を
風のかわりにくちづけを
あなたが好き
あなたが好き
死ぬまで そばに いてあげるよ
あなたのもの
あなたのもの
死ぬまで そばに いてあげるよ
アリス/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
(プロローグ)
世界の行き止まりのむこうに きゃべつ畑
世界の行き止まりのむこうに 幻の国
文字盤の上を 時計の針がまわる
終わりのない時の上を 少女がまわる
あの子はアリス
お母さん 青いうさぎ 雨ふり 赤いキャンドル
絵本の中のように 色あせず日々はつづく
文字盤の上を 時計がまわる
終わりのない時の上を 少女がまわる
あの子はアリス
(エピローグ)
ある朝 窓が暗い ある朝 背中が寒い
すりきれた いつのまにか すりきれた 小さな靴
文字盤の上を 時計の針だけがまわる
一緒にまわってたのに 迷子になった
あたしは アリス
迷子のアリス
イーハトーブの魔法の歌/谷山浩子 1979年
作詞:清水一寛 作曲:谷山浩子
雪の中 こんなに静かな夜は
イーハトーブの魔法の歌が
白く輝く雪たちが
思い出 みんなつつむ夜
しあわせかいって 誰かが聞いた
そんな気がして ふりむいても
そこには私の足跡だけ
雪の中 こんなに静かな夜は
イーハトーブの魔法の歌が
ほら 本当に聞こえてきます
街の灯りのステージで
踊るよ踊る 雪たちが
寝静まった町 ふるさとの夜
ひとり歩きの帰り道
悲しい記憶も 薄らぎはじめ
雪の中 こんなにきれいな夜は
イーハトーブの魔法の歌が
ほら 本当に聞こえてきます
意味なしアリス/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
キノコの上の芋虫は 淋しさを教える教授だった
それじゃ始めるよと言い残して 芋虫はどこかへ行ってしまった
もう二度と帰らない キノコだけ残った
アリスはそこで待っていた 2時間 2ヶ月 2100万年
それでも芋虫は帰らない どうしていいのかわからなくなって
アリスは試しに キノコと寝てみた
それは全然意味がないアリス 何をやってるのかわからない
まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがそこにいる
公爵夫人はわからない 何を言われてもわからない
足し算と引き算と割り算と チェシャ猫とカボチャの見分け方は
なんとかなるけど それだけじゃしょうがない
なにしろなんにも聞いてない そもそも興味をもっていない
頭にきたよもう アリスは 公爵夫人の顔を持って
鍋にぶちこんで キノコと煮てみた
それは全然意味がないアリス 耳のないウサギが言いました
まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがくしゃみした
キノコの上に陽があたる 2100万年陽があたる
いつまでもアリスは待っている いつまでも待ってる 石になって
苔むしたアリスの上にも陽があたる
というのは実は言い過ぎで そんなにたいした話じゃない
ほんとのアリスはアパートで 伸びすぎた足の爪を切ってる
何もない暮らしに うんざりしてただけ
ダメだ全然意味がないアリス 何をやってるのかわからない
まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがそこにいる
ダメだ全然意味がないアリス 2100万年 すわったきり
まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスは動かない
うさぎ/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
きみ この間 改札口で
誰かを待っていたひとだね
リボンをかけた包みをかかえて
白い靴をはいて
もう長いこと待っているのは
その目をみればすぐわかったよ
こらえてもあふれる涙 手のひらで
こすったあとが赤かった
うさぎ うさぎ 誰を待って泣いた
みんな きみのこと 忘れてる時
うさぎ うさぎ 寒くなってきたよ
いつか日も暮れた 人ごみの中
ぼくも友達 待つふりをして
しばらくきみのこと見てたよ
ざわめく街の中でそこだけが
時を止めたようで
子供の頃に泣いて欲しがった
おもちゃの時計が目の前で
不思議な音をたててまわりだした
ぼくの胸をたたいてるよ
うさぎ うさぎ 誰を待って泣いた
いつまでも そうして 待っているの
うさぎ うさぎ 声もかけられずに
ぼくはただ黙って きみを見てたよ
うさぎ うさぎ 涙ながせもっと
知らん顔で過ぎる 都会の夜
うさぎ うさぎ 駅も街も人も
きみのその淋しさで うずめるまで
海の時間/谷山浩子 1996年
作詞・作曲: 谷山浩子
ずっときみとこうしたかった
寒い夜にベッドの中で
頬と頬をくっつけあって
雨の音を聴いているよ
きみの中指にキスをして
きみの髪に顔をうずめて
きみをほんとにダイスキだよ
何度言っても言いたりない
あかりを消して 息をひそめて
はじまるよ 静かにね
ぼくたちのベッドの船が
今 すべりだした 時を超えて
ごらん とてつもなく背の高い
不思議な樹が伸びていくのを
不思議な樹の大森林が
胞子の雨を降らせている
遠い昔の植物たちの
淡い夢が 空をうずめて
とても小さなぼくときみは
空を見ている水の岸辺
それから時を さらにさかのぼり
たどりつく 船は今 海の底
気の遠くなるような
長い長い 海の時間
揺れる海百合 三葉虫
ぼくときみの境目もなく
漂うだけ 無限の現在を
どんな言葉も ここにはない
水が命を うみだすように
森が息をするように
星が生まれ死んでいくように
ぼくたちは 恋をする
ずっときみとこうしたかった
冷えた肩を手で温めて
もっともっと やさしくしたい
もっともっと 夢の中まで
ずっときみとこうしたかった
きみの髪に顔をうずめて
きみをほんとにダイスキだよ
何度言っても言いたりない
ずっときみとこうしたかった
きみの髪に顔をうずめて
きみをほんとにダイスキだよ
何度言っても言いたりない
エッグムーン/谷山浩子 1980年
作詞・作曲: 谷山浩子
ねえ きみ きみ きみは タマゴのきみ
まるくて きいろい ふしぎな
きみ きみ きみは タマゴのきみ
ときどき 自分のこと考える
もしや もしや もしや もしや
ぼくは お月さまじゃないかしら?
ねえ きみ きみ きみは タマゴのきみ
どこかの夜空に ぽっかり
きみ きみ きみが 浮かんでたら
みんな驚いて ふりかえるよ
なんだ なんだ なんだ なんだ
あの きいろい変なやつは?
だから ここに いなよ
きみは ここに いなよ
きみは 空にはやっぱり 似合わないよ
べつにいいけど とめやしないけど
きみの夢は たくさんあるもんね
ねえ きみ きみ きみは タマゴのきみ
まるくて きいろい ふしぎな
きみ きみ きみは お皿の上
まるい お皿の上の小宇宙
るらら るらら るらら るらら
きみの 歌は るらら るらら
おいしくたべよう/谷山浩子 〜いないいないばあっ!
作詞・作曲: 谷山浩子
おいしくおいしく たべよう
たべよう たべよう たべよう
げんきに げんきに たべよう
たべよう たべよう たべよう
たべるって たのしいね
たべるって うれしいね
むしゃむしゃ ぱくぱく
いきているっていいね
いっしょにいっしょに たべよう
たべよう たべよう たべよう
みんなでみんなで たべよう
たべよう たべよう たべよう
おいしくおいしく たべよう
たべよう たべよう たべよう
げんきに げんきに たべよう
たべよう たべよう たべよう
たべるって たのしいね
たべるって うれしいね
むしゃむしゃ ぱくぱく
いきているっていいね
いっしょにいっしょに たべよう
たべよう たべよう たべよう
みんなでみんなで たべよう
たべよう たべよう たべよう
王国/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
歪んだ王国に ぼくたちは住んでる
歪んだ鏡を守っている
歪んだ王国の歪んだ鏡に
ぼくときみだけが まっすぐにうつる
広間にさしこむ 日射しの角度は
凍りついたように幾千年 動かない
ほかに誰もいない ふたりだけの国で
ヒスイの玉座に きみをそっとすわらせて
やさしく きみの目に 目かくししてあげよう
白い首筋に キスをあげよう
歪んだ王国に ぼくたちは住んでる
ほかに住めるところが ふたりにはない
ここでだけ ガラスの美しい花が咲き
泉は歌い 風はまどろむ
広間の地下には 巨大な迷宮
ひとすじの光も 射さない闇の底
死者のざわめきと 身もだえ泣く声
錆びついた仮面と 砕かれた時計たち
だけど きみは何も 知らないままでいい
ふるえて お休み ぼくの腕の中で
翼ある鳥は 翼をもぎとれ
世界へと続く 通路をとざせ すべて
そして ぼくたちは 王宮の床に
輝く偽りの歌を 刻みつけた
『きみを永遠に ぼくは 愛しつづける
きみだけを ぼくは愛しつづける 』…
おさかなはあみの中/谷山浩子 1977年
作詞:谷山浩子/あまんきみこ 作曲:谷山浩子
うみのそばを そらいろのタクシーはしる
おきゃくさんねむってる おさかなは あみのなか
はしる よるのなか はしる ゆめのなか
うみのなかを そらいらのタクシーはしる
おさかながおよいでいる あおいみず ゆれている
かいそうも ゆれている おさかなも ゆれている
かえせ(かえせ…)かえせ(かえせ…)かえせ(かえせ…)
かえせ(かえせ…)かえせ(かえせ…)かえせ(かえせ…)
うみのなかで そらいろのタクシーゆらり
おさかなは でていくよ あみから でていくよ
うみのなか でていくよ さよなら でていくよ
きたよ(きたよ…)きたよ(きたよ…)きたよ(きたよ…)
きたよ(きたよ…)きたよ(きたよ…)きたよ(きたよ…)
おはようクレヨン/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
あかいクレヨン いちばんさきに
はこの中で 目をさました
おはよう おはよう おはよう
ぼくはだれかな?
あかい あかい あかい…そうだ
トマトかもしれない!
みどりのクレヨン 2ばんめ おきて
あかいトマト すぐに見つけた
おはよう おはよう おはよう
つぎはだれかな?
みどり みどり みどり…そうだ
レタスのはっぱ!
あおいクレヨン おさらになって
ピンクのクレヨン テーブルクロス
おはよう おはよう おはよう
つぎはだれかな?
しろい しろい しろい…そうだ
ミルクのコップ!
ちゃいろくやけた トーストの上
きいろいバター オレンジマーマレード
おはよう おはよう おはよう
つぎはだれかな?
ぼくの ぼくの ぼくの
あさごはんにおいで!
そうだ ごはんにおいで!
そうだ ごはんにおいで!
お昼寝宮・お散歩宮/谷山浩子 1989年
作詞・作曲: 谷山浩子
遠い思い出の 空にただよう
光るゆりかご お昼寝の舟
わたしはいない どこにもいない
さがしに行こう はるかな国へ
遠い思い出の 空にただよい
何を見ている お昼寝の月
太古の眠り 植物の夢
石に恋した かすかな記憶
POM POM POM POM 花の種 かくれているよ
大事な秘密が わたしの中に
風が心に 心が風に
入れかわる道 お散歩の道
わたしはひとり 見えない森で
見えない鳥の歌を聴いたよ
足には軽い 銀の靴をはき
どこまでもただ 歩いて行くよ
遠く遠くへ もっと遠くへ
知らない国へ 昔の海へ
遠い思い出の (POM POM POM POM 花の種)
空にただよう (かくれているよ)
光るゆりかご (大事な秘密が)
お昼寝の舟 (わたしの中に)
わたしはいない (針のない時計の)
どこにもいない (動かない真昼を)
さがしに行こう (眠れ 眠れ)
はるかな国へ (眠りの中に秘密のかぎが)
さがしに行こう はるかな国へ
OYASUMI/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
おやすみ あしたはきっと あのひとに会えるよ
おやすみ あしたはきっと やさしくなれるよ
こんな夜にひとりぼっちで 目覚めてはいけない
おやすみ あしたはきっと あのひとがもどる
おやすみ 今夜どこかに 眠れない人がいる
おやすみ 今夜どこかに 泣いてる人がいる
だからそうさ ひとりじゃないよ わたしの声がきこえたら
おやすみ あしたはきっと あのひとがもどる
おやすみ 悲しい時は 幸せのふりをして
おやすみ 悲しい時は 子供の頃のように
好きな歌や夢のカケラを 枕もとに並べてごらん
おやすみ あしたはきっと あのひとがもどる
だからそうさ ひとりじゃないよ わたしの声がきこえたら
おやすみ おやすみ 今はすべてを忘れて
おやすみ/谷山浩子 1982年
作詞・作曲: 谷山浩子
おやすみぼくの 大好きな人
遠くはなれて 会えないけれど
おやすみぼくは あなたのことを
想っているよ どんな時でも
淋しくないか ひとりの夜は
話す相手は いるのだろうか
おやすみ今夜 あなたのために
灯りをひとつ ともして眠るよ
おやすみぼくの 大好きな人
遠い窓辺で 祈っているよ
おやすみぼくは あなたのために
ほほえみひとつ あげられないけど
淋しくないか ひとりの夜は
暗い夜道で 迷っていないか
おやすみ今夜 あなたの夢の
かたすみにでも はいれるものなら
淋しくないか ひとりの夜は
ひざをかかえて 泣いてはいないか
おやすみぼくの 大好きな人
今夜また とどかない子守唄
カーニバル/谷山浩子 1980年
作詞・作曲: 谷山浩子
ララララ・カーニバル
ララララ・カーニバル
時が移る 風が変わる
夜が 闇が 動きはじめる 少しずつ
静かな 眠りはマジシャン
ふりかえるものすべてを その腕に
ララララ・カーニバル
ララララ・カーニバル
星がうるむ 夢が走る
今は 誰も 明日を想わぬ
思い出の虹色グラス
ふりそそぐ 夜空に 時のレザリアム
さあ 今 きみの心のカーニバル
歌えよ
きみが歌える時は 今だけ
今だけ 今だけ
ララララ・カーニバル
ララララ・カーニバル
腕をのばせ 足をならせ
今は 誰も 明日を想わぬ
金色の 踊り子たちよ
夜の心の 灯をともせ
ララララ・カーニバル
ララララ・カーニバル
鏡よ鏡/谷山浩子 1978年
作詞・作曲: 谷山浩子
鏡よ鏡 不思議な鏡
まま母なんかやりたくないの
白雪姫をやりたいの あたし
鏡よ鏡 不思議な鏡
乞食の役は やりたくないの
王子の役を やらせてよ
日毎夜毎 この国の 鏡の部屋に
世界中からおしよせる 手紙たち 言葉たち 涙たち
鏡よ鏡 不思議な鏡
サクランボなんか やりたくないの
ストロベリーを やらせてよ
鏡よ鏡 ほんとはあたし
きたないからだ 欲しくはないの
真白なのが欲しいのよ
鏡よ鏡 ほんとはあたし
やきもちなんか やきたくないの
やかない心が 欲しいのよ
きょうも朝から忙しい鏡の部屋は
悲しそうな声ばかり
悪い人 弱い人 馬鹿な人
鏡よ鏡 どうしてもだめ
それならいいわ 毒入りりんご
白雪姫を殺しちゃえ
きょうも朝から忙しい鏡の部屋で
自分の入れた りんごの毒に
むせかえる 青くなる 黒くなる
鏡よ鏡 不思議な鏡
お願いだから かなえておくれ
白雪姫になりたいの あたし
風の子供/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
空は青く 山はまどろみ
あなただけは 言葉がない
光に溶けて ゆらゆら燃える
どこから生まれた 風の子供
たんぽぽ れんげ 小川の子ブナ
みんなあなたに あまえてる
草むらの山羊 青い眼の子猫
やさしく語る 風の子供
にぎやかな都会のかたすみで
どんな夢を見ていたのか
水にかえった さかなのように
きらきら光る あなたの目が
追いかけてゆく やさしい季節
どこまでゆくの 風の子供
わたしのはいる すきまはないけれど
ただ黙って そばにいたい
水にかえった さかなのように
きらきら光る あなたの目が
追いかけてゆく やさしい季節
どこまでゆくの 風の子供
風のたてがみ/谷山浩子 1995年
作詞・作曲: 谷山浩子
明け方の月が 僕の夢を揺らしてる
耳もとでだれかが僕に何かを告げる 不思議な声
長い眠りから目を醒ませと 夢の時は終わりだと
ささやきかける声にせかされ 目を開いた
僕の目に映るものは 見知らぬ広い世界
どこまでも続く空と 乾いた寒い大地
夢の王国はどこに消えた 光満ちる孔雀の庭
金と銀の天使たちの 楽の調べ
崩れ落ちていく城壁や 財宝抱いた難破船
かがり火の中 踊る娘の白い足も
今はない どこにもない 呼んでも答はない
ただひとり 僕はひとり 無人の荒野に立つ
風が叫んでる これでやっと やっと君は自由だと
風は激しく空を叩いて 笑っている
僕も風になり 風とともに旅に出よう あてもなく
朝日を受けてきらめく僕の 銀のたてがみ
僕を呼ぶきみの声が 確かにきこえている
この胸に星のように まだ見ぬきみが光る
僕を呼ぶきみの声が 確かにきこえている
ただひとり 僕はひとり 無人の荒野に立つ
風を追いかけて/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
やさしい人の面影を 忘れられないその時は
ひとりで丘にのぼりなさい 風に心をあずけなさい
ああ 誰もわからない 誰もわからない
夢がくだけた 悲しみは
ああ 風が歌うだけ 風が歌うだけ
立ちつくす わたしのそばで
丘の上からみる町は わたしのことなど知らぬ気に
吐き出す幸せ不幸せ つくり笑顔で 流して行く
ああ わたしひとりだけ わたしひとりだけ
遠くはなれて 丘の上
ああ 風を追いかけて 風を追いかけて
つばさのない鳥のように
きょうもあしたもあさっても 針の止まった風時計
二度と帰らぬ思い出が 帰るその日を待ちつづけて
ああ わたしひとりだけ わたしひとりだけ
遠くはなれて 丘の上
ああ 風を追いかけて 風を追いかけて
つばさのない鳥のように
ライライ ライラライライ ライライライライ
ライラライライ ライライライライ……
風を忘れて/谷山浩子 1975年
作詞・作曲: 谷山浩子
気まぐれ風に 傷ついた
あの子の心 どこへ行くの
その日を見るのがつらいから
そんなに楽しそうに もう電話かけないで
あやまらないわ私
悪いことは してない
気になんかしてないわ
だけど あなた 風を忘れて
風は気まぐれ いつだって
誰かの心を 吹きぬけて
どこかへ とんで行きたいの
夢のすきまを ふらふらと ふらふらと
あやまらないわ私
悪いことは してない
気になんかしてないわ
だけど あなた 風を忘れて
仇/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
わたしの父の仇 恋人
物腰おだやかで美しい
見上げるほどに身分の高い
光る車に乗って
今夜も来る わたしに会いに
残骸だけのこの家に
口もきかず ただうつむくだけの
わたしに会いに来る
わたしの父の仇 恋人
夜更けに巨大な家を建てる
夜明けに湖を折り畳む
暗い闇の窓から
いつものように「愛している」と
伝えるだけで帰っていく
猫目石の夜
戸口に残る翡翠の首飾り
わたしの父の仇 恋人
つぶやく ドアの向こうで母が
つぶやく 病の床で母が
やがて声は薄れる
口に出せない 殺したいほど
死にたいほど 愛している
あなたの愛するわたしを
あなたの前で壊したい
私の父の仇 恋人
私の母の仇 恋人
私の家の仇 恋人
わたしの国の仇 恋人
神様/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
日暮れの雨に濡れている
わたしをわたしがみつめてる
どこから来たの どこへ行くの
その先どこへ帰るの
わたしは浮かぶ道の上
地面にとどかないつま先
誰かがみてる夢の中で
自由に遊ぶ夢を見る
声が聞こえる 誰か呼んでる
鳥も友だちも みんなもう帰ったよ
あなたをそばに感じると
私の体は満ちてくる
重さや温度 色や匂い
なくしかけてた何もかも
あなたの糸は途切れない
ひとりになっても 遠くても
わたしが小さく固くなり
重さや色が薄れても
声が聞こえる 誰か呼んでる
とても懐かしい その声は途切れない
自分の影と遊んでる
わたしをわたしがみつめてる
どこから来たの どこへ行くの
最後はどこへ帰るの
わたしを見てるそのわたしを
誰かが黙ってみつめてる
ほんとの名前知らないけど
たとえばそれは神様
紙ひこうき/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
ふるえる指で 紙ひこうきを折る
いくつも いくつも 数限りなく折る
飛んで行けよ 紙ひこうき
あの人の胸に つきさされ
悲しみだらけの つぎはぎだらけの
この思い あの人に つきさされ
凍えた指が 紙ひこうきを折る
殺した夢の なきがらをのせて
飛んで行けよ 紙ひこうき
あの人の胸に つきさされ
暗い宇宙を 燃える銀河を
きり裂く きり裂く どこまでも
蒼ざめた指に 思い出を折りこめ
何も欲しくない 何も夢みない
飛んで行けよ 紙ひこうき
あの人の人生に つきさされ
後ろ姿の 遠い世界の
あの人に あの人に つきさされ
紙吹雪/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
つまらない女だと 活字の文字が
あたしの顔も見ずに バカにする
うすっぺらな 本の中で
誰もがよくて おまえだけだめと
世界中の 「いい人」 が
口をそろえて 言うには
つまらない女よりも
心うごかす歌の方が 大切なんだ
おまえなど 要らぬ
大切でない女の
大切でない指が
本のペイジを ひき裂く
部屋中に舞う 紙吹雪 紙吹雪 紙吹雪
いい歌も いい本も いいやさしもまとめて
あたしのこの部屋の中じゃ
嫌われ役 かたき役
いい気味だ いい人なんか
みんな 死んじまえ
ガラスの巨人/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:崎谷健次郎
きみは見上げていたね 見えない星空を
風吹くビルの陰 夜更けの街
両手を高く上げた 背伸びをしながら
でも 星は遠すぎて きみは小さい
車も人もいない 静かなアスファルトの ステージ
たたずむきみの姿を ライトが照らし出す
やがてきみのからだは 大きくひろがる
高層ビルだ きみは ガラスの巨人
ほら 歩き出した ゆらゆら 空を横切る きみの影
チカチカ赤いランプが とてもきれいだよ
見おろせば街は 星の海のよう
ぜんぶぼくのものだって きみははしゃいでいた
楽し気に歩くきみが 突然立ち止まるその時
胸にあいた風穴に 誰かがしのびこむ
忘れてることがある 何か悲しいこと
確かにさっきまでは 覚えていた
悲しみが攻めてくるよ もっと大きくならなければ
悲しみが攻めてくるよ もっとひろがれぼくのからだ
ガラスの子馬/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
どこか 遠い 遠いところに
ガラスの子馬が 住んでる
どこか 遠い 宇宙の果てに
ガラスの子馬が 住んでる
言葉が おまえを曇らせる
だから私は 何も言えない
ほほえみが おまえを曇らせる
だから私は ただみつめるだけ
PA・PA・PA……
どこか 遠い 遠いところに
ガラスの子馬が 住んでる
どこか 暗い 鏡のむこう
ガラスの子馬が 住んでる
言葉が おまえを光らせる
だから私は 言葉をさがす
ほほえみが おまえを光らせる
だから私は ほほえみをさがす
PA・PA・PA……
今 私の ななめ上あたり
ガラスの子馬が 跳ねるよ
今 私の ひろげた手の上
ガラスの子馬が 跳ねるよ
こんなに こんなに 輝いて
見ているだけで すべてがわかるよ
心もからだも 世界中
きらきらと 踊り出すんだよ
PA・PA・PA……
北風南風/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
旅の子供は 風のいたずら
秋の日暮れにどこかへ消える
子供は遊ぶ不思議な国
半ば本当で 半ばは夢
南風吹けば 帰らない
片道切符の行ったきり
TU・TU・TU………
風はいつでも一本道を
ひき返せない もどれない
北風が吹けば 帰って来る
旅の子供たち帰って来る
TU・TU・TU………
北風にのれば もうすぐに
キャロットスープの歌/谷山浩子 1983年
作詞:垣内一浩・谷山浩子 作曲:谷山浩子
ぼくにんじん 赤いにんじん 子供には嫌われるけど
ぼくにんじん 赤いにんじん ぼくのせいじゃない
みんな知らないだけさ ぼくの食べ方を
ぼくにんじん 赤いにんじん おいしいよ ほんとだよ
ぼくにんじん 赤いにんじん お母さんの腕しだいさ
ぼくにんじん 赤いにんじん あなたのにんじん
ぼくのおいしい食べ方 おしえてあげるよ
ぼくにんじん 赤いにんじん にくめない野菜だよ
おなべにいれて
にこめば にこめば
おいしく おいしく
とろけて とろけて
キャロットスープ キャロットスープ
キャロットスープの 出来上がり
ぼくにんじん 赤いにんじん たとえれば野菜のプリンセス
ぼくにんじん 赤いにんじん やさしくみがけば
そうさうっとりするほど きれいになるよ
ぼくにんじん 赤いにんじん 愛されて 変わります
おなべにいれて
にこめば にこめば
おいしく おいしく
とろけて とろけて
キャロットスープ キャロットスープ
キャロットスープの 出来上がり
ぼくだいこん 白いだいこん ぼくからもおすすめします
かれにんじん 赤いにんじん とにかくおいしい
いつも野菜仲間で すごいうわさです
かれにんじん 赤いにんじん 一度まず食べてみて
おなべにいれて
にこめば にこめば
おいしく おいしく
とろけて とろけて
キャロットスープ キャロットスープ
キャロットスープの 出来上がり
キャロットスープ キャロットスープ
キャロットスープの 出来上がり
キャンディーヌ/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
7123年前に
僕はきみと初めて出会ったんだ
通りかかる人もいない 高速道路の下で
星を口に詰めこんで 笑っていた
それがキャンディーヌ きみ
きみは誰より巨大な女の子
普通の人のおよそ3倍くらい
時々は25倍 クリスマスには100倍
でも誕生日には小さくなる 7123分の1
めまいがする こんなの初めてさ
夢のような でも夢じゃないような
長い長いキスをした 高速道路の陰で
ぐらりと傾く柱
7つの色 変わるキャンディーヌ きみ
7つの色の7つの海へと ふたりは行く
7つの草原 ギラギラ光る 油の虹
< モウ目ガ覚メナイヨ >
< モウ僕ハ帰ラナイ >
時が流れた 長い長い時が
7124年の時が
きみは今どこにいるの?
もちろんあなたの前よ。
あれからどこへも行かず
ずっと愛した そして今も
星を口に詰めこんで 笑っている
僕のキャンディーヌ きみ
銀河通信/谷山浩子 1984年
作詞・作曲: 谷山浩子
真夜中 ひとりで 黙っていると
遠く遠くから 電話がかかる
もしもし きみは 元気ですか
淋しくて 泣いては いませんか
それはどこか 宇宙の果ての
知らない星からの 長距離電話
窓をあければ 暗い夜空に
いちめんの星たちが 光りさざめく
真夜中 ひとりで 黙っていると
遠く遠くから 電話がかかる
もしもし 少し つらい夜です
きみの窓のあかりを 想っています
百億光年 はるか彼方の
きみを なぜだか 信じられます
銀河はめぐり 星は消えても
ひとつのおもいは 消えず 流れる
真夜中 わたしも 電話をかける
心の奥のダイヤルまわす
もしもし 見知らぬ わたしのトモダチ
わたしは ちゃんと 歩いています
今は 小さな 命の種が
遠いあしたに 花ひらくまで
静かな河が 流れ流れて
大きな海に ひろがる日まで
銀の記憶/谷山浩子 1994年
作詞・作曲: 谷山浩子
真っ白な冬の曇り空 黙ってみつめてた
放課後の 淡く光る窓 ガラスごしに
その時ふいに 廊下を歩いてきた ひとつの影
それはまるで 少年の姿をした音楽のように
瞬間にわたしをとらえた あなたのまなざしが
永遠を 銀色の爪で 刻みつけた
あなただけが 見えない翼を背中に持ち
高く高く 灰色の人の群れをすり抜けて飛んだ
世界が遠のき 薄れて消えたその後に
あなただけがそこにいた 確かな記憶
真っ白な冬の曇り空 あなたはもういない
日暮れ前 降り出した雪に 凍えながら
こんな広く淋しい宇宙の ふたつの船
離れて行く 時に隔てられ もう声も届かない
草の上/谷山浩子 1980年
作詞・作曲: 谷山浩子
あおむけに ねころぶと
あおむけの 風が吹く
あおむけの 風吹けば
風の腕は 透きとおる翼
くさはら 地面ごと
あたしを 持ち上げる
このままねたまま
ねたままつれてく
遠いとこ 遠いとこ
あおむけに ねころぶと
あおむけの あおぞらだ
あおむけの あおぞらは
さかさまに ぶら下がるおわん
不思議な 声がする
呼ぶ声 話す声
どこから はじまる
どこから うまれる
夢の中 夢のそと
くま紳士の身の上話/谷山浩子 1977年
作詞:谷山浩子/あまんきみこ 作曲:谷山浩子
しろい雪のまぶしさが 胸に 胸にしみたよ
こたたん山のくまたちが 山を捨てた朝
ほほえむ友のその目から 涙 涙こぼれたよ
はなればなれの旅ならば もう会うこともない
こたたん山よ (草のにおい)
こたたん山よ (風の音)
遠くはなれて暮らす この身のせつなさよ
生きることだけ考えて 夢も 夢も捨てたよ
そうしてしあわせ手に入れた 人並みのしあわせを
このまま死ぬまで戻れない もう もう戻れないよ
あきらめ捨てたはずなのに きょうもまた歌うのよ
こたたん山よ (ぬれ土の手ざわり)
こたたん山よ (光る空)
人にまぎれて暮らす この身の淋しさよ
穀物の雨が降る/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
街にトカゲが出てくる 青い背中光らせて
どこかへ行くわけじゃなく うごめきたまっている
どうしてこんなに トカゲばかりなんだ?
ライ麦もようのシャツで 怒りながら歩いてる
きみが空を指させば 突然イナホの雨
ハリボテのビルが くしゃくしゃとくずれて
落ちる 落ちる 落ちる!
穀物の雨が降る どしゃ降りの雨が
バラバラと音をたて FOO-WA FOO-WA
悪いマジョの魔法がとける
クルマは動けなくなり 電車も全部とまった
重なるように倒れて ヒトも息をしなくなる
こわれたオモチャのようにころがる街
きみは笑う はればれと これで自由に歩ける
狭苦しい部屋の中 いつも考えていた
やつらかぼくかが いなくならなければ
そうだ そうだ そうだ!
穀物の雨が降る 終わらない雨が
午後5時の日をあびて FOO-WA FOO-WA
光る 光る 最後の街が
穀物の雨が降る 終わらない雨が
午後5時の日をあびて FOO-WA FOO-WA
いつかきっと 地球も止まる
ここは春の国/谷山浩子 1980年
作詞:森田荘平 作曲:谷山浩子
春の海 砂浜ぞいに 草がぽつぽつ
波は 静かに音を立て 白い小石に打ち寄せる
はるかむこうに はるかにかすんで
何もない 何もないんです
ここは ここは 春の国
静かな 静かな 春の国
…あれはなんですか…あれは ひねもす ですよ…
…ひねもすってなんですか…知りませんか…知りませんねえ…
春の海 砂浜ぞいに ひねもす のたのた
波のきれいな あわしぶき ひねもす のたのた 打ちよせる
はるかむこうは はるかにかすんで
何もない? 何もないんです?
ここは ここは 春の国
ひねもす ひねもす 春の国
ごめんね/谷山浩子 1981年
作詞・作曲: 谷山浩子
雨が降ってる きょうは一日
ぼくの心にも 銀のしずくが
何も知らずに きみは眠るよ
あどけない横顔が ぼくをはなさない
ごめんね ごめんね 嘘を言ったね
ごめんね ごめんね 何もあげずに
ぼくを待ってる人のところへ
帰る ぼくは 帰る
夜が明ければ きみはひとりだ
さよならは 言わないよ そのままお休み
笑顔だったね ぼくの前では
まるで 幸せな少女のように
責める言葉も 何も言わずに
いつだって さりげなく 悲しみかくして
ごめんね ごめんね きみを泣かすよ
ごめんね ごめんね 夢をみさせて
いつも言ってた きみの口癖
いいの あたしは いいの
きみはひとりで 生きて行けると
信じても いいよね 信じて帰るよ
ごめんね ごめんね 嘘を言ったね
ごめんね ごめんね 何もあげずに
ぼくを待ってる人のところへ
帰る ぼくは 帰る
雨が降ってる きょうも あしたも
降りつづく きっときみの眠りの中まで
サーカス/谷山浩子 1982年
作詞・作曲: 谷山浩子
あなたが帰ったあとの 私の部屋には
汚れた灰皿 散らかしたままのトランプ
ごめんねと言って帰った ごめんねと言ってあなた
人の気も知らないで やさしい人が待っていると
さあ目をさませ 人形たち
さあ目をさませ ナイフに鏡
さあ目をさませ ひとりの部屋の
午前零時の 夢つづれ
もう少しいればいいのに もう少しお茶をいかが
お酒もあるのよ レコードでもかけましょうか
ごめんねと言って帰った ごめんねと言ってあなた
しんと静かな真夜中は いつもきまってひとりぼっち
さあ目をさませ 人形たち
砕けた心 包んでおくれ
ひとりの部屋の ひとりサーカス
せめて涙の かわくまで
(la la la la ……)
あなたがいない あなたがいない
ひとりサーカス 夜がふける
あなたがいない あなたがいない
ひとりサーカス 夜がふける
再会/谷山浩子 1984年
作詞・作曲: 谷山浩子
それはとても遠い記憶
百年 二百年前の
その頃 わたし住んでいた
名前も忘れた町で
朝の光 おどる道を
わたしはでかける ひとりで
あなた 戸口にたたずんで
わたしを見送る
壁の木目に 陽射しあたり
垣根の枝に 羽虫あそび
庭にころがる 古ぼけた
子供の長靴
あなたの髪が ひたいにかかり
風に あそばれていた
そのくちびるが 動いていたのも
かすかに 覚えている
それはとても遠い記憶
今と違う名前で呼ばれ
違う顔 違う声 違う髪
それでも確かに わたしとあなたで
いくつもの朝 昼 夜 夜明け前を
あなたと過ごし
嵐の窓辺 あなたの手をとり
暗闇を みつめていた
それはとても遠い記憶
百年 二百年前の
それから たぶん長い時が
流れ 流れて
今夜 わたしのとなりに眠るあなたに
ひさしぶりだね 逢えたね
やっと逢えたね
歌う夜の ララバイ
SAKANA−GIRL/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
なぜきみは僕を見ない なぜきみは何も言わない
なぜきみは悲しまない なぜきみは 驚かない
なぜきみは 僕をみない なぜきみは何も言わない
なぜきみは目を閉じない なぜきみは逃げ出さない
SAKANA−GIRL ひらかれて塩にまみれ
SAKANA−GIRL 透きとおるラップの中
僕はきみをこれから 柔らかな火の上に置き
僕はきみをこれから 焼いて食べる
SAKANA−GIRL 変わり果てたきみの姿
お店のかたすみに 積み上げられ
人に買われる時を待つだけの哀しい女
そして食べられ消える それだけの
きみが僕のことを忘れた罰だよ
きみが僕のことを忘れた罰だよ これは
何度も生まれ変わり サカナになり
冷たい暗い海の中で生きる
きみは言葉を持たず 感情も感覚もない
僕に食べられるほか 救いはない
SAKANA−GIRL なんて白いきみの素肌
ゆっくり焦げ目をつけ 焼いてあげよう
僕はナミダを流す 焼けていくきみを見ている
僕はナミダを流す きみのために
きみが僕のことを忘れた罰だよ
きみが僕のことを忘れた罰だよ
ほんの数億年 それとも数日離れていただけで
なぜきみは僕を見ない なぜきみは何も言わない
なぜきみは悲しまない なぜきみは 驚かない
なぜきみは 僕をみない なぜきみは何も言わない
なぜきみは目を閉じない なぜきみは逃げ出さない…
桜貝/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
桜貝 頬にあてると さよならのにおいがする
あなたにひとつ あげましょう
やがて来る 別れの日のために
桜貝 耳にあてると さよならをつぶやいている
あなたの瞳を 見つめるたびに
あなたへの想い 風に舞う
遠くの空を流れてく
思い出
それとも 残されたふたりの日々
桜貝 何をうたうの さよならの あの子守唄
ふたり からだを寄せ合えば
胸の奥は いつも 別れ唄
沖の波間に かすかに浮かぶ
しあわせ
それとも 信じないあの約束
桜貝 何をうたうの さよならの あの子守唄
ふたり からだを寄せ合えば
胸の奥は いつも 別れ唄
SEAGULL/谷山浩子 1983年
作詞・作曲: 谷山浩子
どしゃ降りの朝の シーガル
あなたとわたし走る 寒い二月
雨にうたれて
かけこんだドアの中
かわいた椅子とテーブル グラス 灰皿
静かなレストラン
ほおづえをついた シーガル
流れる歌は 皆 あなた愛した 十七の少女の声で
トモダチニナリタイ…トモダチニナリタイ…トモダチニナリタイ……
幸せは 白く透きとおる カモメのかたちをして
わたしの上に はかない円を描きはばたいていた
わたしはただみつめるだけ 何もできずみつめるだけ
薄れて行く そのかたちを その白さを その記憶を
どしゃ降りの朝の シーガル
あなたとわたし走る 時を走る
もどれない道を
静かに…/谷山浩子 1981年
作詞・作曲: 谷山浩子
静かに 静かに 私の心
あの人の声が きこえるように
ひとりの夜ならば ひとりですごす
誰にも会わずに 電話もせずに
静かに 静かに 私の心
あの人の声が きこえるように
今頃あの人は 星たちの戦に
それとも誰かの ひざ枕
淋しくて 淋しくて 眠れない夜は
逃げないで 泣かないで ほら窓をあけて
空もひとりだよ 生まれた時から
誰にも守られずに それでもやさしい
静かに 静かに 私の心
今度また 会えた時 笑えるように
疲れたあの人を 抱きよせながら
きかせてもらおう 旅の話を
静かに 静かに 私の心
今度また 会えた時 笑えるように
さよならがまつ毛を つたって落ちたら
なんにも言わずに みつめてあげよう
今頃 あの人は 誰の夢みてる
歌ってあげるよ 遠い子守唄
しっぽのきもち/谷山浩子 1986年
作詞・作曲: 谷山浩子
なりたいものは たくさんあるけど
いちばん なりたいものは きまってる
それは しっぽしっぽ しっぽよ
あなたの しっぽよ
スキというかわりに しっぽがゆれるの
そよかぜふいて わたしをさそうの
「ぼくとあそぼう」ダメよ 行かないわ
わたし しっぽしっぽ しっぽよ
あなたの しっぽよ
スキというかわりに しっぽがゆれるの
だけどねすこし みじかいきがする
これじゃ あなたのかおが 見えないよ
わたし しっぽしっぽ しっぽよ
あなたの しっぽよ
あなたが にしをむけば しっぽはひがしよ
あなたがわらう しっぽもわらうよ
あなたがふりむく しっぽもふりむく
わたし しっぽしっぽ しっぽよ
あなたの しっぽよ
ガンバル わたしまけない しっぽのきもちよ
しっぽしっぽ しっぽよ
あなたの しっぽよ
スキというかわりに しっぽがゆれるの
ジャンク/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
ジャンク ジャンク 静かな舟
ジャンク ジャンク 漂う舟
見たことはまだないけど
あの人に似ているだろう
ジャンク ジャンク 静かな舟
ジャンク ジャンク もやの中に
音もなく ゆれているよ
そこには 時も流れない
私をつつんでくれるよ
あの人の腕のように
私はゆれるよ ゆれるよ
あの人に愛されて いるように
ジャンク 夢の中 すべるよ
ジャンク ジャンク 静かな舟
ジャンク ジャンク 漂う舟
見たことはまだないけど
いつも まぶたに浮かぶよ
ジャンク ジャンク 静かな舟
ジャンク ジャンク 雨の街に
いつも淋しい幻
追いかけて 歩いている
いとしい舟は 消えたよ
この海に 私ひとり
どこにも 帰れる場所がない
街の中 いつまでも 波の音
ジャンク 夢の中 すべるよ
ジャンニ/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
ジャンニ 夜明け前 遠い国から
ジャンニ ガラスの笛を吹く 少年が やって来る
ジャンニ 目をとじて 眠ったふりして
ジャンニ わたしは 待っている その時を ひとときを
ジャンニ ジャンニ 誰もが待ちわびた
世界のはじまりの合図
ジャンニ 夜明け前 地平線から
ジャンニ 朝もやの言葉を つれて来る つれて来る
ジャンニ ジャンニ あなたの笛の音が
すべての目をさます 朝よ
ジャンニ ガラス窓 わたしの部屋を
ジャンニ まぶしげな目をして のぞいてる のぞいてる
ジャンニ ジャンニ あなたにみつめられ
わたしも 目をさます 朝よ
(セリフ)
テーブルの上の ガラスのコップも
くしゃくしゃの帽子も
めくり忘れたカレンダーも
ピアノの白い鍵盤も
まださめきらない ゆうべの夢のかけらも
何もかもが 朝の色に染まる
あなたの指先が 触れる時
スケッチブック/谷山浩子 1980年
作詞:小林睦子 作曲:谷山浩子
スケッチブック みつけた
いつもの店で
何か描いてみたい
海のある町を
スケッチブック 水色の
いつかきみに
贈りたいと思っていた
きみは何を描くのだろう
星たちの物語を
祭りの灯を
きみは 描いてくれるかい
ぼくの 贈り物に
スケッチブック 買おうか
いつも思う
何か描いてみたい
ぼくの乗る船を
スケッチブック 水色の
いつかきみに
贈りたいと思っていた
ぼくの小さな夢なんだ
若草の萌える春を
丘の協会を
きみは 描いてくれるかい
ぼくの贈りものに
だけど 本当は
知らないんだ きみの誕生日
だから ぼくの心は
秘密なんだ
秘密なんだ
すずかけ通り三丁目/谷山浩子 1976年
作詞:谷山浩子 作曲:あまんきみこ
何気ない町の角を ふとまがったら
そこはまるで 静かな夢
けむるような 陽射しの中で
突然 思い出してしまった
朝のにおい 水の音
突然 よみがえるあの頃の
しあわせな あの子と私
思い出は 眠っている心の奥に
だけど きょうはたずねてきた
時の彼方 すずかけ通り三丁目の白い家
突然 思い出してしまった
雨のやさしさ 雲の色
かすかな 記憶のかたすみに
風の中 あの子の鐘
思い出は 眠っている心の奥に
だけど きょうはたずねてきた
時の彼方 すずかけ通り三丁目の白い家
砂時計/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
午前三時
かすかな寝息
壁ぎわのサルビア
脱ぎすてたシャツ
汗ばむ背中
腕のぬくもり
ふるえるくちびる
夢へと つづいてる
あなたは眠る
あなたは眠る
歌の中に閉じこめられない
歌の中に閉じこめられない
眠るあなたの
胸に頬あてて
"いとしいひと"と
つぶやいてみる
朝は必ず やって来るけど
今だけは あたしの
あたしのひと
あなたは眠る あなたは眠る
夢をみてる ひとりきりの夢
夢をみてる ひとりきりの夢
そっくり人形展覧会/谷山浩子 1989年
作詞・作曲: 谷山浩子
そっくりだけどちがう そっくりだけどちょっとね
どこがどこがちがうの? よく見てごらん
目がふたつ 鼻ひとつ 口ひとつで 耳ふたつ
まる顔で 面長で ちょっぴりタマゴ型 (ホー)
そっくりだけどちがう ちがうけど平気
なぜなぜ平気なの? そっくりだから
こっそりととりかえて にっこり笑えばわからない
わたしでもあなたでも 誰でもかまわない (エー)
そっくりだけどちがう そっくりだけどちょっとね
どこがどこがちがうの? あててごらんよ
ほんものはひとつだけ チャンスはたった一度だけ
まちがえて選んでも つれて帰らなきゃ (マー)
まちがえたその人が 死ぬまできみのもの
まちがえたその人が 死ぬまできみのもの
そっくりだけどちがう ちがうけど平気
なぜなぜ平気なの? そっくりだから
その時/谷山浩子 1980年
作詞・作曲: 谷山浩子
きみがくれた バラの花は
とても素敵 素敵だけど
なんだかどこか ちがうちがう
なんだか おかしい気がする
トゲの形 花の色も
申しぶんない 出来ばえだが
なんだかどこか ちがうちがう
それがどこだか 見えない
ぼくにはわからないよ
ぼくにはわからないよ
目をこらして こらして
みつめる みっめる
どうしても 見えない
見えなければ 仕方ないと
目をつぶってバラを食べる
ゴクリとのみこんだ そのとき
べつに何も 変わらないけれど
どこか 遠くの 遠くの町で
知らない猫が ころんだ
ぼくのつくる ベビードール
愛くるしい人形だが
なんだかどこか ちがうちがう
なんだか おかしい気がする
服も髪も美しくて
肌の色も 真珠のよう
けれどもどこか ちがうちがう
それがどこだか 見えない
ぼくにはわからないよ
ぼくにはわからないよ
目をこらして こらして
みつめる みつめる
どうしても 見えない
見えなければ それでいいと
目をつぶって 人形を抱く
白い頼に くちづけた そのとき
べつに 何も変わらないけれど
どこか 遠くの 遠くの国で
知らない子供が 死んだ
ぼくにはわからないよ
ぼくにはわからないよ
目をこらして こらして
みつめる みつめる
まぶたが重くて
街を歩く若い人は
他愛のない はやり言葉
クスリと笑った そのとき
べつに何も 変わらないけれど
どこか 遠くの 遠くの宇宙で
知らない星がはじけた
空のオカリナ/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
指を空にひたせば 心までも染まる
ピポポ パポポ ピポポ パ
透きとおる青さ
空色の少年が オカリナを吹いてる
ピポポ パポポ ピポポ パ
雲にこしかけて
ほら 風の中 足をとめれば
きこえてくる
しかられて泣いている 子供たちのために
疲れたおとなたちを なぐさめるために
どんなにぎやかな 街の中でも
きっときこえる
ピポポ パポポ ピポポ パ
ぼくはここにいるよ
ピポポ パポポ ピポポ パ
きみのすぐそばに
SORAMIMI/谷山浩子 1986年
作詞・作曲: 谷山浩子
あなたを見ていたのよ いつでもあなただけを
友だちの中ではしゃいでいても
心だけ黙りこんで
だけど口に出しては いけないとわかってる
一度だけふれた指の熱さを
ポケットにかくした
送ってくれる いつもの海岸通り
木立ちの枝に今夜は
たくさんの星を飾った
星がささやく 「あなたが好きです」
風が ゆするたびに
あなた ふりむき 耳をすましても
それはたぶん SORAMIMI
さりげないサヨナラで 別れた風の駅の
通路のよごれた壁にもたれて
あなたを思っていた
不幸になるわきっと 愛をかわしあっても
誰かの涙とひきかえにした
記憶が重すぎて
やさしい雨が 木立ちをぬらす夜更けに
星は流星になって
眠るあなたのもとへ走る
星がささやく 「あなたが好きです」
闇のカーテンごし
あなた 目覚めても あかりつけないで
それはただの SORAMIMI
星が泣いてる 「あなたが好きです」
かくしきれない恋
あなた 気づかないふりをしていてね
それはただの SORAMIMI
星がささやく 「あなたが好きです」
風が ゆするたびに
あなた ふりむき 耳をすましても
それはたぶん SORAMIMI
ダイエット/谷山浩子 2001年
作詞・作曲: 谷山浩子
カシューナッツの三日月が机の上に並んでる
PoPoPoPoPoPoPo 7つ
どうしてこんな家の中のさわれる場所に空があるの
PoPoPoPoPoPoPo めまい
体が痩せていく 自然が痩せていく
宇宙が痩せてキレイ
時間が痩せていく 悩みが痩せていく
驚く速さ
健康器具のカタログがアンドロメダの彼方から
PoPoPoPoPoPoPo とどく
凹凸のある地球儀を指で旅するユーラシア
PoPoPoPoPoPoPo 7秒
コンピュータが痩せていくマウスが痩せていく
視力が痩せてキレイ
ファイルを捨てまくる ごみ箱カラにする
もう戻せない
プラスチックの朝ごはん 玉虫色のカプセルを
PcPoPoPoPoPoPo 7錠
においも味もしないから口に入れてもイヤじゃない
PoPoPoPoPoPoPo 呑む
ニュースが痩せていく ドラマが痩せていく
世間が痩せてキレイ
キレイが痩せていく やせるが痩せていく
驚く進化
カシューナッツの三日月が頭の上に並んでる
カシューナッツの三日月が後光みたいに並んでる
PoPoPoPoPoPoPo 7つ
たずねる/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
ピアノ 本棚 帽子 ドライフラワー
トランプ 目覚し時計 鏡 灰皿
私の部屋の中の やさしいおまえたち
同じほど 激しく 人間のひとりが
この私に やって来ることが あるのでしょうか
いわし雲 河 木の葉 夕焼け
雨だれ コスモス 坂道 風
私の世界の中の やさしいおまえたち
同じほど激しく 人間のひとりが
この私を みつめ返す時が 来るのでしょうか
やさしさ、青春、などと 歌いながら
街の 夕暮れが 流れて行く
流れて行け 消えてしまえ
笑いさざめく 夢の中へ
私を通りすぎる 明るい愛の歌
流れて行け 消えてしまえ 今
それでも たったひとりが あとに残るものならば
キラキラ光る ほんものの心を抱いて
私にたったひとりが 消えず残るものならば
ただ風のために/谷山浩子 1989年
作詞・作曲: 谷山浩子
わたしが動くのは ただ風を起こすために
彼から誰かへと そしてまた べつの人へ
風がとまるたびに わたしは すりぬける
夕暮れがおりてきた 湖の小舟の中
あなたが つぶやいた はじめての謎のような
遠い国の言葉 答はさがさない
言葉や約束には 何の力もない
本当にやさしいものは ただ ひたいの汗と 吐息
あなたの背中で 地球が ざわめいてる
わたしは 山になる 森になる さかなになる
さがしていたものが 今 この手の中に
愛という名前の 小さな部屋を捨てて
今はただ 風のためにだけ
ただ 風のためにだけ
はずした時計を 湖に投げ落として
少しずつ影になる その顔を みつめている
このまま 消えていい 大きな風の中
誕生/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
ひとひらの光る雲の中から 私は生まれた
川面を走る風の中から 私は生まれた
雲よ 私の名前を知っていますか
風よ 私の名前を知っていますか
遠くに響く夜汽車の笛から 私は生まれた
梢を渡る鳥の歌から 私は生まれた
夜汽車よ 私の行方を知っていますか
鳥よ 私の行方を知っていますか
私は 小さな赤ん坊だった
私は 小さな生まれたてのいのち
草木や花や雨や大地から
たくさんのちからを もらって育った
そしてある日 目を見開いて
はじめての言葉をつぶやいた
少年の奏でるオカリナの音から 私は生まれた
道端にころがる石ころの夢から 私は生まれた
歌よ 私の名前はあなたと同じ
世界よ 私の名前はあなたと同じ
小さな魚/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
青い春のせせらぎを 水をけり しぶきをはね
きらりきらり 銀色の 背を光らせて泳いでいる
荒い波をこえてきた 凍えそうな寒い冬も
ひとつひとつこえていけば
いつか会えると信じていた
明日はもっときれいになる
もっと強くやさしくなる
音をたてて割れていく 氷が自由な水にかわる
きれいになった わたしをつれて
会いに行きたい人がいる
はるかな水の流れをたどり
いつかあなたに 笑いかける
今 わたしは小さな魚だけれど
あなたへと 泳いでいく
今 わたしは小さな魚だけれど
あなたへと 泳いでいく
あなたがただそこにいて 生きている そのことで
わたしはきょうも生きていける
日射しに顔を 上げていける
雨降る朝に 風の夜更けに
わたしはいつも祈っている
あなたの額に輝く星が
どんな闇にも 翳らぬよう
今 わたしは小さな魚だけれど
あなたへと 泳いでいく
今 わたしは小さな魚だけれど
あなたへと 泳いでいく
地上の星座/谷山浩子 1982年
作詞・作曲: 谷山浩子
夜めざめれば 窓の彼方に
さざめく 水銀の星たち
あの窓 この窓に 人たちのともす
見知らぬ 街の灯がゆれてる
遠い異国に 置き去りにされた
名前も忘れた 子供の心が
灯りをつないで 星座をつくる
想いをつないで 星座をつくる
ほら おかあさんの指のあいだを
車が 走りぬける キラリと
あそこの赤い灯は あのひとのセーター
遠くで手をふる わたしに
ここは 見知らぬ 都会の空の
誰にも見えない 暗い雲の中から
灯りをつないで 星座をつくる
想いをつないで星座をつくる
今まで傷つけた人たちの数を
ひとつぶひとつぶ つなげて
つめたいこの肌に 光る星たちは
触れれば消えて行く 幻
積木の家/谷山浩子 1978年
作詞・作曲: 谷山浩子
積木の家で あなたを待つの
窓にもたれて 日がな一日
あなたは来ない もう日が暮れる
山のむこうに 夕陽が沈む
ちっぽけな夢だけどあたしにはこれだけ
あなたのそばで死ぬまで 死ぬまで
積木の家は あたしの心
誰も見えない 暗闇の中
あなたがいない あなたがいない
手のひらの中 夢が崩れて
今すぐに会いたい 追いかけて行きたい
あなたのいるところを 探しに
積木の家で あなたを待つの
ドアにもたれて 日がな一日
あなたは来ない 時は流れて
すきま風吹く 淋しい部屋に
とどかない夢だけど あたしにはこれだけ
あなたのそばで死ぬまで 死ぬまで
テングサの歌/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
紀勢本線 各駅停車 南部の次の岩代駅の
ひと気のないホームの 古いベンチの上にあたしはいるの
あたしはテングサ海からとれた 紫色よもじゃもじゃ髪よ
誰が忘れた誰が捨てたの 思い出せない何も知らない
ぽかぽかお陽さまよ いい天気
誰もいないのよ なぜかしら
そりゃあ あたしにとってはどうでもいいことだけど
人間のいない地球って きもちいいものね
汽車の時間に汽車が来ないの 夜になっても灯りがつかない
海はみえるが船は通らず 道は見えるが車は通らず
あたしテングサ海からとれた 海の生まれは退屈知らずよ
何万年でも 何億年でも ずっとこうしてぼんやりできるの
しゅるしゅる そよ風よ いいきもち
駅長さんの帽子が ほらころがっているわ
そりゃあ あたしにとってはどうでもいいことだけど
人間のいない地球って もぎたてトマトみたい
紀勢本戦 各駅停車 南部の次の岩代駅の
ひと気のないホームの古いベンチの上であたしはフワフワ
てんぷら★さんらいず/谷山浩子 1981年
作詞・作曲: 谷山浩子
午前5時ノ新宿駅 長イホームニ散ラバル
赤イ朝陽ヲ集メテ 新鮮ナトコロヲ オナベデ
カラリト カラリト カラリト
コレガ てんぷら★さんらいず!
てんぷら★さんらいず!
一度食ベタラ モウ帰レナイ
午後6時ノ表参道 交差点ヲ染メテ行ク
ユレル夕陽ノ誘惑 マダ若イトコロヲ 選ンデ
アゲマス アゲマス アゲマス
コレガ てんぷら★さんせっと!
てんぷら★さんせっと!
一度食ベタラ モウ帰レナイ
タタケ 桜貝!
吹キ鳴ラセ 白熊!
踊レレレレオ!
本日開店!
御来店 オ待チ申シ上ゲマス
TU・TU 帽子 アゲマス
夜霧ノタタキ ネオンノ刺身 春一番ノ酢ノモノ
ちょいと一杯ノヒトニハ 夢正宗 涙雨フラセル
ザザザト ザザザト ザザザト
ココハ てんぷら★さんらいず!
てんぷら★さんらいず!
サアサ ドウデス ネエ オ嬢サン・・・
遠い夏−津軽に寄せて−/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
真白な空の下 人は眠ってる
寒い夏の中 入は眠りつづける
雨は降る 雨の道
人々眠らせて 草木は目覚める
人々眠らせて 森は歌いつづける
鳥はとぶ 鳥の道
あなたを奪われた 私の行くところ
あなたを奪われて 死んだ心をうずめに
今帰る 今帰る
DOLL HOUSE/谷山浩子 1989年
作詞:谷山浩子 作曲:崎谷健次郎
小さな金魚鉢の中 漂うさかなみたい
瑠璃色のスカートが ゆれてる 夢のように
ほんとと嘘のストライプ ふんわり腰かけて
髪のリボンなおしてる あなたの腕の中
恋人たちの役を演じてる 紙でできた愛の部屋
でもわたしたち ほかに何も持っていない
こわさないで
知らない 青いリボンより ときめく愛なんて
嘘じゃない でも嘘よ 忘れていたいだけ
人形のまま無限のループに 迷いこんでしまえたら
でも夢だけで生きられないよと あなたは
笑うのでしょ
かすかに波の音が 暮れていく窓にもたれて
あなたの目の中の引き潮 気づかないふりしてる
ほんとと嘘のストライプ ふんわり腰かけて
髪のリボンなおしてる あなたの腕の中
時の少女/谷山浩子 1981年
作詞・作曲: 谷山浩子
時の少女が 心をのせて
黄金の舟で 川を下る
時の少女は 目も鼻も口もない
まっしろな顔で にたりと笑う
<悪いけど 思い出もらった
あきらめておくれ
このまま 流れて
夢にも帰らない海の彼方>
時の少女が あの人のせて
あやつる櫂の 黄金の雫
あたしの手の中 撮りしめてた
ダイヤが突然 石に変わる
<悪いけど この人もらった
あきらめておくれ
あたしの腕の中で
やさしくやさしく死なせてやるよ>
時の少女の 黄金の川は
あたしの目の中 流れて行くよ
いろんな人の 泣き顔 笑い顔
ドッペル玄関/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:石井AQ
誰も目にした人はない 誰も生きてる人は
しゃべれなければ だから誰も知らない
ドッペル玄関 誰でもどうぞ
ドッペル玄関 ガラガラどうぞ
ドッペル玄関 いらっしゃいませました
ラララすてきなホスト あなた最高ラッキー!
ラララすてきなホステス さあさ奥へ奥へ!
誰もはいれば出られない 誰も出られない人は
出られなければ中にいる 出られる人ははいれない
ドッペル玄関 あけたら最後
ドッペル玄関 ほんとに最後
ドッペル玄関 いらっしゃいませました
ラララすてきなホスト 丸くて四角い!
ラララすてきなホステス 横と縦に伸びる!
青青赤赤黒黒透明内内外外上上地下地下
ぐるりぐるっと回れば 体の裏と表も
きれいに裏返るって噂。
雨雨雲雲晴晴大雪馬馬牛牛うさうさアザラシ
回り回ってぐるぐる きみがあんまりカッコよくて
誰でも気絶するって仕掛け。
誰も見ててもわからない 外から見てるだけじゃ
中で何が起っているのか 起こで何が中ってない
ドッペル玄関 一度はどうぞ
ドッペル玄関 一度で最後
ドッペル玄関 いらっしゃいませました
ラララすてきなホスト 縄で吊り下げた!
ラララすてきなホステス 裂けて中が見える!
ラララすてきなホスト あなた最高ラッキー!
ラララすてきなホステス さあさ奥へ奥へ!
扉/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
いつでも 真夜中に
おとずれるものがある
細長い 指で
私の心の
扉を たたく
扉をたたく
どこだか わからない
胸の奥の その奥の
暗がり のぞけば
忘れて いたものを
思い出すだろう
思い出すだろう
トマトの森/谷山浩子 1992年
作詞・作曲: 谷山浩子
おはよう ここはトマトの森です
光が からだの中を 流れている
まだ夢の中にいる 白い朝の
きみの目がみつめてる 無限の色
ここからきみのきょうが始まるよ
世界が生まれる ここは秘密の場所
透きとおるアルペジオ 冷たい水
つまさきにキラキラと はじけてとぶ
おはよう ここはトマトの森です
おはよう ここはトマトの森です
両手をのばせば きみの指先
宇宙の彼方の風に とどくだろう
始まりと終わりとが ひとつになる
くりかえし くりかえし 波のように
ここから きみのきょうが始まるよ
世界が生まれる ここは不思議な場所
ふりそそぐ朝の陽や 風や雨に
はぐくまれ あざやかに色づくまで
おはよう (おはよう) ここはトマトの森です
おはよう (おはよう) ここはトマトの森です
きみ をほんとに育てる力は
きみ のいのちの中に 隠れているんだ
大地から生まれ出た 子供たちの
晴れやかな歌声が 聴こえてくる
おはよう (おはよう) ここはトマトの森です
おはよう (おはよう) ここはトマトの森です
土曜日のタマネギ/谷山浩子
作詞:谷山浩子 作曲:亀井登志夫
ゆらゆらスープの海を 小舟のように漂う
行き場はないカケラ まるで私の気持ちみたい
つめたい電話のせいね 火を止めるのも忘れた
踊りつかれたでしょう ためいきついた ポトフー
WHY WHY WHY? ほほをそめて
おなかすかせた恋人を 待ちわびていたのに
みんな幸せね 土曜の夜 街も華やいでる
どうしておまえとわたしだけ
こんな目にあうのかしら
サヨナラにんじんポテト 宇宙の果てへお帰り
胸の残り火ごと 全部捨てたと思ったのに
おなべの底にタマネギ ひとりでしがみついてる
「いやよ、あきらめない!」たぶんこれがわたしね
WHY WHY WHY? 今夜わたし
いらないオンナになりました
ころがる床の上
バカげた小指のバンソーコ 見せるつもりだった
一緒に笑ってくれないの?
いつもの土曜日なのに
鳥は鳥に/谷山浩子 1984年
作詞:大島弓子/谷山浩子 作曲:谷山浩子
少しずつ おとなになる 悲しみを かぞえるたびに
鳥には鳥の 名前がある 鳥は知らない わたしの名前
いつの日かみんな ひとつになれるまで
鳥は鳥に 人は人に それぞれの時
風は風に 星は星に それぞれの夢
いつのまに おぼえていた 背中をなでる こんな淋しさ
抱きしめるあなたの手が わたしの手では ないということ
いつの日かみんな ひとつになれるまで
鳥は鳥に 人は人に それぞれの時
風は風に 星は星に それぞれの夢
なおちゃん/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
なおちゃん 雨はやみましたか
あなたの心に降る雨は
なおちゃん ユーツはなおりましたか
口をとがらす いつもの癖も
弟みたいなものだって いつもあなたに言ってたけビ
一度 一度だけ言いたかった カギをかけたこの胸の想い
なおちゃん 彼女とどうですか
噂も少しは きいたけど
なおちゃん やっぱり笑わなくちゃね
しあわせにねと 言わなくちゃね
泣きたい場面で泣けないで 笑って見守る役なんて
いやね 大声で言いたかった 好きよ どこへも行かないでよと
なおちゃん 今は静かです
淋しい夜にも 慣れました
なおちゃん いつか言ってたでしょ
誰でも ほんとはひとりだと
ことばが心にしみこんで あなたの影が笑っている
指に残る髪のやわらかさ ほほをなでるあの日の口笛
指に残る髪のやわらかさ これが これだけがわたしのもの
二月の部屋/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
(セリフ)
その家敷には、十二の部屋がありました
一月の部屋には 松竹にしめ飾り
二月の部屋には 桜に梅に桃の花
三月の部屋には 赤い毛せんにひな人形
四月の部屋には 菜の花に……
二月の扉をあけてはならぬ
あければ悔やむ あければ悔やむ
二月の部屋はのぞいちゃならぬ
訳は言われぬがのぞけば悔やむ
二月の部屋をのぞけば悔やむと
言われながらものぞくが人情
アー
うぐいす とんで出た
うぐいす とんで出て 逃げていった
短いおらが春
短いおらが春 逃げていった……
あけてはならぬと言われた扉を
あけてみたらばすべてが消えた
黄金の林 星降る沼も
全ては夢よ 全ては夢よ
二月の扉をあけてはならぬ
あければ悔やむ あければ悔やむ
人形の家/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
ぼくは夢をみている 夢をみている 巨大なテレビの中で
ぼくは壁をみている ほんとはそれは壁ではないとわかってるのさ
深い夢の中でも 誰かがドアをたたく
何か不安なことを 思い出させるように
見慣れた部屋の中の 机や椅子の陰に
夢の破れ目がある アクマの手がはえてくる
ぼくは夢をみている 夢をみている 四角い窓のほほえみ
ぼくは眠り人形 眠り人形 眠りはじめた あれはいつから?
からだを傾ければ 自然にまぶたをとじる
誰も教えないのに いつのまにか覚えた
やがて四方の壁が 少しずつ狭くなって
柔らかに このぼくの 息の根をとめるまで
ぼくの世界は 人形の家
まるで壁にかけた カレンダーさ
笑いかける いつでも同じ
これが ぼくの家族
平たい壁の顔の
ぼくの壁の家族は ぼくを見てない 何も見てない
からだを傾ければ 白然にまぶたをとじる
誰も教えないのに いつのまにか覚えた
粉雪散らつく夜 窓の外に細い足
遠い日そんな夢を 見ていたような気もする
猫が行く/谷山浩子 1980年
作詞・作曲: 谷山浩子
猫が行く 猫が行く ぴかぴかの 小ちゃな猫
ふらふらと お散歩で 今夜も ごきげん
どこ行くの? どこ行くの? きこえても きこえぬふり
ビルのかげ 橋の下 心むくまま
サヨナラと サヨナラと 人がうつむく 秋を
ふみつけて ふみつけて 足どりも軽やかに tu.tu
猫が行く 猫が行く きらきらの 星をまとい
うずくまる人たちの 影を よこ切る
恋をして 捨てられて 傷ついた人形たち
聞くも涙よ 語るも涙 涙・涙
不思議から 不思議へと ただひとりわたり歩く
猫だけが 猫だけが 虹を見てた
ゴメンネと ゴメンネと 人がふりむく 秋に
上を見て 横を見て 小ちゃなアクビをひとつ
猫が行く 猫が行く きらきらの 星をまとい
猫が行く 猫が行く 今夜も ひとり
眠りの森/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
夜明けの街は 眠りの森です
かぞえきれない 蒼い屋根の下で
誰もが静かに 眠っている
誰もが心に 汗をかいて
夜明けの街は 眠りの森です
かぞえきれない 暗い窓の中で
いくつもの吐息が からまりあう
いくつもの夢が 空を走る
あなたの心は 遠くをさまよい
抜けがらだけが わたしのそばに眠る
どこまで行ったの あなたの愛
もどって来ないの この部屋には
夜明けの街は 眠りの森です
このままあなたの 思い出の国へと
歩いて行きたい ひとりきりで
はじめて出会った 時の中へ
眠りの森/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
夜明けの街は 眠りの森です
かぞえきれない 蒼い屋根の下で
誰もが静かに 眠っている
誰もが心に 汗をかいて
夜明けの街は 眠りの森です
かぞえきれない 暗い窓の中で
いくつもの吐息が からまりあう
いくつもの夢が 空を走る
あなたの心は 遠くをさまよい
抜けがらだけが わたしのそばに眠る
どこまで行ったの あなたの愛
もどって来ないの この部屋には
夜明けの街は 眠りの森です
このままあなたの 思い出の国へと
歩いて行きたい ひとりきりで
はじめて出会った 時の中へ
眠レナイ夜/谷山浩子 1978年
作詞・作曲: 谷山浩子
眠レナイ夜ヲ ドウシヨウ 僕ハ タメイキツクバカリ
眠レナイ夜ヲ ドウシヨウ 外ハ ツメタイ月明カリ
ミンナ 眠ルヨ 眠ルヨ 花モ草モ木モ
僕ダケ残シテ 夢ノ中 tu tu tu…
世界中蒼イ月ノ夜
月ノ夜二
僕ハ透キトオル
透キトオル
眠レナイ夜ヲ ドウシヨウ 誰モ僕ニハ気付カナイ
眠レナイ夜二 思イダス 僕ハヒトリダッテコトヲ
ミンナ 眠ルヨ 眠ルヨ 鳥モ虫タチモ
僕ダケ残シテ ユラユラト tu tu tu…
モノミナ休ラウ 月ノ夜
月ノ夜二
僕ハ透キトオル
透キトオル
タグ:谷山浩子
谷山浩子/歌詞 〜はまやらわ
1ページに入り切らず分けました。あ行〜な行は、 こちら です。
バザール
ハサミトギを追いかけて
パステル・ウェザー
パセリ・パセリ
花を飾って(KAMAKURA)
はみがき・しゅしゅしゅ
ピエレット
陽だまりの少女
ひとみの永遠
ひとりでお帰り
雲雀
FU・SHI・GI
不思議なアリス
船
不眠の力
ブルーブルーブルー
ほうき星の歌
星のマリオネット
本日は晴天なり
ポンピイ・クラウンの片思い
街
まっくら森の歌 〜歌あり
窓
学びの雨
真昼の光は嘘をつく
魔法使いの恋人が逃げた
真夜中の太陽
見えない小鳥
水蜘蛛
MOON SONG
MAY 〜歌あり
もみの木
破れ傘
山ネコおことわり
やまわろ
闇に走れば
夕暮れの街角で
夜明け前声がやって来た
夜のブランコ
楽園のリンゴ売り
ラ・ラ・ルウ
リカちゃんのポケット
LADY DAISY
ROLLING DOWN
忘れられた部屋で
私の愛した人
バザール
ハサミトギを追いかけて
パステル・ウェザー
パセリ・パセリ
花を飾って(KAMAKURA)
はみがき・しゅしゅしゅ
ピエレット
陽だまりの少女
ひとみの永遠
ひとりでお帰り
雲雀
FU・SHI・GI
不思議なアリス
船
不眠の力
ブルーブルーブルー
ほうき星の歌
星のマリオネット
本日は晴天なり
ポンピイ・クラウンの片思い
街
まっくら森の歌 〜歌あり
窓
学びの雨
真昼の光は嘘をつく
魔法使いの恋人が逃げた
真夜中の太陽
見えない小鳥
水蜘蛛
MOON SONG
MAY 〜歌あり
もみの木
破れ傘
山ネコおことわり
やまわろ
闇に走れば
夕暮れの街角で
夜明け前声がやって来た
夜のブランコ
楽園のリンゴ売り
ラ・ラ・ルウ
リカちゃんのポケット
LADY DAISY
ROLLING DOWN
忘れられた部屋で
私の愛した人
1ページに入り切らず分けました。あ行〜な行は、 こちら です。
バザール
ハサミトギを追いかけて
パステル・ウェザー
パセリ・パセリ
花を飾って(KAMAKURA)
はみがき・しゅしゅしゅ
ピエレット
陽だまりの少女
ひとみの永遠
ひとりでお帰り
雲雀
FU・SHI・GI
不思議なアリス
船
不眠の力
ブルーブルーブルー
ほうき星の歌
星のマリオネット
本日は晴天なり
ポンピイ・クラウンの片思い
街
まっくら森の歌 〜歌あり
窓
学びの雨
真昼の光は嘘をつく
魔法使いの恋人が逃げた
真夜中の太陽
見えない小鳥
水蜘蛛
MOON SONG
MAY 〜歌あり
もみの木
破れ傘
山ネコおことわり
やまわろ
闇に走れば
夕暮れの街角で
夜明け前声がやって来た
夜のブランコ
楽園のリンゴ売り
ラ・ラ・ルウ
リカちゃんのポケット
LADY DAISY
ROLLING DOWN
忘れられた部屋で
私の愛した人
バザール/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
夜明け前 眠るバザール
ひと気のない町角
石畳踏んで 歩く
わたしの靴音 コロン コロン……
靴音は 誰を呼ぷ
いとしい人の名前
胸の中 遠く近く
こだまは かえるよ コロン コロン……
わたしの恋は 秘密の箱の中
だけど あなたにだけは わかるはず
あなたの青いまなざしの中
幾千回のくちづけよりも やさしく
寄せてはかえす 海が見える
ここはどこ 夢のバザール
どこにもない町角
夢の中ならば きっと
あなたに逢えるね
あなたとふたり 何も言わずに ただ
こんな薄闇の中 立ちどまる
死ぬまでずっと これだけでいい
あなたのそばに いられなくても
信じて わたしはずっと あなたのもの
曇り空 遠いバザール
わたしの耳の中で
いつまでも 鳴りつづける
淋しい音楽 コロン コロン……
ハサミトギを追いかけて/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
ハサミトギ どこにいる ハサミトギ
追いかけて どこまでも 雲の上・波の下
そこへ出て来るマモノ 邪魔するやつら
どいてよ そこを どいてよ 早く
追いかけて ハアー ハサミをとぎましょォ
幻の影を踏み何千里 旅すれば
見えて来る 赤いサビ 黒いサビ
だから からだが重い カが出ない
心が重い 元気が出ない
闇を裂き ハアー ハサミとぎましょォ
ピカピカの どんなものでも切れる
ああ そんなハサミを夢みて
心はとぶの 遠い銀河の果て
ハサミトギ どこにいる ハサミトギ
追いかけて どこまでも 夜の国・燃える街
そこへ猫なで声の猫があらわれて
モシモシ ぼくといーことしようよ
あとよあと! ハサミとがなきゃ
みつめれば どんな願いもかなう
ああ そんなハサミを夢みて
心ふるえる 青い時間の旅
幻の影を踏み何千里
その姿 見えかくれ パタパタと 風マント
それは あなたの胸の迷路の彼方
いつもあなたを呼んでる声よ
永遠の ハアー ハサミとぎましよォ
パステル・ウェザー/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
窓をあければ ピンクの陽射し
街をいろどる 淡い光と影
風の画用紙 ピンでとめれば
心が描く 今のこの静けさ
パステル・ウェザー
あなたがいない午後
パステル・ウェザー
夢のゆりかご
いつも見慣れた 街の景色が
姿を変える まるで魔法のよう
雨のひと筆 雲のため息
わたしの髪を ゆらす妖精たち
パステル・ウェザー
あなたがいない午後
パステル・ウェザー
夢のゆりかご
パステル・ウェザー
いつしかまどろんで
パステル・ウェザー
時計も止まる
パステル・ウェザー……
パセリパセリ/谷山浩子 1983年
作詞・作曲: 谷山浩子
パセリパセリパセリパセリ 無邪気な弟
パセリバセリパセリ 背すじをのばして歩く
きみは子鹿の輝きで 地平線をかけぬける
それをみつめるあたしの目に 真赤な涙ひとつぶ
きみの緑の髪に とても似合う色でしょ
だからあたしと寝ましょうよ サラダボールの真中で
パセリパセリパセリパセリ 真昼のなぞなぞ
パセリパセリパセリ あたしの名前をあてて!
トマトトマトトマトトマト 無口な花嫁
トマトトマトトマト まぶたに青いアイシャドー
きみの夢みる折鶴が 砂丘を越えて飛んで行く
幾千万の星の中 きみの恋人をむかえに
だけど待てど暮らせど 誰もたずねて来ない
きみは冷蔵庫のかたすみで 泣きながら眠りにつく
トマトトマトトマトトマト 夜更けのなぞなぞ
トマトトマトトマト あしたのおかずをあてて
バナナバナナバナナバナナ 冷たいあのひと
バナナバナナバナナ ひみつよ あたしのきもち
それは四月の終わり頃 南の夜はまぶしい
心にかけたレースのカーテン だからなんにも見えない
首をかしげたくじゃく 走る北斗七星
背中できいた笑い声 あれは誰の声かしら
バナナバナナバナナバナナ 最後のなぞなぞ
バナナバナナバナナ あたしのきもちをあてて!
花を飾って/谷山浩子 1984年
作詞・作曲: 谷山浩子
FaFaFan 雨を忘れて おもてに出たのよ
FaFaFan おもてに出たら 雨が降っていたの
霧のような雨 骨までひんやり
sisisi わたし会いたい あなたに会いたい
FaFaFan あれはあなたよ お店の看板
FaFaFan あれはあなたよ 電信柱も
あなたの名前で 呼んであげれば ほら
sisisi みんな手をふる ベンチも 木立ちも
わたしいつも両眼に 花を飾って歩く
右の眼にはスミレを 左の眼はサルビア
FaFaFan あれはあなたよ ピンクの雨傘
FaFaFan あれはあなたよ 公衆電話も
あなたの名前で 呼んであげれば ほら
sisisi みんな手をふる 昔のあなたよ
わたしいつも両眼に 花を飾って歩く
右の眼にはスミレを左の眼はサルビア
(セリフ)
水です。水が時間の冷蔵庫みたいな役割りを果たしているのです。
何年も前に起きた事件やその時吐き出されたため息とか汗とか
ひとつひとつそーっとラップにくるんで保存してあるんです。
海辺の町なんです。ここの時間の動き方がちょっとおかしいんです。
雨の日なんか特にそうなんです。
FaFaFan あれはあなたよ ゴミ捨て場の猫
FaFaFan あれはあなたよ ビールのあきびん
あなたの名前で なでてあげれば もう
sisisi 思い出せない あなたが誰だか
はみがき・しゅしゅしゅ/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
はみがき しましょ
しゅしゅっしゅしゅ しゅしゅっしゅしゅ
おくちの おそうじ
しゅしゅっしゅしゅっしゅっしゅ
ほーら ちっちゃな はが
ならんで まってるよ
はやく ぼくも ぼくも きれいにしてね
みがいて あげよ
やさしく やさしく
おくちの なかの かわいい あかちゃん
はみがき しましょ
しゅしゅっしゅしゅ しゅしゅっしゅしゅ
おくちの おそうじ
しゅしゅっしゅしゅっしゅっしゅ
ほーら ちっちゃな はが
ならんで まってるよ
はやく ぼくも ぼくも きれいにしてね
みがいて あげよ
やさしく やさしく
おくちの なかの かわいい あかちゃん
ピエレット/谷山浩子 1980年
作詞・作曲: 谷山浩子
悲しみだけが 胸をふさぐ夜
あまえる人が 誰もいない夜
目をとじてごらん
きみの心の奥で
ピエレットが 笛を吹く
ピエレットが 笛を吹く
きみを 笑わせようと
きみを 歌わせようと
世界中の人が きみを嫌いでも
たとえすべてが きみに背をむけても
ねえ 生きてごらん
きみの心の奥で
ピエレットが 笛を吹く
ピエレットが 笛を吹く
きみを 笑わせようと
きみを 歌わせようと
ピエレットが 笛を吹く
どんな小さな 子供の胸にも
どんなかわいた 人の心にも
たとえ 息をひきとる その瀬戸ぎわにさえ
ピエレットが 笛を吹く
ピエレットが 笛を吹く
もえる かすかないのち
ひろがれ 海のように
だから 誰も きみを殺せない
誰も 誰かを 殺しちゃいけない
きみは 生きて行けよ
きみの心の奥で
ピエレットが 踊るから
ピエレットが 踊るから
君を 笑わせようと
君を 歌わせようと
ピエレットが 踊るから
陽だまりの少女/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
おまえはいつも 陽だまりの中
うすくれないの ゆれる桜草
白い指先 長い黒髪
ほほえみながら ふたりあのひとと
おまえはいつも 陽だまりの中
おまえのことを 思い出すたび
つき落とされる 寒い影の中
時は過ぎても 私の中に
決して消えない 赤い汚点のように
おまえは今も 陽だまりの中
あのひとを 返して
あたしの夢を 返して
ふりむかない 陽だまりの少女
ふりむかない 陽だまりの少女
おまえはいつも 何も知らない
心の奥の 深い暗やみも
風に光に 守られながら
しあわせ少し 涙 少しだけ
こわれてしまえ こわれてしまえ
ひとみの永遠/谷山浩子 1992年
作詞・作曲: 谷山浩子
明け方の窓に うつした青空
いつまでも ここにいたい
いつまでも このままで
わたしの 視線の
瞬間の 残像
瞬間の 永遠
忘れない 忘れない あなたを
ふしぎな力が あなたとわたしを
ひきよせて ひきはなして
そしてまた この朝に
わずかなひととき 言葉をかわして
手をふった 笑いながら
手をふった さよならと
わたしの 視線の
瞬間の 残像
瞬間の 永遠
忘れない 忘れない あなたを
ひとりでお帰り/谷山浩子 1993年
作詞・作曲: 谷山浩子
明かりの消えた真夜中の街
舗道に軽い音をたて
ひとりできみは まだ踊ってる
夢の終わりを信じない
いつまでそこにいるの
つま先立ち 跳ねておどけて
いつまでそこにいるの
まわりにはもう誰もいない
ひとりになったきみの隣に
寄り添うやせた影法師
右手をふれば左手をふる
うずくまればうずくまる
きみの今のその淋しさが
遠い街の見知らぬ人の
孤独な夜を照らす
ささやかな灯に変わるだろう
店じまいした空の上から
満月 きみに声かける
暗くけわしい道をわたしが
照らしていてあげるから
どんなに淋しくても
きみはひとりでお帰り
どんなに淋しくても
きみはひとりでお帰り
たとえば夜が深く
暗がりに足が怯えても
まっすぐに顔を上げて
心の闇に沈まないで
どんなに淋しくても
きみはひとりでお帰り
どんなに淋しくても
きみはひとりでお帰り
雲雀/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
誰も信じちゃくれないが
お天道さまは くわせ者
誰も信じちゃくれないが アア
あたしゃあいつに金貸した
雲にかくれて 出て来ない
雨を降らせて 追い返す
雲雀風情に返すかと アア
知らぬ 存ぜぬ ふみたおす
春はぽかぽか お天道さまだって
かくれてばかりはいられまい ンー
だから ひゅるひゅる 空に昇っては
雲雀 わめくよ 金返せ 金返せ
ぴよろろりろい ひやららりろい
ぴよろろりろい ひやららりろい よおりろい
春は楽しい季節だってのに
あたしひとりが馬鹿をみる ンー
だから ひゅるひゅる 空に昇っては
雲雀さわぐよ 金返せ 金返せ
ぴよろうりろい ひやららりろい
ぴよろろりろい ひやららりろい よおりろい
FU・SHI・GI/谷山浩子 1980年
作詞・作曲: 谷山浩子
夕暮れに ぽつり たたずんでたら
誰かが つぶやいた あたしの中で
ことばは いつも ききなれた
何気ない たったひとこと
それなのに 思い出せない
不思議…… FU・SHI・GI
夜明けに 霧の中 ただよってたら
誰かが 黙った あたしの中で
今まで いつも 気づかずに
たくさんの 話をしてた
それが 今 思い出せない
不思議…… FU・SHI・GI
あれは 誰……
誰……
誰……
不思議なアリス/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
あたしはアリス 弟はナルシス 絵本の中で暮らす
とびきり美しい とびきり素敵な物語つくる
あたしのナイト 闘って死んだ あたしのために死んだ
とっても悲しい 一晩泣いたの 涙は出なかった
夜はペパーミント ト・ト・卜
雲はダイヤモンド ド・ド・ド
歌がこぼれる る・る・る
手のひらからあふれちゃう
あたしはアリス 不思議なアリス 今15才
あたしはアリス 弟はナルシス ガラスの箱で眠る
素敵なものより素敵な言葉よ 言葉が好きよ
やさしいメアリー 血い吐いて死んだ
あたしのために死んだ
とっても悲しい 歌をつくったの メアリーに贈る歌
夜はペパーミント ト・卜・ト(Good nighnt, good night, my dear)
夜はダイヤモンド ド・ド・ド(Sleep tight,I'm here, my dear)
歌がこぼれる る・る・る
手のひらからあふれちゃう
あたしはアリス 不思議なアリス 今15才
(well, my dear, I long to see you die.)
船/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
船にのるわ 船にのるわ 今夜窓をあけて
船にのるわ 船にのるわ
子供の頃に枕の下にかくしたままで
忘れていた白い船 空の中へ
船の上には 船の上には 目に見えない水夫が
幾千万の時をへだてた 遠い昔の 遠い昔の
祭の歌を 祭の歌をさし出す
透きとおるてのひら かすかに光る水
いつのまにかさざめく星たちの海原に
ぽつり浮かんだわたしの船は
あのひとをさがしてる 海に落ちたあのひと
波がさらった やさしい人を
船にのるわ 船にのるわ さよならの足音
ドアのむこうに近づいて来る
この部屋まで来ないうち
いかりを上げるのよ 港をはなれるの
あのひとをさがしてよ 海に落ちたあのひと
死ぬまで好きと言った あのひと
あのひとをさがしてよ あたたかな手をしてた
あたしひとりをみつめてくれた
ここにいるのは あのひとじゃない
知らない人よ 知らない人よ
そうでしょう
きこえない なんにも
ゆるしてくれ なんて
不眠の力/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
恋する人は眠れない 恋する人は眠れない
真夜中に 天井をとおして星を見る
星はわたしの瞳の レンズに降りてくる
それは世にも恐ろしい 星座のかたち
それは世にも恐ろしい 殺戮の暗号
恋する人は眠れない 恋する人は眠れない
明け方に彼の家のまわリ 5キロ四方
いちめんの砂漠になる 人は死に絶える
鳥も獣も魚も 水も緑も
干涸びて崩れ落ちる 砂はサラサラと
そして砂漢はさらに ひろがりつづける
消える街 渇れる海
やがて彼の美しい 死骸の上に
自由になった わたしの心がかがみこむ
一度だけのくちづけの 夢をかなえるため
すべては死んだ わたしのすべては死に絶えた
誰かわたしに眠りを 安らかな眠りを
眠れぬかぎリ砂漢は どこまでもひろがる
誰かわたしに眠りを 安らかな眠りを
眠れぬかぎり世界は やがて廃墟になる
たとえ宇宙を滅ぼす力を手にしても
あなたにとどかない 想いはとどかない
大きく開いたままの目に 星座は焦げつき
瞳の黒いガラスが 静かにひび割れる
ブルーブルーブルー/谷山浩子 1985年
作詞・作曲: 谷山浩子
くじゃくの羽根では 空をとべないわ
そうよ いくらきれいでも
都会をいろどる とべない鳥たち
だから 淋しそうな目をしている
こつんとアスファルトが かわいた音をたてた
午後のMain Street 風が鳴る
わたしをつれて行ってよ
とがったヒール投げ捨てれば
素足が 翼にかわるの
Oh Blue Blue Blue Love
あなたが教えた
Blue Blue Blue Love
空は永遠の少年
箱庭みたいな 白分の世界を
わたし 出ていくわいつか
あなたの中から 風の声がする
こんなビルとビルの 狭間にいても
明るい青 暗い青 ガラスの青 燃える青
こんなにもたくさんの
青でいっぱいね世界は 今まで知らなかったの
そしてあなたは いちばん輝く
Oh Blue Blue Blue Love
誰にも負けない
Blue Blue Blue Love
空は永遠の少年
あなたの響く声が わたしの名前呼んだ
光るwednesday はじまりね
思わぬ強いちから 腕をつかんで走る
街をかけぬけ フワリと舞い上がる
Oh Blue Blue Blue Love
誰にも負けない
Blue Blue Blue Love
空は永遠の少年
Oh Blue Blue Blue Love
あなたが教えた
Blue Blue Blue Love
空は永遠の少年
ほうき星の歌/谷山浩子 1983年
作詞・作曲: 谷山浩子
空は空の色 水は水の色
人たちは土の上 やわらかな夢をみていた
世界はとてつもなく 大きな万華鏡
ふれるたびに まわすたびに
さまざまなものを 見せてくれた
それから 長い時が流れて
流れる時におし流されて
人の世界だけが かわっていった
知らず知らずに かわっていった
夜はみじかくなる 夏はかわいていく
人たちは夢からさめ せわしく何かを考えはじめた
最後の光る夢 気まぐれほうき星
きらめいて きらめいて わたしの眠りの中へ
今夜もまた たずねてきたよ
足音しのばせ 窓をたたいた
「目をあけてよ ぼくは ぼくはここだよ
忘れちゃいやだよ ぼくはここだよ」
星のマリオネット/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
星が降るよ 星が降るよ
あたしの心の中を 風が通るよ
そうよ今夜 糸が切れて
あなたのその手をはなれ 歩き出すのよ
世界中きらきらの 星くずの中
あなたのことも ぬくもりも
すぐ忘れてしまう
寒くないよ 寒くないよ
ひとりが淋しいなんて
ただの病気さ
星が降れば 星が降れば
はるか遠くで誰か 呼んでるみたい
ひとり歩きの マリオネット
なんにも見えない 雲の雲の中さ
遠くまで行けそうな 不思議な夜
さよならあなた 手をふるあなた
素敵よ とても
寒くないよ 寒くないよ
ひとりが淋しいなんて
ただの病気さ
ひとりが淋しいなんて
ただの病気さ
本日は雪天なり/谷山浩子 1977年
作詞:谷山浩子/あまんきみこ 作曲:谷山浩子
ゆきのふってる さむいよるには
おまえたちあつまり おまつりよ
ひとけのないこうえんには
むらがりさわぐ きんいろまぶしさよ ア……
ゆきのしろさに かげをおとして
おまえたちあそぶよ まいおどる
ひとけのないまよなかは
みんなのてんか かがやけきつねいろ ア……
ね、しっぽがみえてるよ
ね、おひげがみえてるよ
ね、あしがけむくじゃら
ゆきのただなか さむいまつりに
そらいろのくるまも なかまいり
おまえたちこうたいで
わいわいさわいで のってははしらせる ア……
ゆきのただなか よるのただなか
にんげんはおやすみ ぐっすりよ
そらいろのタクシーで
まちなかいきかう きらきらきつねいろ ア……
ポンピークラウンの片想い/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
たとえばポンピイ・クラウン わけもなく歩く
ほら きみの帽子を 空高く 投げ上げれば
そのまま空に すいこまれて行く
二度と 帰らない
ほんとは 誰も 誰もいないのに
耳もとで くすくす ききなれた笑い声が
手をさしのべれば 風をつかむだけ
きょうもひとり
まぶたとじて 耳をすませば
遠くで波の音が
夢にみた海は もうすぐ
たとえばポンピイ・クラウン きみのスカートが
巻き起こす竜巻き 林も雲も山脈も
風にざわめいて 風に泣いている
高く 低く
ほんとは 誰も 誰もいないのに
どこにでも あの人がいる
巨大な彼のまなざしが
空を埋めて行く
きみを埋めて行く
息もできない 想いがあふれて
朝も 夜も
街/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
ひとつの言葉だけ ポケットにつめこんで
街中 歩いた
言葉は ポケットで 小さな鈴のように
チリチリ 音をたてる
スキヨ…スキヨ…スキヨ……アナタガ!
ショーウィンドウ 赤いドレス あたしに話しかける
もしもし ごきげんは いかが?
なつみかん さやえんどう 手拍子に口笛で
踊れと はやしたてる
ハヤク…ハヤク…ハヤク……ミンナ マッテル!
街は いつも お祭りさわぎ
どこにだって 幸せが 落ちている
だけど ないの どこにもないの
さがしてる 片想いに着せる服
週刊誌 国語辞典 なぐさめはいらないわ
泣くのは シュミなの
それでも映画館の前でついにうずくまる
今すぐ 会いたいよ
スキヨ…スキヨ…スキヨ……アナタガ!
街は きょうも お祭りさわぎ
どんな夢も かなえてくれるところ
だけどないの どこにもないの
さがしてる 片想いの 坐る椅子
たそがれせまれば お決まりの喫茶店
手紙を 書きます
こうして一日が 夢のように暮れて行く
ひとつの言葉だけで
スキヨ…スキヨ…スキヨ……アナタガ!
窓/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
教室の窓から見る秋は
いつも不思議に光ってた
北向きの窓のすリガラス
ギリシャの海も見えた
思い出せばもう夢の中
午後の陽射しにまどろめば
遠いアコーディオンのすすり泣く
光と影の世界
やさしい時代を置き去りに
やがて街へとび出した僕には
教室の窓がもう見えない
夢の行き場がどこにもない
授業をひとりでぬけ出して
空き部屋の窓から空を見た
幾億年もの時の彼方
空翔ける船を見た
思い出せばもう夢の中
一枚の窓のそのむこうに
見しらぬあしたがふるえていた
きらめきふるえていた
いくつも街を歩くうちに
いつか外の世界は狭くなる
教室の窓がもう見えない
夢の行き場がどこにもない
やさしい時代を置き去りに
やがて街へとび出した僕には
教室の窓がもう見えない
夢の行き場がどこにもない
夢の行き場がどこにもない
学びの雨/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
乾いた大地にしみこむような
恵みの雨 潤す力
何もない荒れ地にも 花は咲くだろう
一粒の種がここにあるかぎり
知らない言葉を覚えるたびに
ごの世界を 抱きしめて行く
月の満ち欠けの訳を 記号や数の意味を
涙と諍いが織りなす 人の歴史を
色あせた一冊の本
羽ばたき飛ぶ れたしの翼
乾いた生命にしみこむような
学びの雨 わたしは生きる
広い宇宙の中の 塵のひとひらでも
まばたきほどの 短い時間でも
わたしは生きてる わたしの場所で
支えながら 支えられながら
いつか会えるだろうか はるか遠い国の
どこかで生きている まだ見ぬ明日の友達
真昼の光は嘘をつく/谷山浩子 1995年
作詞・作曲: 谷山浩子
真昼の光は 嘘をつく
幸せだけの 街をえがく
はしゃぐ子供を 見守る母たち
犬を休ませ 語る恋人
真昼の光は 嘘をつく
とてもじょうずな 絵をかいてる
わたしはとても 淋しかった
どんな時でも 誰といても
遊び戯れ 疲れて眠る
人形たち ガラスの街で
わたしはとても 淋しかった
あなたをずっと さがしていた
光の渦に かくれていても
近くにいる あなたを感じる
わたしはここよ みつけにきて
見えない道を さがしあてて
わたしはとても 淋しかった
あなたをずっとさがしていた
真昼の光は 嘘をつく
とてもじょうずな 絵をかいてる
真昼の光は 嘘をつく
とてもじょうずな 絵をかいてる
魔法使いの恋人が逃げた/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
みんな ねえみんな 出て来ておくれ
あのひと乗ったクルマが 遠くなってくよ
みんな ねえみんな 出て来ておくれ
泣きながらあのひとが 遠くなってくよ
ああ そんなに逃げたきゃ 思う存分逃げるがいいよ
ああ 明るすぎる真昼の薄闇の中
夜はいつでもあたしのものさ
みんな ねえみんな 出て来ておくれよ
あのひとの涙から あたしを守ってよ
みんな ねえみんな 出て来ておくれ
今ならばひとりきりさ 祭りもできる
みんな ねえみんな 出て来ておくれよ
暗い夜空に身を投げて 踊り明かそうよ
ああ おまえたちだけさ あたしのそばにいつもいるのは
ああ 人たちはそれぞれ別々の舟
時に近より また遠ざかる
みんな ねえみんな 出て来ておくれよ
あのひとのあしたから あたしを守ってよ
あのひとの昼間から あたしを守ってよ
真夜中の太陽/谷山浩子 1981年
作詞・作曲: 谷山浩子
寒い夜 暗い部屋 ひとりぼっちでも
凍える指を暖める人がいなくても
燃えろ 私の太陽 燃えろ
その火を 絶やすな
燃えろ 私の命 赤く
暗闇を 照らして
信じてた人が去り 心に血が流れても
私はいつも変わらずに 私なのだから
燃えろ 私の太陽 燃えろ
その火を絶やすな
燃えろ 私の命 赤く
悲しみを とかして
泣きながら胸をはれ 静かに朝を待て
木枯らしの丘にひとり立つ 孤独な樹のように
燃えろ 私の太陽 燃えろ
その火を絶やすな
燃えろ 私の命 やがて 世界が
光に満ちる 朝まで
見えない小鳥/谷山浩子 1995年
作詞・作曲: 谷山浩子
夏のパレードが足早に通りすぎ
がらんとした青空だけが あとに広がってる
僕たちの好きな季節がまた やってきた
なのに今年はいつもと違う はしゃぐ声もとぎれて
きみは空を見てる 淋しい目をしている
見えない小鳥がきみの中で 空を夢みる
どれだけ抱きしめ くちづけても きみの手は
なぜかいつも少し冷たい 夜明けの雨のように
僕は臆病さ 黙ってただみつめるだけ
ほんとのこと言葉にすれば きみをなくしそうで
僕といるだけで幸せだと 笑っていた
笑顔がもう戻らないこと 確かめる勇気がない
君は空を見てる 知らずにため息をつく
見えない鳥かごに囚われた 見えない小鳥
君の幸せは ここじゃなくて他にある
だけどきみが誰を好きでも 僕はきみを好きだよ
きみは空を見てる 淋しい目をしている
見えない小鳥がきみの中で 空を夢みる
あと少ししたら きっと言える 笑いながら
きみはきみの望む空へと 白由に飛んでいけと
季節が変われば きっと言える 笑いながら
きみはきみの望む空へと 白由に飛んでいけと
水蜘蛛/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
水の面のきらきらひかり集めて糸をつむぎます
日がな一日かたこと 日がな一日かたこと
きょうは 水辺にかわいい男 沼の魚をつっている
魚欲しけりゃいくらも 魚あげましょ いくらも
あたし あの男 欲しいよう
あたしの糸が男の足に優しくからみ ひっぱるよ
糸は心だ それひけ 糸は心だ やれひけ
(セリフ)
あたしはいつも沼にいて
おまえが来るのを待っているよ
優しくしてあげよう
おまえのしゃれこうべに
一日 百万遍のくちづけをしてあげる
あたしはいつも沼にいて
おまえが来るのを待っているよ………
水の面のきらきらひかり集めて糸をつむぎます
日がな一日かたこと 日がな一日かたこと
日がな一日かたこと 日がな一日 アー………
MOON SONG/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
心はまわるお月さま
だから 見えなくなっても
心配しないでいい
時がめぐれば また輝きがかえるよ
きのうやさしく笑っていた
彼の三日月のトゲが
きみを傷つける きょう
夜のいたずらだよ 背中を向けないで
ROUND ROUND 長い時が
ROUND ROUND かかるかも知れない
だけど 見えなくても 満月の道は
あの頃のように ここにいつもあるのさ
どんなかたちをしていても
月はいつも後ろに 影をだいてる
さあ 時の腕にもたれ
おやすみ もう少し
ROUND ROUND 無理をせずに
ROUND ROUND だけど逃げないで
あしたは顔を上げて 本当のきみが
隠れてる月のかたちを きっと見つける
ROUND ROUND 長い時が
ROUND ROUND かかるかも知れない
だけど 見えなくても 満月の道は
あの頃のように ここにいつもあるのさ
もみの木/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
もみの木 窓の外 淡色の空
風が吹くたび ざわざわ ゆれてさわぐ
もみの木 いつのまにか 眠れずに朝
どんなものだね 気分は
悲しくはない
もみの木 もみの木 なにかいい朝だね
もみの木 空高く いつもそびえて
私のことを みている 夏も冬も
もみの木 いつのまにか 季節はすぎて
私このさき いくつの朝をむかえる
もみの木 もみの木 なにも答えない
もみの木 いつのまにか 季節はすぎて
私今でも こうして ここにいるよ
もみの木 もみの木 なにかいい朝だね
破れ傘/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
破れ傘であなたを むかえに 行きました
ずぶぬれのあなたに きらきら光る雫 きれいでした
破れ傘であなたと 並んで歩きました
鈍い銀色の空 雲につつまれたまま どこまでも
このまま どこまでも このまま どこまでも
つないだ手の ぬくもり 夢のようにかすんで
いつのまにか あなたの うしろ姿ばかりを見ていました
このまま どこまでも このまま どこまでも
山ネコおことわり/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
おしえて そのひのことを
ゆめのようなかぜがふいて
いつのまにかのせたの
いつのまにかのせたのでしょう やまねこ
どうしてきがつかないの
みちをいくつもまがったとこ
もりのなかをぬければ
もりのなかをぬければすぐ そこはふるさと
となりのおばさんみけねこで
みけねこがおばさんだったとしても
なにがわるいことがあるのよ
なんにもわるいことはない
おしえて そのひとのことを
わすれかけたゆめじゃないと
いつのまにかのせたの
いつのまにかのせたのでしょう やまねこ
かわかみせんせい とらねこで
とらねこが せんせいだったとしても
なにがわるいことがあるのよ なんにもわるいことはない
おしえて あたしにそっと
わすれかけたゆめじゃないと
やさしいひとだったの
やさしいひとだったのでしょう やまねこ
やまわろ/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
やまわろ来る来る 心をかくせよ
かたく目をつぶれ
やまわろ来る来る あたしの中に
食われたらおしまいだ
何だのかんだのあれだのこれだの
心はぐるぐる
何から何までお見とおしだよ
かくしてもむだなこと
ああ あの人もほら やまわろにつかれた
ああ もう二度とほら 体の力がぬけない
心の力がぬけない
やまわろ来る来る 心をかくせよ
かたく目をつぶれ
夢々 みんな夢 みんな夢だよ
なにもない ゆらゆら
ああ 気付かなくても 心の奥底
ああ 知らずにもえる
不思議なたきぎがはぜるよ
不思議なたきぎがはぜるよ
やまわろ来る来る 心をかくせよ
かたく目をつぶれ
やまわろ来る来る あたしの中に
食われたらおしまいだ
闇に走れば/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
闇に走れば 暗い田んぼの
水に 外燈の灯がうつる
うつる水面に 息をひそめて
心がとまる
白いライトに 浮かぶ横顔
口をむすんで 前を見てる
からだを寄せて まぶた閉じれば
あしたも見えない
このままふたり このままずっと
二度と帰らぬ 闇の中へ
力をこめて 力をこめて
アクセルを踏んで あなた
車をとめて 寒い燈台
まわるあかりを あきもせずに
あなたのタバコが からになっても
みつめていた
次のことばが 言い出せなくて
聞きたくなくて 冷えた頬に
くちびる寄せれば 襲いかかるような
あなたのにおい
はなれたくない はなれたくない
抱きしめたまま 動かないで
こうしていれば このまま朝が
来ないかもしれないから
このままふたり このままずっと
自転を停めた 星のように
あなたの胸の わたしの胸の
鼓動だけ 感じていて
こんな時にも あなたの心を
知らない人の 影がよぎる
それなら闇は わたしだけのもの
はじめからずっと
夕暮れの街角で/谷山浩子 1975年
作詞:泉明子 作曲:谷山浩子
あなたにここで 逢えてよかった
知らない街で 道に迷って
いつもなら 大好きな夕暮れ時が
たまらなく 心細かった
あなたにひとこと 告げるために
住みなれた家を ひとり出ました
わがままな 私だけど 連れていってほしい
たまらなく ひとりが さみしいのです
あなたにここで 逢えてよかった
知らない街は とても冷たい
いつもなら 笑いながら 通りすぎる
ガラスの前で なぜか 足をとめた
あなたにひとこと 告げるために
住みなれた家を ひとり出ました
わがままな 私だけど 連れていってほしい
たまらなく ひとりが さみしいのです
わがままな 私だけど 連れていってほしい
ひとりで生きるのは とても とても 淋しいのです
夜明け前声がやって来た/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
夜明け前 潮待ちしてたんだよ
棒っきれを枕に浜で寝てたら
水平線からおかしな声がやって来た
夜明け前 声の言うことにゃよ
「棒っきれどん これから近くの村まで
生まれた赤ん坊の運命を決めに生かんかね」
「あたしゃこん人の枕にされとって動けないもんで
おまえさんひとりで行っとくれ
行けばよいよい 好きにしてよい
ひとの命はどうせ短い
夢のまにまに漂うものなら
ゆらゆらこぽこぽ ゆらゆらこぽこぽ」
夜明け前 浜で寝てた時
おらあ聞いたんだ おらあ逃げるよ
どんどこどんどこ駆けて駆けて駆けぬけて
好きにされるか されてたまるか
おらあ逃げるよ 逃げきってみせるよ
足をひっぱられ 袖をひっぱられ
ひきずりもどされ しまいにゃ命も
夜明け前 浜で寝てた時
おらあ聞いたんだ おらあ逃げるよ
どんどこどんどこ駆けて駆けて
夜のブランコ/谷山浩子 1984年
作詞・作曲: 谷山浩子
初めて逢った時に ひと目で恋をした
誰にも言わないで 逢いに来て 夜のブランコで待ってる
やさしい人たちを 裏切り 嘘をついて
ぬけ出して 走って来たの 逢いに来て 夜のブランコで待ってる
わたしは夜咲く ガラスの花よ あなたの手で こわして
かけらになって 粉になっても あなたが好きよ 好きよ
指輪ははずして来て まぶしくて胸がいたい
あなたの黒い指が からみつく 夜のブランコで待ってる
あなたの机の上 ほほえむ写真を伏せて
愛なんて言葉忘れて 逢いに来て 夜のブランコで待ってる
わたしの中で赤く燃えてる 星が熱いの 熱いの
ゆれるブランコ ゆれて死ぬほど あなたが好きよ 好きよ
初めて逢った時に ひと目で恋をした
帰れないもう二度と 逢いに来て 夜のブランコで待ってる
逢いに来て 夜のブランコで待ってる
楽園のリンゴ売り/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
快楽のトゲがキラキラと
砂漠に星のように
降り注ぐ
血を流しながら 人は夢を貪る
楽園を追われた 僕たちのすみかに
禁断の果実を 売りにくる蛇の郡れ
いかがです もしよろしければ
極上の酒もある
言い知れぬ深い酔い心地 誘う
リンゴの魔力
わたしどもの店の 直営の工場で
大量に毎日 作られておリますので
いくらでもあります おかわりもご自由に
おや、お客さまどこへ?
そんなにフラフラで
鏡の中に 映る姿は
この世のものとも思えぬ美しさ
くちびるなめて にやりと笑う
ダイヤの肌に プラチナの牙
意味もなく時は過ぎ もう誰もわからない
自分が何のため 何をしているのか
僕の子供たちは 見たこともない顔で
電源を入れれば 会話とダンスをする
ぱりらりらりらり ぱりらりら
踊るリンゴの家族!
ぱりらりらりらり ぱりらりら
回るリンゴの世界!
ぱりらりらりらり ぱリらりら
踊るリンゴの家族!
ぱりらりらりらり ぱりらりら
回るリンゴの世界!
ラ・ラ・ルウ/谷山浩子 1984年
作詞・作曲: 谷山浩子
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ つばさひろげて
飛んで行きたい あなたのもとヘ
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ 時をこえて
すべてをこえて あなたのもとへ
わたしが少し遅れたのは
道端の花をつかんでいたから
花束かかえてドアをたたけば
わたしより先に着いた人がいて
あなたとその人笑っていた
遅すぎたんだねと笑っていた
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ 花束投げる
空には小鳥 わたしはひとり
かすかにふれた指の先が
熱くほてって眠れない
これはわたしのものじゃないと
いくら言いきかせても信じない
夜ごとの夢にはあなたがいる
夢からさめれば涙のあと
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ 涙を投げる
窓には光 わたしはひとり
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ つばさひろげて
飛んで行きたい あなたのもとヘ
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ 時をこえて
すべてをこえて あなたのもとへ
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ つばさひろげて
飛んで行きたい あなたのもとヘ
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ 時をこえて
あなたの青い まつげが光る
リカちゃんのポケット/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
リカのポケットはいつもふくらんでいる
キャラメルやチョコレートやチューインガム
ベタベタのあまい夢で
赤 黄色 青 緑 紫 ピンク
色とりどりのセロファンの洪水が
おまえのまつ毛を飾る
ねじれたリボンが狂い咲き
「ねえ 好きなのよ 大好きなの こーゆうのって
ねえ 胸の中 熱くなるわ せつなくて!」
リカのポケットに何を いくらつめても
いつまでたっても いっぱいにならない
ますますおなかがすいて
夜の街 歩くたび ポケットが鳴る
あれもこれもと 片はしから欲しがる
広告写真の中に 鈴なりの夢をつかみどり
「ねえ 好きなのよ 大好きなの こーゆうのって
ねえ 胸の中 熱くなるわ せつなくて!」
リカのポケットにある日 すきまができた
少し油断をして よそ見してた時
暗闇が なだれこんだ
夜の街 歩いても とても淋しい
特別なわけんか何もないけど
淋しいの 帰れないの おうちにはとても帰れない
「ねえ 好きなのよ 大好きなの こーゆうのって
ねえ 胸の中 熱くなるわ せつなくて!」
LADY DAISY/谷山浩子 1981年
作詞・作曲: 谷山浩子
Lady Daisy 外はまだ寒い
Lady Daisy 今は窓の中
ガラスにへだてられた町を 行き交う人々を見ている
誰もかれも 心やさしく きみに笑いかけて行く
だからきみは ほほえみだけを 心のページにやきつけた
Lady Daisy きみはまどろみ 夢をみている やがて来る春の
Lady Daisy ある日窓の外
Lady Daisy 誰か足をとめた
それは ほんの小さな出来事 忘れてしまえばそれだけの
だけどきみは ガラスの外を さまよう風の声をきく
はじめて心ゆさぶる歌を 身じろぎもせずにきみはきく
Lady Daisy 彼が呼んでる きみは知ってる もう逃げられない
Lady Daisy 窓をあけたきみは
Lady Daisy きれいな花嫁
からだをつつむものは まぶしい光の色のドレス
嵐の夜も くもることない きみの瞳のキャンドル
光に生まれ 光に生きて すべての光をはぐくむ
Lady Daisy 好きだよ きみが 誰もがみんなきみにうなずくよ
Lady Daisy いつまでもそのままで
Lady Daisy Lady Daisy Lady Daisy
ROLLING DOWN/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
誰も手をひいてくれない
だからもう足が動かない
呼んでみても 母さんはいない
あの日 坂の下に残して来た
耳もとであまくささやく声は
「もうおやめ 登るのは」
それはまるで母さんの声
おまえはもう何も考えない
おまえの ROLLING DOWN
かなしい ROLLING DOWN
目をとじて 身をまかせ
落ちて行く 落ちて行く
街の中 ゆれる人波
ふらふらと歩く おまえは
足がとても とても細いので
キレイだけど 長くは歩けないの
耳もとで あまくささやく声は
「もういいよ お休みよ」
ぼくが昔 熱を出した時
ねかしつけてくれた やさしい声
おまえの ROLLING DOWN DOWN DOWN
たのしい ROLLING DOWN DOWN DOWN
目をとじて 身をまかせ
落ちて行く 落ちて行く
このままでいれば そのうちに
暖かな胸にもどれる
坂の下で 母さんは いつも
ぼくを抱きとめようと 待っている
おまえの ROLLING DOWN DOWN DOWN
夢みる ROLLING DOWN DOWN DOWN
目をとじて 身をまかせ
落ちて行く 落ちて行く
奈落の底で 手をひろげ
むかえる そいつは 母さんじゃない!
おまえを 呑みこむ
白い 蛇
忘れられた部屋で/谷山浩子 1978年
作詞・作曲: 谷山浩子
あなたが誰かと汽車に乗る頃
白い子猫をひざにかかえて
黙って坐っていました
私は部屋の中
ゆうべのあなたの煙草の吸いがら 灰皿にそのまま
少しでも動けば 心くずれて
泣き出してしまいそうでした
すまなそうに出かけるあなたを 背中に感じながら
気にもとめないふりをして
テレビの画面ばかり見つめてた
あなたが誰かと旅に出た日 忘れられた部屋で
やさしい奴だとあなたの口ぐせ
真似して無理に笑いました
ひとつだけお願いがあるの わかってくれるなら
あの日歩いた思い出の場所
あの人つれてなんか行かないで
あなたが誰かと旅に出た日 忘れられた部屋で
やさしい女と呼ばれることに 疲れた私ひとりきり
やさしい女と呼ばれることに 疲れた私ひとりきり
私の愛した人/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
私の愛した人は 海の中からやって来た
太陽の光を照らし返す もうひとつの太陽だった
私の愛した人は いろんなものを持っていた
キラキラ光る波の中から 取り出しては見せてくれた
見上げれば 空のすきまから まぶしい世界がのぞいてた
あの人は 大きな樹のように 枝をひろげて私を抱いてくれた
私の愛した人の くちづけは潮風のにおい
貝がらの瞳に さかなの言葉 夢の中の眠る砂浜
見上げれば 空のすきまから まぶしい世界がのぞいてた
あの人は 私の夢だった 夢のすべてが一緒に消えて行った
夢のすべてが一緒に消えて行った
(セリフ)
あの人は銀色のしゃぼん玉の中にきれいな貝がらも
虹もまほうの言葉もみんなつめこんでふんわり空に浮かぶと、
そのまま見えなくなってしまいました。
気がつくとあとに見知らぬ男がひとり私をみつめて立っていました。
私を見ているのに男の瞳の中に私の姿はうつっていませんでした。
あなたは誰?とたずねた私の声も男にはとどかないようでした。
私と男はそのまま別れてそれきり二度と会うことはありませんでした。
私の愛した人は 海の中からやって来た
太陽の光を照らし返す もうひとつの太陽だった
バザール
ハサミトギを追いかけて
パステル・ウェザー
パセリ・パセリ
花を飾って(KAMAKURA)
はみがき・しゅしゅしゅ
ピエレット
陽だまりの少女
ひとみの永遠
ひとりでお帰り
雲雀
FU・SHI・GI
不思議なアリス
船
不眠の力
ブルーブルーブルー
ほうき星の歌
星のマリオネット
本日は晴天なり
ポンピイ・クラウンの片思い
街
まっくら森の歌 〜歌あり
窓
学びの雨
真昼の光は嘘をつく
魔法使いの恋人が逃げた
真夜中の太陽
見えない小鳥
水蜘蛛
MOON SONG
MAY 〜歌あり
もみの木
破れ傘
山ネコおことわり
やまわろ
闇に走れば
夕暮れの街角で
夜明け前声がやって来た
夜のブランコ
楽園のリンゴ売り
ラ・ラ・ルウ
リカちゃんのポケット
LADY DAISY
ROLLING DOWN
忘れられた部屋で
私の愛した人
バザール/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
夜明け前 眠るバザール
ひと気のない町角
石畳踏んで 歩く
わたしの靴音 コロン コロン……
靴音は 誰を呼ぷ
いとしい人の名前
胸の中 遠く近く
こだまは かえるよ コロン コロン……
わたしの恋は 秘密の箱の中
だけど あなたにだけは わかるはず
あなたの青いまなざしの中
幾千回のくちづけよりも やさしく
寄せてはかえす 海が見える
ここはどこ 夢のバザール
どこにもない町角
夢の中ならば きっと
あなたに逢えるね
あなたとふたり 何も言わずに ただ
こんな薄闇の中 立ちどまる
死ぬまでずっと これだけでいい
あなたのそばに いられなくても
信じて わたしはずっと あなたのもの
曇り空 遠いバザール
わたしの耳の中で
いつまでも 鳴りつづける
淋しい音楽 コロン コロン……
ハサミトギを追いかけて/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
ハサミトギ どこにいる ハサミトギ
追いかけて どこまでも 雲の上・波の下
そこへ出て来るマモノ 邪魔するやつら
どいてよ そこを どいてよ 早く
追いかけて ハアー ハサミをとぎましょォ
幻の影を踏み何千里 旅すれば
見えて来る 赤いサビ 黒いサビ
だから からだが重い カが出ない
心が重い 元気が出ない
闇を裂き ハアー ハサミとぎましょォ
ピカピカの どんなものでも切れる
ああ そんなハサミを夢みて
心はとぶの 遠い銀河の果て
ハサミトギ どこにいる ハサミトギ
追いかけて どこまでも 夜の国・燃える街
そこへ猫なで声の猫があらわれて
モシモシ ぼくといーことしようよ
あとよあと! ハサミとがなきゃ
みつめれば どんな願いもかなう
ああ そんなハサミを夢みて
心ふるえる 青い時間の旅
幻の影を踏み何千里
その姿 見えかくれ パタパタと 風マント
それは あなたの胸の迷路の彼方
いつもあなたを呼んでる声よ
永遠の ハアー ハサミとぎましよォ
パステル・ウェザー/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
窓をあければ ピンクの陽射し
街をいろどる 淡い光と影
風の画用紙 ピンでとめれば
心が描く 今のこの静けさ
パステル・ウェザー
あなたがいない午後
パステル・ウェザー
夢のゆりかご
いつも見慣れた 街の景色が
姿を変える まるで魔法のよう
雨のひと筆 雲のため息
わたしの髪を ゆらす妖精たち
パステル・ウェザー
あなたがいない午後
パステル・ウェザー
夢のゆりかご
パステル・ウェザー
いつしかまどろんで
パステル・ウェザー
時計も止まる
パステル・ウェザー……
パセリパセリ/谷山浩子 1983年
作詞・作曲: 谷山浩子
パセリパセリパセリパセリ 無邪気な弟
パセリバセリパセリ 背すじをのばして歩く
きみは子鹿の輝きで 地平線をかけぬける
それをみつめるあたしの目に 真赤な涙ひとつぶ
きみの緑の髪に とても似合う色でしょ
だからあたしと寝ましょうよ サラダボールの真中で
パセリパセリパセリパセリ 真昼のなぞなぞ
パセリパセリパセリ あたしの名前をあてて!
トマトトマトトマトトマト 無口な花嫁
トマトトマトトマト まぶたに青いアイシャドー
きみの夢みる折鶴が 砂丘を越えて飛んで行く
幾千万の星の中 きみの恋人をむかえに
だけど待てど暮らせど 誰もたずねて来ない
きみは冷蔵庫のかたすみで 泣きながら眠りにつく
トマトトマトトマトトマト 夜更けのなぞなぞ
トマトトマトトマト あしたのおかずをあてて
バナナバナナバナナバナナ 冷たいあのひと
バナナバナナバナナ ひみつよ あたしのきもち
それは四月の終わり頃 南の夜はまぶしい
心にかけたレースのカーテン だからなんにも見えない
首をかしげたくじゃく 走る北斗七星
背中できいた笑い声 あれは誰の声かしら
バナナバナナバナナバナナ 最後のなぞなぞ
バナナバナナバナナ あたしのきもちをあてて!
花を飾って/谷山浩子 1984年
作詞・作曲: 谷山浩子
FaFaFan 雨を忘れて おもてに出たのよ
FaFaFan おもてに出たら 雨が降っていたの
霧のような雨 骨までひんやり
sisisi わたし会いたい あなたに会いたい
FaFaFan あれはあなたよ お店の看板
FaFaFan あれはあなたよ 電信柱も
あなたの名前で 呼んであげれば ほら
sisisi みんな手をふる ベンチも 木立ちも
わたしいつも両眼に 花を飾って歩く
右の眼にはスミレを 左の眼はサルビア
FaFaFan あれはあなたよ ピンクの雨傘
FaFaFan あれはあなたよ 公衆電話も
あなたの名前で 呼んであげれば ほら
sisisi みんな手をふる 昔のあなたよ
わたしいつも両眼に 花を飾って歩く
右の眼にはスミレを左の眼はサルビア
(セリフ)
水です。水が時間の冷蔵庫みたいな役割りを果たしているのです。
何年も前に起きた事件やその時吐き出されたため息とか汗とか
ひとつひとつそーっとラップにくるんで保存してあるんです。
海辺の町なんです。ここの時間の動き方がちょっとおかしいんです。
雨の日なんか特にそうなんです。
FaFaFan あれはあなたよ ゴミ捨て場の猫
FaFaFan あれはあなたよ ビールのあきびん
あなたの名前で なでてあげれば もう
sisisi 思い出せない あなたが誰だか
はみがき・しゅしゅしゅ/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
はみがき しましょ
しゅしゅっしゅしゅ しゅしゅっしゅしゅ
おくちの おそうじ
しゅしゅっしゅしゅっしゅっしゅ
ほーら ちっちゃな はが
ならんで まってるよ
はやく ぼくも ぼくも きれいにしてね
みがいて あげよ
やさしく やさしく
おくちの なかの かわいい あかちゃん
はみがき しましょ
しゅしゅっしゅしゅ しゅしゅっしゅしゅ
おくちの おそうじ
しゅしゅっしゅしゅっしゅっしゅ
ほーら ちっちゃな はが
ならんで まってるよ
はやく ぼくも ぼくも きれいにしてね
みがいて あげよ
やさしく やさしく
おくちの なかの かわいい あかちゃん
ピエレット/谷山浩子 1980年
作詞・作曲: 谷山浩子
悲しみだけが 胸をふさぐ夜
あまえる人が 誰もいない夜
目をとじてごらん
きみの心の奥で
ピエレットが 笛を吹く
ピエレットが 笛を吹く
きみを 笑わせようと
きみを 歌わせようと
世界中の人が きみを嫌いでも
たとえすべてが きみに背をむけても
ねえ 生きてごらん
きみの心の奥で
ピエレットが 笛を吹く
ピエレットが 笛を吹く
きみを 笑わせようと
きみを 歌わせようと
ピエレットが 笛を吹く
どんな小さな 子供の胸にも
どんなかわいた 人の心にも
たとえ 息をひきとる その瀬戸ぎわにさえ
ピエレットが 笛を吹く
ピエレットが 笛を吹く
もえる かすかないのち
ひろがれ 海のように
だから 誰も きみを殺せない
誰も 誰かを 殺しちゃいけない
きみは 生きて行けよ
きみの心の奥で
ピエレットが 踊るから
ピエレットが 踊るから
君を 笑わせようと
君を 歌わせようと
ピエレットが 踊るから
陽だまりの少女/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
おまえはいつも 陽だまりの中
うすくれないの ゆれる桜草
白い指先 長い黒髪
ほほえみながら ふたりあのひとと
おまえはいつも 陽だまりの中
おまえのことを 思い出すたび
つき落とされる 寒い影の中
時は過ぎても 私の中に
決して消えない 赤い汚点のように
おまえは今も 陽だまりの中
あのひとを 返して
あたしの夢を 返して
ふりむかない 陽だまりの少女
ふりむかない 陽だまりの少女
おまえはいつも 何も知らない
心の奥の 深い暗やみも
風に光に 守られながら
しあわせ少し 涙 少しだけ
こわれてしまえ こわれてしまえ
ひとみの永遠/谷山浩子 1992年
作詞・作曲: 谷山浩子
明け方の窓に うつした青空
いつまでも ここにいたい
いつまでも このままで
わたしの 視線の
瞬間の 残像
瞬間の 永遠
忘れない 忘れない あなたを
ふしぎな力が あなたとわたしを
ひきよせて ひきはなして
そしてまた この朝に
わずかなひととき 言葉をかわして
手をふった 笑いながら
手をふった さよならと
わたしの 視線の
瞬間の 残像
瞬間の 永遠
忘れない 忘れない あなたを
ひとりでお帰り/谷山浩子 1993年
作詞・作曲: 谷山浩子
明かりの消えた真夜中の街
舗道に軽い音をたて
ひとりできみは まだ踊ってる
夢の終わりを信じない
いつまでそこにいるの
つま先立ち 跳ねておどけて
いつまでそこにいるの
まわりにはもう誰もいない
ひとりになったきみの隣に
寄り添うやせた影法師
右手をふれば左手をふる
うずくまればうずくまる
きみの今のその淋しさが
遠い街の見知らぬ人の
孤独な夜を照らす
ささやかな灯に変わるだろう
店じまいした空の上から
満月 きみに声かける
暗くけわしい道をわたしが
照らしていてあげるから
どんなに淋しくても
きみはひとりでお帰り
どんなに淋しくても
きみはひとりでお帰り
たとえば夜が深く
暗がりに足が怯えても
まっすぐに顔を上げて
心の闇に沈まないで
どんなに淋しくても
きみはひとりでお帰り
どんなに淋しくても
きみはひとりでお帰り
雲雀/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
誰も信じちゃくれないが
お天道さまは くわせ者
誰も信じちゃくれないが アア
あたしゃあいつに金貸した
雲にかくれて 出て来ない
雨を降らせて 追い返す
雲雀風情に返すかと アア
知らぬ 存ぜぬ ふみたおす
春はぽかぽか お天道さまだって
かくれてばかりはいられまい ンー
だから ひゅるひゅる 空に昇っては
雲雀 わめくよ 金返せ 金返せ
ぴよろろりろい ひやららりろい
ぴよろろりろい ひやららりろい よおりろい
春は楽しい季節だってのに
あたしひとりが馬鹿をみる ンー
だから ひゅるひゅる 空に昇っては
雲雀さわぐよ 金返せ 金返せ
ぴよろうりろい ひやららりろい
ぴよろろりろい ひやららりろい よおりろい
FU・SHI・GI/谷山浩子 1980年
作詞・作曲: 谷山浩子
夕暮れに ぽつり たたずんでたら
誰かが つぶやいた あたしの中で
ことばは いつも ききなれた
何気ない たったひとこと
それなのに 思い出せない
不思議…… FU・SHI・GI
夜明けに 霧の中 ただよってたら
誰かが 黙った あたしの中で
今まで いつも 気づかずに
たくさんの 話をしてた
それが 今 思い出せない
不思議…… FU・SHI・GI
あれは 誰……
誰……
誰……
不思議なアリス/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
あたしはアリス 弟はナルシス 絵本の中で暮らす
とびきり美しい とびきり素敵な物語つくる
あたしのナイト 闘って死んだ あたしのために死んだ
とっても悲しい 一晩泣いたの 涙は出なかった
夜はペパーミント ト・ト・卜
雲はダイヤモンド ド・ド・ド
歌がこぼれる る・る・る
手のひらからあふれちゃう
あたしはアリス 不思議なアリス 今15才
あたしはアリス 弟はナルシス ガラスの箱で眠る
素敵なものより素敵な言葉よ 言葉が好きよ
やさしいメアリー 血い吐いて死んだ
あたしのために死んだ
とっても悲しい 歌をつくったの メアリーに贈る歌
夜はペパーミント ト・卜・ト(Good nighnt, good night, my dear)
夜はダイヤモンド ド・ド・ド(Sleep tight,I'm here, my dear)
歌がこぼれる る・る・る
手のひらからあふれちゃう
あたしはアリス 不思議なアリス 今15才
(well, my dear, I long to see you die.)
船/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
船にのるわ 船にのるわ 今夜窓をあけて
船にのるわ 船にのるわ
子供の頃に枕の下にかくしたままで
忘れていた白い船 空の中へ
船の上には 船の上には 目に見えない水夫が
幾千万の時をへだてた 遠い昔の 遠い昔の
祭の歌を 祭の歌をさし出す
透きとおるてのひら かすかに光る水
いつのまにかさざめく星たちの海原に
ぽつり浮かんだわたしの船は
あのひとをさがしてる 海に落ちたあのひと
波がさらった やさしい人を
船にのるわ 船にのるわ さよならの足音
ドアのむこうに近づいて来る
この部屋まで来ないうち
いかりを上げるのよ 港をはなれるの
あのひとをさがしてよ 海に落ちたあのひと
死ぬまで好きと言った あのひと
あのひとをさがしてよ あたたかな手をしてた
あたしひとりをみつめてくれた
ここにいるのは あのひとじゃない
知らない人よ 知らない人よ
そうでしょう
きこえない なんにも
ゆるしてくれ なんて
不眠の力/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
恋する人は眠れない 恋する人は眠れない
真夜中に 天井をとおして星を見る
星はわたしの瞳の レンズに降りてくる
それは世にも恐ろしい 星座のかたち
それは世にも恐ろしい 殺戮の暗号
恋する人は眠れない 恋する人は眠れない
明け方に彼の家のまわリ 5キロ四方
いちめんの砂漠になる 人は死に絶える
鳥も獣も魚も 水も緑も
干涸びて崩れ落ちる 砂はサラサラと
そして砂漢はさらに ひろがりつづける
消える街 渇れる海
やがて彼の美しい 死骸の上に
自由になった わたしの心がかがみこむ
一度だけのくちづけの 夢をかなえるため
すべては死んだ わたしのすべては死に絶えた
誰かわたしに眠りを 安らかな眠りを
眠れぬかぎリ砂漢は どこまでもひろがる
誰かわたしに眠りを 安らかな眠りを
眠れぬかぎり世界は やがて廃墟になる
たとえ宇宙を滅ぼす力を手にしても
あなたにとどかない 想いはとどかない
大きく開いたままの目に 星座は焦げつき
瞳の黒いガラスが 静かにひび割れる
ブルーブルーブルー/谷山浩子 1985年
作詞・作曲: 谷山浩子
くじゃくの羽根では 空をとべないわ
そうよ いくらきれいでも
都会をいろどる とべない鳥たち
だから 淋しそうな目をしている
こつんとアスファルトが かわいた音をたてた
午後のMain Street 風が鳴る
わたしをつれて行ってよ
とがったヒール投げ捨てれば
素足が 翼にかわるの
Oh Blue Blue Blue Love
あなたが教えた
Blue Blue Blue Love
空は永遠の少年
箱庭みたいな 白分の世界を
わたし 出ていくわいつか
あなたの中から 風の声がする
こんなビルとビルの 狭間にいても
明るい青 暗い青 ガラスの青 燃える青
こんなにもたくさんの
青でいっぱいね世界は 今まで知らなかったの
そしてあなたは いちばん輝く
Oh Blue Blue Blue Love
誰にも負けない
Blue Blue Blue Love
空は永遠の少年
あなたの響く声が わたしの名前呼んだ
光るwednesday はじまりね
思わぬ強いちから 腕をつかんで走る
街をかけぬけ フワリと舞い上がる
Oh Blue Blue Blue Love
誰にも負けない
Blue Blue Blue Love
空は永遠の少年
Oh Blue Blue Blue Love
あなたが教えた
Blue Blue Blue Love
空は永遠の少年
ほうき星の歌/谷山浩子 1983年
作詞・作曲: 谷山浩子
空は空の色 水は水の色
人たちは土の上 やわらかな夢をみていた
世界はとてつもなく 大きな万華鏡
ふれるたびに まわすたびに
さまざまなものを 見せてくれた
それから 長い時が流れて
流れる時におし流されて
人の世界だけが かわっていった
知らず知らずに かわっていった
夜はみじかくなる 夏はかわいていく
人たちは夢からさめ せわしく何かを考えはじめた
最後の光る夢 気まぐれほうき星
きらめいて きらめいて わたしの眠りの中へ
今夜もまた たずねてきたよ
足音しのばせ 窓をたたいた
「目をあけてよ ぼくは ぼくはここだよ
忘れちゃいやだよ ぼくはここだよ」
星のマリオネット/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
星が降るよ 星が降るよ
あたしの心の中を 風が通るよ
そうよ今夜 糸が切れて
あなたのその手をはなれ 歩き出すのよ
世界中きらきらの 星くずの中
あなたのことも ぬくもりも
すぐ忘れてしまう
寒くないよ 寒くないよ
ひとりが淋しいなんて
ただの病気さ
星が降れば 星が降れば
はるか遠くで誰か 呼んでるみたい
ひとり歩きの マリオネット
なんにも見えない 雲の雲の中さ
遠くまで行けそうな 不思議な夜
さよならあなた 手をふるあなた
素敵よ とても
寒くないよ 寒くないよ
ひとりが淋しいなんて
ただの病気さ
ひとりが淋しいなんて
ただの病気さ
本日は雪天なり/谷山浩子 1977年
作詞:谷山浩子/あまんきみこ 作曲:谷山浩子
ゆきのふってる さむいよるには
おまえたちあつまり おまつりよ
ひとけのないこうえんには
むらがりさわぐ きんいろまぶしさよ ア……
ゆきのしろさに かげをおとして
おまえたちあそぶよ まいおどる
ひとけのないまよなかは
みんなのてんか かがやけきつねいろ ア……
ね、しっぽがみえてるよ
ね、おひげがみえてるよ
ね、あしがけむくじゃら
ゆきのただなか さむいまつりに
そらいろのくるまも なかまいり
おまえたちこうたいで
わいわいさわいで のってははしらせる ア……
ゆきのただなか よるのただなか
にんげんはおやすみ ぐっすりよ
そらいろのタクシーで
まちなかいきかう きらきらきつねいろ ア……
ポンピークラウンの片想い/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
たとえばポンピイ・クラウン わけもなく歩く
ほら きみの帽子を 空高く 投げ上げれば
そのまま空に すいこまれて行く
二度と 帰らない
ほんとは 誰も 誰もいないのに
耳もとで くすくす ききなれた笑い声が
手をさしのべれば 風をつかむだけ
きょうもひとり
まぶたとじて 耳をすませば
遠くで波の音が
夢にみた海は もうすぐ
たとえばポンピイ・クラウン きみのスカートが
巻き起こす竜巻き 林も雲も山脈も
風にざわめいて 風に泣いている
高く 低く
ほんとは 誰も 誰もいないのに
どこにでも あの人がいる
巨大な彼のまなざしが
空を埋めて行く
きみを埋めて行く
息もできない 想いがあふれて
朝も 夜も
街/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
ひとつの言葉だけ ポケットにつめこんで
街中 歩いた
言葉は ポケットで 小さな鈴のように
チリチリ 音をたてる
スキヨ…スキヨ…スキヨ……アナタガ!
ショーウィンドウ 赤いドレス あたしに話しかける
もしもし ごきげんは いかが?
なつみかん さやえんどう 手拍子に口笛で
踊れと はやしたてる
ハヤク…ハヤク…ハヤク……ミンナ マッテル!
街は いつも お祭りさわぎ
どこにだって 幸せが 落ちている
だけど ないの どこにもないの
さがしてる 片想いに着せる服
週刊誌 国語辞典 なぐさめはいらないわ
泣くのは シュミなの
それでも映画館の前でついにうずくまる
今すぐ 会いたいよ
スキヨ…スキヨ…スキヨ……アナタガ!
街は きょうも お祭りさわぎ
どんな夢も かなえてくれるところ
だけどないの どこにもないの
さがしてる 片想いの 坐る椅子
たそがれせまれば お決まりの喫茶店
手紙を 書きます
こうして一日が 夢のように暮れて行く
ひとつの言葉だけで
スキヨ…スキヨ…スキヨ……アナタガ!
窓/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
教室の窓から見る秋は
いつも不思議に光ってた
北向きの窓のすリガラス
ギリシャの海も見えた
思い出せばもう夢の中
午後の陽射しにまどろめば
遠いアコーディオンのすすり泣く
光と影の世界
やさしい時代を置き去りに
やがて街へとび出した僕には
教室の窓がもう見えない
夢の行き場がどこにもない
授業をひとりでぬけ出して
空き部屋の窓から空を見た
幾億年もの時の彼方
空翔ける船を見た
思い出せばもう夢の中
一枚の窓のそのむこうに
見しらぬあしたがふるえていた
きらめきふるえていた
いくつも街を歩くうちに
いつか外の世界は狭くなる
教室の窓がもう見えない
夢の行き場がどこにもない
やさしい時代を置き去りに
やがて街へとび出した僕には
教室の窓がもう見えない
夢の行き場がどこにもない
夢の行き場がどこにもない
学びの雨/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
乾いた大地にしみこむような
恵みの雨 潤す力
何もない荒れ地にも 花は咲くだろう
一粒の種がここにあるかぎり
知らない言葉を覚えるたびに
ごの世界を 抱きしめて行く
月の満ち欠けの訳を 記号や数の意味を
涙と諍いが織りなす 人の歴史を
色あせた一冊の本
羽ばたき飛ぶ れたしの翼
乾いた生命にしみこむような
学びの雨 わたしは生きる
広い宇宙の中の 塵のひとひらでも
まばたきほどの 短い時間でも
わたしは生きてる わたしの場所で
支えながら 支えられながら
いつか会えるだろうか はるか遠い国の
どこかで生きている まだ見ぬ明日の友達
真昼の光は嘘をつく/谷山浩子 1995年
作詞・作曲: 谷山浩子
真昼の光は 嘘をつく
幸せだけの 街をえがく
はしゃぐ子供を 見守る母たち
犬を休ませ 語る恋人
真昼の光は 嘘をつく
とてもじょうずな 絵をかいてる
わたしはとても 淋しかった
どんな時でも 誰といても
遊び戯れ 疲れて眠る
人形たち ガラスの街で
わたしはとても 淋しかった
あなたをずっと さがしていた
光の渦に かくれていても
近くにいる あなたを感じる
わたしはここよ みつけにきて
見えない道を さがしあてて
わたしはとても 淋しかった
あなたをずっとさがしていた
真昼の光は 嘘をつく
とてもじょうずな 絵をかいてる
真昼の光は 嘘をつく
とてもじょうずな 絵をかいてる
魔法使いの恋人が逃げた/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
みんな ねえみんな 出て来ておくれ
あのひと乗ったクルマが 遠くなってくよ
みんな ねえみんな 出て来ておくれ
泣きながらあのひとが 遠くなってくよ
ああ そんなに逃げたきゃ 思う存分逃げるがいいよ
ああ 明るすぎる真昼の薄闇の中
夜はいつでもあたしのものさ
みんな ねえみんな 出て来ておくれよ
あのひとの涙から あたしを守ってよ
みんな ねえみんな 出て来ておくれ
今ならばひとりきりさ 祭りもできる
みんな ねえみんな 出て来ておくれよ
暗い夜空に身を投げて 踊り明かそうよ
ああ おまえたちだけさ あたしのそばにいつもいるのは
ああ 人たちはそれぞれ別々の舟
時に近より また遠ざかる
みんな ねえみんな 出て来ておくれよ
あのひとのあしたから あたしを守ってよ
あのひとの昼間から あたしを守ってよ
真夜中の太陽/谷山浩子 1981年
作詞・作曲: 谷山浩子
寒い夜 暗い部屋 ひとりぼっちでも
凍える指を暖める人がいなくても
燃えろ 私の太陽 燃えろ
その火を 絶やすな
燃えろ 私の命 赤く
暗闇を 照らして
信じてた人が去り 心に血が流れても
私はいつも変わらずに 私なのだから
燃えろ 私の太陽 燃えろ
その火を絶やすな
燃えろ 私の命 赤く
悲しみを とかして
泣きながら胸をはれ 静かに朝を待て
木枯らしの丘にひとり立つ 孤独な樹のように
燃えろ 私の太陽 燃えろ
その火を絶やすな
燃えろ 私の命 やがて 世界が
光に満ちる 朝まで
見えない小鳥/谷山浩子 1995年
作詞・作曲: 谷山浩子
夏のパレードが足早に通りすぎ
がらんとした青空だけが あとに広がってる
僕たちの好きな季節がまた やってきた
なのに今年はいつもと違う はしゃぐ声もとぎれて
きみは空を見てる 淋しい目をしている
見えない小鳥がきみの中で 空を夢みる
どれだけ抱きしめ くちづけても きみの手は
なぜかいつも少し冷たい 夜明けの雨のように
僕は臆病さ 黙ってただみつめるだけ
ほんとのこと言葉にすれば きみをなくしそうで
僕といるだけで幸せだと 笑っていた
笑顔がもう戻らないこと 確かめる勇気がない
君は空を見てる 知らずにため息をつく
見えない鳥かごに囚われた 見えない小鳥
君の幸せは ここじゃなくて他にある
だけどきみが誰を好きでも 僕はきみを好きだよ
きみは空を見てる 淋しい目をしている
見えない小鳥がきみの中で 空を夢みる
あと少ししたら きっと言える 笑いながら
きみはきみの望む空へと 白由に飛んでいけと
季節が変われば きっと言える 笑いながら
きみはきみの望む空へと 白由に飛んでいけと
水蜘蛛/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
水の面のきらきらひかり集めて糸をつむぎます
日がな一日かたこと 日がな一日かたこと
きょうは 水辺にかわいい男 沼の魚をつっている
魚欲しけりゃいくらも 魚あげましょ いくらも
あたし あの男 欲しいよう
あたしの糸が男の足に優しくからみ ひっぱるよ
糸は心だ それひけ 糸は心だ やれひけ
(セリフ)
あたしはいつも沼にいて
おまえが来るのを待っているよ
優しくしてあげよう
おまえのしゃれこうべに
一日 百万遍のくちづけをしてあげる
あたしはいつも沼にいて
おまえが来るのを待っているよ………
水の面のきらきらひかり集めて糸をつむぎます
日がな一日かたこと 日がな一日かたこと
日がな一日かたこと 日がな一日 アー………
MOON SONG/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
心はまわるお月さま
だから 見えなくなっても
心配しないでいい
時がめぐれば また輝きがかえるよ
きのうやさしく笑っていた
彼の三日月のトゲが
きみを傷つける きょう
夜のいたずらだよ 背中を向けないで
ROUND ROUND 長い時が
ROUND ROUND かかるかも知れない
だけど 見えなくても 満月の道は
あの頃のように ここにいつもあるのさ
どんなかたちをしていても
月はいつも後ろに 影をだいてる
さあ 時の腕にもたれ
おやすみ もう少し
ROUND ROUND 無理をせずに
ROUND ROUND だけど逃げないで
あしたは顔を上げて 本当のきみが
隠れてる月のかたちを きっと見つける
ROUND ROUND 長い時が
ROUND ROUND かかるかも知れない
だけど 見えなくても 満月の道は
あの頃のように ここにいつもあるのさ
もみの木/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
もみの木 窓の外 淡色の空
風が吹くたび ざわざわ ゆれてさわぐ
もみの木 いつのまにか 眠れずに朝
どんなものだね 気分は
悲しくはない
もみの木 もみの木 なにかいい朝だね
もみの木 空高く いつもそびえて
私のことを みている 夏も冬も
もみの木 いつのまにか 季節はすぎて
私このさき いくつの朝をむかえる
もみの木 もみの木 なにも答えない
もみの木 いつのまにか 季節はすぎて
私今でも こうして ここにいるよ
もみの木 もみの木 なにかいい朝だね
破れ傘/谷山浩子 1979年
作詞・作曲: 谷山浩子
破れ傘であなたを むかえに 行きました
ずぶぬれのあなたに きらきら光る雫 きれいでした
破れ傘であなたと 並んで歩きました
鈍い銀色の空 雲につつまれたまま どこまでも
このまま どこまでも このまま どこまでも
つないだ手の ぬくもり 夢のようにかすんで
いつのまにか あなたの うしろ姿ばかりを見ていました
このまま どこまでも このまま どこまでも
山ネコおことわり/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
おしえて そのひのことを
ゆめのようなかぜがふいて
いつのまにかのせたの
いつのまにかのせたのでしょう やまねこ
どうしてきがつかないの
みちをいくつもまがったとこ
もりのなかをぬければ
もりのなかをぬければすぐ そこはふるさと
となりのおばさんみけねこで
みけねこがおばさんだったとしても
なにがわるいことがあるのよ
なんにもわるいことはない
おしえて そのひとのことを
わすれかけたゆめじゃないと
いつのまにかのせたの
いつのまにかのせたのでしょう やまねこ
かわかみせんせい とらねこで
とらねこが せんせいだったとしても
なにがわるいことがあるのよ なんにもわるいことはない
おしえて あたしにそっと
わすれかけたゆめじゃないと
やさしいひとだったの
やさしいひとだったのでしょう やまねこ
やまわろ/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
やまわろ来る来る 心をかくせよ
かたく目をつぶれ
やまわろ来る来る あたしの中に
食われたらおしまいだ
何だのかんだのあれだのこれだの
心はぐるぐる
何から何までお見とおしだよ
かくしてもむだなこと
ああ あの人もほら やまわろにつかれた
ああ もう二度とほら 体の力がぬけない
心の力がぬけない
やまわろ来る来る 心をかくせよ
かたく目をつぶれ
夢々 みんな夢 みんな夢だよ
なにもない ゆらゆら
ああ 気付かなくても 心の奥底
ああ 知らずにもえる
不思議なたきぎがはぜるよ
不思議なたきぎがはぜるよ
やまわろ来る来る 心をかくせよ
かたく目をつぶれ
やまわろ来る来る あたしの中に
食われたらおしまいだ
闇に走れば/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
闇に走れば 暗い田んぼの
水に 外燈の灯がうつる
うつる水面に 息をひそめて
心がとまる
白いライトに 浮かぶ横顔
口をむすんで 前を見てる
からだを寄せて まぶた閉じれば
あしたも見えない
このままふたり このままずっと
二度と帰らぬ 闇の中へ
力をこめて 力をこめて
アクセルを踏んで あなた
車をとめて 寒い燈台
まわるあかりを あきもせずに
あなたのタバコが からになっても
みつめていた
次のことばが 言い出せなくて
聞きたくなくて 冷えた頬に
くちびる寄せれば 襲いかかるような
あなたのにおい
はなれたくない はなれたくない
抱きしめたまま 動かないで
こうしていれば このまま朝が
来ないかもしれないから
このままふたり このままずっと
自転を停めた 星のように
あなたの胸の わたしの胸の
鼓動だけ 感じていて
こんな時にも あなたの心を
知らない人の 影がよぎる
それなら闇は わたしだけのもの
はじめからずっと
夕暮れの街角で/谷山浩子 1975年
作詞:泉明子 作曲:谷山浩子
あなたにここで 逢えてよかった
知らない街で 道に迷って
いつもなら 大好きな夕暮れ時が
たまらなく 心細かった
あなたにひとこと 告げるために
住みなれた家を ひとり出ました
わがままな 私だけど 連れていってほしい
たまらなく ひとりが さみしいのです
あなたにここで 逢えてよかった
知らない街は とても冷たい
いつもなら 笑いながら 通りすぎる
ガラスの前で なぜか 足をとめた
あなたにひとこと 告げるために
住みなれた家を ひとり出ました
わがままな 私だけど 連れていってほしい
たまらなく ひとりが さみしいのです
わがままな 私だけど 連れていってほしい
ひとりで生きるのは とても とても 淋しいのです
夜明け前声がやって来た/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
夜明け前 潮待ちしてたんだよ
棒っきれを枕に浜で寝てたら
水平線からおかしな声がやって来た
夜明け前 声の言うことにゃよ
「棒っきれどん これから近くの村まで
生まれた赤ん坊の運命を決めに生かんかね」
「あたしゃこん人の枕にされとって動けないもんで
おまえさんひとりで行っとくれ
行けばよいよい 好きにしてよい
ひとの命はどうせ短い
夢のまにまに漂うものなら
ゆらゆらこぽこぽ ゆらゆらこぽこぽ」
夜明け前 浜で寝てた時
おらあ聞いたんだ おらあ逃げるよ
どんどこどんどこ駆けて駆けて駆けぬけて
好きにされるか されてたまるか
おらあ逃げるよ 逃げきってみせるよ
足をひっぱられ 袖をひっぱられ
ひきずりもどされ しまいにゃ命も
夜明け前 浜で寝てた時
おらあ聞いたんだ おらあ逃げるよ
どんどこどんどこ駆けて駆けて
夜のブランコ/谷山浩子 1984年
作詞・作曲: 谷山浩子
初めて逢った時に ひと目で恋をした
誰にも言わないで 逢いに来て 夜のブランコで待ってる
やさしい人たちを 裏切り 嘘をついて
ぬけ出して 走って来たの 逢いに来て 夜のブランコで待ってる
わたしは夜咲く ガラスの花よ あなたの手で こわして
かけらになって 粉になっても あなたが好きよ 好きよ
指輪ははずして来て まぶしくて胸がいたい
あなたの黒い指が からみつく 夜のブランコで待ってる
あなたの机の上 ほほえむ写真を伏せて
愛なんて言葉忘れて 逢いに来て 夜のブランコで待ってる
わたしの中で赤く燃えてる 星が熱いの 熱いの
ゆれるブランコ ゆれて死ぬほど あなたが好きよ 好きよ
初めて逢った時に ひと目で恋をした
帰れないもう二度と 逢いに来て 夜のブランコで待ってる
逢いに来て 夜のブランコで待ってる
楽園のリンゴ売り/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
快楽のトゲがキラキラと
砂漠に星のように
降り注ぐ
血を流しながら 人は夢を貪る
楽園を追われた 僕たちのすみかに
禁断の果実を 売りにくる蛇の郡れ
いかがです もしよろしければ
極上の酒もある
言い知れぬ深い酔い心地 誘う
リンゴの魔力
わたしどもの店の 直営の工場で
大量に毎日 作られておリますので
いくらでもあります おかわりもご自由に
おや、お客さまどこへ?
そんなにフラフラで
鏡の中に 映る姿は
この世のものとも思えぬ美しさ
くちびるなめて にやりと笑う
ダイヤの肌に プラチナの牙
意味もなく時は過ぎ もう誰もわからない
自分が何のため 何をしているのか
僕の子供たちは 見たこともない顔で
電源を入れれば 会話とダンスをする
ぱりらりらりらり ぱりらりら
踊るリンゴの家族!
ぱりらりらりらり ぱりらりら
回るリンゴの世界!
ぱりらりらりらり ぱリらりら
踊るリンゴの家族!
ぱりらりらりらり ぱりらりら
回るリンゴの世界!
ラ・ラ・ルウ/谷山浩子 1984年
作詞・作曲: 谷山浩子
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ つばさひろげて
飛んで行きたい あなたのもとヘ
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ 時をこえて
すべてをこえて あなたのもとへ
わたしが少し遅れたのは
道端の花をつかんでいたから
花束かかえてドアをたたけば
わたしより先に着いた人がいて
あなたとその人笑っていた
遅すぎたんだねと笑っていた
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ 花束投げる
空には小鳥 わたしはひとり
かすかにふれた指の先が
熱くほてって眠れない
これはわたしのものじゃないと
いくら言いきかせても信じない
夜ごとの夢にはあなたがいる
夢からさめれば涙のあと
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ 涙を投げる
窓には光 わたしはひとり
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ つばさひろげて
飛んで行きたい あなたのもとヘ
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ 時をこえて
すべてをこえて あなたのもとへ
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ つばさひろげて
飛んで行きたい あなたのもとヘ
ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ 時をこえて
あなたの青い まつげが光る
リカちゃんのポケット/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
リカのポケットはいつもふくらんでいる
キャラメルやチョコレートやチューインガム
ベタベタのあまい夢で
赤 黄色 青 緑 紫 ピンク
色とりどりのセロファンの洪水が
おまえのまつ毛を飾る
ねじれたリボンが狂い咲き
「ねえ 好きなのよ 大好きなの こーゆうのって
ねえ 胸の中 熱くなるわ せつなくて!」
リカのポケットに何を いくらつめても
いつまでたっても いっぱいにならない
ますますおなかがすいて
夜の街 歩くたび ポケットが鳴る
あれもこれもと 片はしから欲しがる
広告写真の中に 鈴なりの夢をつかみどり
「ねえ 好きなのよ 大好きなの こーゆうのって
ねえ 胸の中 熱くなるわ せつなくて!」
リカのポケットにある日 すきまができた
少し油断をして よそ見してた時
暗闇が なだれこんだ
夜の街 歩いても とても淋しい
特別なわけんか何もないけど
淋しいの 帰れないの おうちにはとても帰れない
「ねえ 好きなのよ 大好きなの こーゆうのって
ねえ 胸の中 熱くなるわ せつなくて!」
LADY DAISY/谷山浩子 1981年
作詞・作曲: 谷山浩子
Lady Daisy 外はまだ寒い
Lady Daisy 今は窓の中
ガラスにへだてられた町を 行き交う人々を見ている
誰もかれも 心やさしく きみに笑いかけて行く
だからきみは ほほえみだけを 心のページにやきつけた
Lady Daisy きみはまどろみ 夢をみている やがて来る春の
Lady Daisy ある日窓の外
Lady Daisy 誰か足をとめた
それは ほんの小さな出来事 忘れてしまえばそれだけの
だけどきみは ガラスの外を さまよう風の声をきく
はじめて心ゆさぶる歌を 身じろぎもせずにきみはきく
Lady Daisy 彼が呼んでる きみは知ってる もう逃げられない
Lady Daisy 窓をあけたきみは
Lady Daisy きれいな花嫁
からだをつつむものは まぶしい光の色のドレス
嵐の夜も くもることない きみの瞳のキャンドル
光に生まれ 光に生きて すべての光をはぐくむ
Lady Daisy 好きだよ きみが 誰もがみんなきみにうなずくよ
Lady Daisy いつまでもそのままで
Lady Daisy Lady Daisy Lady Daisy
ROLLING DOWN/谷山浩子
作詞・作曲: 谷山浩子
誰も手をひいてくれない
だからもう足が動かない
呼んでみても 母さんはいない
あの日 坂の下に残して来た
耳もとであまくささやく声は
「もうおやめ 登るのは」
それはまるで母さんの声
おまえはもう何も考えない
おまえの ROLLING DOWN
かなしい ROLLING DOWN
目をとじて 身をまかせ
落ちて行く 落ちて行く
街の中 ゆれる人波
ふらふらと歩く おまえは
足がとても とても細いので
キレイだけど 長くは歩けないの
耳もとで あまくささやく声は
「もういいよ お休みよ」
ぼくが昔 熱を出した時
ねかしつけてくれた やさしい声
おまえの ROLLING DOWN DOWN DOWN
たのしい ROLLING DOWN DOWN DOWN
目をとじて 身をまかせ
落ちて行く 落ちて行く
このままでいれば そのうちに
暖かな胸にもどれる
坂の下で 母さんは いつも
ぼくを抱きとめようと 待っている
おまえの ROLLING DOWN DOWN DOWN
夢みる ROLLING DOWN DOWN DOWN
目をとじて 身をまかせ
落ちて行く 落ちて行く
奈落の底で 手をひろげ
むかえる そいつは 母さんじゃない!
おまえを 呑みこむ
白い 蛇
忘れられた部屋で/谷山浩子 1978年
作詞・作曲: 谷山浩子
あなたが誰かと汽車に乗る頃
白い子猫をひざにかかえて
黙って坐っていました
私は部屋の中
ゆうべのあなたの煙草の吸いがら 灰皿にそのまま
少しでも動けば 心くずれて
泣き出してしまいそうでした
すまなそうに出かけるあなたを 背中に感じながら
気にもとめないふりをして
テレビの画面ばかり見つめてた
あなたが誰かと旅に出た日 忘れられた部屋で
やさしい奴だとあなたの口ぐせ
真似して無理に笑いました
ひとつだけお願いがあるの わかってくれるなら
あの日歩いた思い出の場所
あの人つれてなんか行かないで
あなたが誰かと旅に出た日 忘れられた部屋で
やさしい女と呼ばれることに 疲れた私ひとりきり
やさしい女と呼ばれることに 疲れた私ひとりきり
私の愛した人/谷山浩子 1977年
作詞・作曲: 谷山浩子
私の愛した人は 海の中からやって来た
太陽の光を照らし返す もうひとつの太陽だった
私の愛した人は いろんなものを持っていた
キラキラ光る波の中から 取り出しては見せてくれた
見上げれば 空のすきまから まぶしい世界がのぞいてた
あの人は 大きな樹のように 枝をひろげて私を抱いてくれた
私の愛した人の くちづけは潮風のにおい
貝がらの瞳に さかなの言葉 夢の中の眠る砂浜
見上げれば 空のすきまから まぶしい世界がのぞいてた
あの人は 私の夢だった 夢のすべてが一緒に消えて行った
夢のすべてが一緒に消えて行った
(セリフ)
あの人は銀色のしゃぼん玉の中にきれいな貝がらも
虹もまほうの言葉もみんなつめこんでふんわり空に浮かぶと、
そのまま見えなくなってしまいました。
気がつくとあとに見知らぬ男がひとり私をみつめて立っていました。
私を見ているのに男の瞳の中に私の姿はうつっていませんでした。
あなたは誰?とたずねた私の声も男にはとどかないようでした。
私と男はそのまま別れてそれきり二度と会うことはありませんでした。
私の愛した人は 海の中からやって来た
太陽の光を照らし返す もうひとつの太陽だった
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